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心不全の進展ステージ

3. 心不全にはステージがある3

心不全を発症するとステージCに
全力で悪化を防ぎましょう

 ステージCは、心不全を発症した状態です。つまり心臓のポンプ機能が低下した結果、体に十分な血液を送り出せなかったり、体に血液がたまったりします。必要な血液を送り出せなくなると、坂道や階段で息切れするほか、疲れやすい、体がだるいなどの症状に加え、日中の尿量と回数が減ったりします。

 逆に、体内に血が滞ると、体重が増えたり、足首を中心に両側の下腿がむくむほか、就寝中に呼吸困難を起こすなどの症状が出ます。

 心不全は「心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気」と定義されています。注意して欲しいのは「だんだん悪くなり、命を縮める」病気であること。一度、心不全を発症すると、現在の医療では根治することができず、統計によれば5年以内に50%の人が亡くなっています。

 「心不全」と言われてもピンとこない人が多いようですが、ぜひ認識をあらためてください。日本人の死因で心不全は、がんに次ぐ第2位となっています。2000年頃を中心に新しい治療薬や治療法が開発され、予後が飛躍的に改善しましたが、根治という観点からは程遠いのが現状で、基本的には一方通行で悪化していく恐ろしい病気です。

 ただし、発症して早い段階であれば手は打てます。大切なのは「何としても今以上に悪化させない」という強い意志を持ち、行動に移すことです。「まだ深刻な症状は出ていないから大丈夫」などと気楽に考えてはいけません。油断すれば、急性心不全を起こして入院し、入退院を繰り返しながら重症化していきます。症状が軽い間だからこそ、その小康状態を少しでも長く保つよう努めてください。

 そのためにはまず専門医の診察を受け、症状に応じて処方される薬をきちんと服用しましょう。薬をのんで状態が良くなったからといって、自己判断で薬をやめるなどはもってのほか。飲み忘れにも注意してください。

 日常生活では、十分な休息と適度な運動を心がけ、肉体的・精神的なストレスのないようにしましょう。心不全を引き起こしている原因によっては、心臓再同期療法(CRT)を行うと症状が改善される場合があるので、医師に相談してみてください。

(監修:広島大学大学院 薬保健学研究科 循環器内科学 教授 木原康樹先生)