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ITpro Expo:デル

顧客の利益を第一義に、システムベンダーとしてのビジネスへの転換を強力に推進するデル。同社は「Dell Future-Ready Enterprise」を提唱し、今企業が取り組むべきIT基盤構築の支援に注力している。「Dell Blueprint」に基づき、各種技術や製品を組み合わせたシステムの最適な実装方法を提案している。

デル株式会社
エンタープライズ・ソリューションズ統括本部
エンタープライズ・ソリューションズ&アライアンス部
クラウドビジネス推進マネージャー
増月 孝信

 2013年10月に株式非公開化を完了したデル。その狙いは、顧客の利益を第一に考えたビジネス展開であり、同社はそれに向けた長期的戦略に基づく各種施策を今積極的に推進しているところだ。具体的には、従来のPC中心のビジネスから脱却し、ソリューションビジネスへの転換を図るということである。

 「サーバー、ストレージ、ネットワーク、クライアントデバイス、ソフトウエア、サービスなどを個々の部品として提供するのではなく、全体感を持ったソリューションとして提供する『システムベンダー』としての立ち位置でビジネスを展開しています」とデルの増月孝信氏は語る。

豊富な経験とノウハウに基づき 最適な製品を組み合わせて提案

 そうしたソリューション提供の中核となっているのが、モジュラー設計という考え方だ。これは、世の中で標準化された誰もが入手可能な技術、あるいはデルおよび同社パートナーの製品を顧客の多様なニーズに対し最適な形で組み合わせ、エンドツーエンドのソリューションとして提供していこうというコンセプトだ。

 「このコンセプトに基づき、デルでは『Dell Future-Ready Enterprise』というキーワードを提唱。将来を見据えて企業が今実施すべきIT基盤づくりを支援していくために、設計図に相当する『Dell Blueprint』をワークロードごとに分類し、定義しています」(増月氏)

 現段階では、「仮想化/クラウド」「データ分析」「VDI(デスクトップ仮想化)」「HPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)」という四つの領域に関わるブループリントが定義されている。その中でデルでは、設計図に基づいた具体的な実装イメージをテンプレート化した「リファレンスアーキテクチャー」、およびテンプレートに基づいたシステムをアプライアンスといった形で具現化した製品となる「エンジニアソリューション」を用意する。

■Dell Blueprintの考え方
4領域のニーズに対し、技術、製品の最適な組み合わせによるエンドツーエンドのソリューションを提案する
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 「例えば、あるハードウエアに組み込まれたファームウエアのリビジョンと、あるソフトウエアのバージョンの相性が良くないなど、通常のシステム設計の段階では捉えきれない問題も少なくありません。これに対しデルでは、単に市場にある優れた製品を適材適所に選択するだけでなく、自社の豊富な経験とノウハウに基づいて、それらの組み合わせを綿密に検証した上でお客様に提供します」と増月氏は語る。もちろん、こうしたことが可能なのも、デルが長年にわたってOSやネットワークなど幅広い分野の有力ベンダーとの間で密接なパートナーシップを築いてきたからにほかならない。

 「こうした一連の取り組みによりデルでは、お客様のシステム構築にかかわる時間や作業の効率化、リスクの最小化に貢献していきます」(増月氏)

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