パキスタンの成長リスク それはやっぱり「テロ」と「社会不安」

日本からパキスタンを眺めたときに、
ここ数年はどうしても「テロ」のイメージがつきまとってきました。

無理もありません。

イスラム系のテロ組織アルカイダとその中心人物である
ウサマ・ビンラディンが、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロを
起こしたあとに潜伏したのが、パキスタンでした。

タリバンを名乗り、聖戦(ジハード)の名の下にテロ攻撃を
行うようになったイスラム神学生を中心とする勢力が教育を受けたのは、
パキスタンのイスラム宗教学校でした。

首都イスラマバードや商業都市カラチなどでたくさんのテロが起きました。
最近では、ノーベル平和賞候補となった
マララ・ユサフザイさんがパキスタン・タリバンの手により、
命を失いかけました。

テロは今でも続いています。
私が滞在していた2014年3月上旬にも、首都イスラマバードでは
裁判官を狙ったテロがあり、複数の人々が亡くなりました。

パキスタンという国の成長を考えたとき、
また、パキスタンという国に投資をしようという
企業のスタンスから考えたとき、テロが頻発する今の状況は
大きな足かせとなります。

実際に現地を取材すると、パキスタンの大半の地域は安全であり、
パキスタンの人々は穏やかです。農業資源に恵まれ、食事もおいしい。

それでも、テロが頻発する今の状況を改善しなければ、
パキスタンの発展は見込めませんし、日本をはじめ海外企業が
積極的に進出するという状況にもなり得ません。

どうすればいいでしょうか?

そこで重要なのが、ハードとソフト両面の
インフラをまずは充実させること。
それが、パキスタンの治安を改善する。
インフラ整備が遠いようでいて一番効果的な方法です。

なぜ、インフラが整備されるとテロが減るのか?

パキスタンに限らず、各国で起きているテロや社会不安の原因を探ると、
結局のところ人々の貧困と無知によって
引き起こされているケースが多いからです。
パキスタンにおいてもテロ組織の温床となっているのは、
主にアフガニスタンと国境を接した北西部の山岳地帯の村です。
こうした地域では、産業育成が進んでおらず、
多くの人がまともな教育を受けていません。
生活は貧しいまま。社会への不満はたまっていきます。

そんな村の人々の中で、タリバンなどの過激派組織に
引き寄せられてしまう者が出てくるのも半ば必然、
という実態があるのです。

ハード面でもソフト面でもインフラを充実させることができれば、
パキスタンの人々の社会や生活における不満を
解消できるようになるはずです。

電力に水道に道路に治水 インフラ整備がテロをなくす!

Pakistan Business

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