ITpro Special
週間WEEKLY ITpro Special ITpro

クラウドファースト時代のイノベーションの起こし方 企業変革を実現するクラウド利用の勘所

企業価値を高めるIoTとビッグデータ活用 Microsoft Azureならすべてがそろう

IoT

企業価値を高めるIoTとビッグデータ活用
Microsoft Azureならすべてがそろう

センサーやデバイスから取り込んだデータの分析結果を基にイノベーションを創出したい――。こう考える企業が増えた今、IoT(Internet of Things、モノのインターネット)への関心は高まりを見せている。このテーマに対してマイクロソフトは「IoTとビッグデータの活用にはクラウドが不可欠」と考える。クラウドサービス「Microsoft Azure」には使いやすいPaaS(Platform as a Service)と強力なIaaS(Infrastructure as a Service)が備わっているほか、IoT用のサービスを容易に選べるAzure IoT Suiteも登場した。

 「IoT時代の本格的到来に備えて、ITプロフェッショナルは受け入れ態勢を整えておいていただきたいのです」

日本マイクロソフト株式会社
クラウド&エンタープライズビジネス本部
クラウド&サーバー製品マーケティング部
エグゼクティブプロダクトマネージャー
大谷 健

 日本マイクロソフトの大谷 健氏は、ITプロフェッショナルにこう訴える。エンタープライズITのエンジニアが自らIoTの世界に乗り出すよりも、センサーやデバイスから送り込まれるデータの収集・分析・可視化の仕組み整備に注力したほうがイノベーション創出に役立つというのがこのメッセージのポイントだ。

 事実、ITにおけるIoTの重要度は年々高まっている。ある調査会社の予測によれば、ITの市場規模は2014年から2019年にかけて年率0.1%でしか伸びないが、その一部であるIoTの市場規模は同じ期間に年率12%で拡大していくという。

 また、適用領域の拡大も顕著だ。当初のIoTは製造業や運輸業で使われることが多かったが、現在は公共、小売業、医療などにも広がりつつある。マイクロソフトが注力しているのは「製造」「社会インフラ(運輸/交通)」「流通」「医療・ヘルスケア」の4つの領域だ。

企業ITの役割はモノから収集したデータの保管・分析・表現にあり

 一般に、IoTには、センサーやデバイスなどの「モノ」、モノとデータをやり取りするための「コネクティビティ(接続)」、モノから送り込まれる大量の「データ」、データを分析して洞察を得る「アナリティクス(分析)」の4つの要素があるとされる。

 この4要素のうち、企業ITが役割を果たせるのは、コネクティビティ、データ、アナリティクスの各要素だ。大谷氏は「ビジネスインパクトを出すには、経営層が設定した重要業績指標(KPI)に沿ってこの3要素を整備・運用していくことが求められます」と指摘し、そのための最適なシステム基盤としてマイクロソフトのクラウドサービス「Microsoft Azure」を勧める。

 理由はいくつかある。まず、クラウドなら大量のデータを保管・処理するためのキャパシティを確実に確保でき、データ量の変動やニーズの変化に合わせた拡張・収縮も柔軟に行える。構成や容量を自由自在に調節できるので、PDCAサイクルを速く回して早期に成果を得るのも容易だ。Microsoft Azureの場合、仮想化されたIT資源を提供するIaaSも、多様なサービスをそろえたPaaSも、安価に利用できるという魅力もある。

 また、あらゆる企業・団体がIoTを手軽に利用できる“IoTの民主化”を目指して、今年9月にはAzure IoT Suiteと呼ばれるスイート型サービスの提供も始まった。Azure IoT SuiteにはIoTでよく使われるサービスとアプリケーション(遠隔監視・資産管理・予兆保守など)があらかじめ用意されているので“小さく始めて大きく育てる”のもたやすく、多様なIoT用デバイスにも容易に対応できる。

Azure IoT Suiteは、IoTでよく使われるサービスとアプリケーションをセットにして、企業・団体が選びやすくした
[画像のクリックで拡大表示]

 さらに、マイクロソフトのIoTは「人が中心」「既存資産を活用できる」という特長も併せ持つ。「人を中心としてモノとモノがつながり、モノと人がつながって融合していくのが、マイクロソフトのIoT。資産を買い直さなくてよい、つまり、手持ちのIT資産をIoTとクラウドで活用できることから、我々はこのIoTをIoYT(Internet of Your Things)と呼んでいます」(大谷氏)。

マイクロソフトの視点:Internet of Your Things(IoYT)。手持ちのIT資産(Your Things)をIoTとクラウドの枠組みに組み込める
[画像のクリックで拡大表示]

世界各地の企業で進むIoT活用。外部向け提供も一部で始まった

 このような特長を持つマイクロソフトのIoTは、世界各地で様々な成果を上げている。例えば、電子部品/電子機器メーカーのオムロンは、多品種少量生産の最大の課題となる「段取り替え」(製品切り替えに要する作業)をIoTで改善することに成功。製造デバイスから集めたログデータを時間軸に沿って整理し、Excelシート上に見やすく可視化することによって、生産性を30%高め、改善点を抽出するための時間も6分の1以下に短縮できたのである。

 また、日本を代表する総合建設企業の竹中工務店は、空調やエレベーターといったビル内設備からのデータをIoTとMicrosoft Azureで分析する方式の次世代ビル設備統合管理基盤を構築。まずは自社の東京オフィスビルに適用して効果と使い勝手を確認したうえで、外部への提供を開始した。同社が建設に携わったビルはもちろんのこと、条件さえ合えばあらゆるビルへの適用が可能だという。

 海外では、エレベーター製造大手であるドイツのティッセンクルップがエレベーターの稼働データをリアルタイムに監視/見える化する仕組みをIoTベースで構築している。エレベーターの保守は熟練者が必要だが、同社のエレベーターは新興国市場にも多数納入されており、そうした地域では熟練の保守員をそろえることが難しい。エレベーターの稼働データをリアルタイムに監視/見える化する仕組みの導入により、故障予測モデルの精度が向上し、エレベーターの連続稼働率を高めることに成功したという。

 また英国ロンドンに本拠を置く保険会社のアビバは、自動車の運転技量を評価するスマートフォン用アプリを開発。その結果に基づいて自動車保険の契約者に特別な割引を提供するプログラムで企業の競争力を高めることに成功した。このアプリは契約者でなくても使えるので、友人どうしで得点を競い合うことも可能。同社にとっては、見込み客の属性を得るためのツールとしても役立っている。

 一方、飲料充填装置で知られるドイツのプロセスエンジニアリングメーカーのクロネスは、自社のビジネスを変革するためだけでなく、同社製品を導入している食品工場全体の業務改善に役立つIoTシステムを作り上げることで顧客の満足度を高めている。このIoTシステムのインタフェースは公開されているので、他メーカーの食品製造装置から得たデータも併せて処理することが可能。食品工場の側では、全体最適の視点にたった改善がしやすくなったというメリットが得られている。

顧客向けのシステム提案ができるIoTパートナーエコシステムを育成中

 このような内外の事例からもわかるように、企業・団体におけるIoTの活用は「効率化による個別最適化」→「バリューチェーンでの全体最適化」→「第三者向けのサービス提供」と進化していく。このプロセスを着実に進めるには顧客に近い立場でシステム提案や構築支援をするITサービス企業の存在が鍵になる。そこで日本マイクロソフトは「IoTパートナーエコシステム」の育成に乗り出した。

 IoTパートナーエコシステムには「システム/デバイスパートナー」「コネクティビティパートナー」「アナリティクス/プラットフォームパートナー」「ソリューション/アプリケーションパートナー」の4種類の企業が属する。現在、日本マイクロソフトはコネクティビティパートナー(おもに通信企業)との協業を加速しており、そのほかのパートナー企業に対してはトレーニングとビジネス支援を提供中だ。

 IoTとクラウドをフル活用して他社と違うイノベーションを起こしたい――。マイクロソフトには、そのために必要なソフトウェア基盤がすべてそろっている。

ケーススタディ&ソリューション

ケーススタディ

関電システムソリューションズ

Azure採用の4つのポイントとは

ソリューション

関電システムソリューションズ

コスト削減と資源管理が可能なクラウドとは

ソリューション

クリエーションライン

クラウドでDevOpsを使うには

ソリューション

クララオンライン

中国でも安全にAzureを使いたい

ソリューション

さくらインターネット

Azureと連携したプライベートクラウド

ソリューション

ブロードバンドタワー

賢くAzureを使うための従量課金対策

ソリューション

ソフトバンク コマース&サービス

Azureの知りたい情報が満載

ソリューション

日本ビジネスシステムズ

クラウドの運用管理に困っていませんか

ソリューション

ハートビーツ

Azureのマネージドサービスを提供!

ソリューション

トレジャーデータ

ビッグデータ分析を手軽に導入したい!

ケーススタディ

シーイーシー

Azure上で提供される会計処理システム