主要7機種 A4ビジネスプリンター複合機 基本性能 徹底テスト 5番勝負!! 5番勝負 コスト

間違いだらけのオフィスプリンター選び 迫り来る世代交代の足音「オフィスプリンター=レーザー」の常識はもう古い!

  • その他の勝負はこちらから!
  • 1番勝負 印字品質
  • 2番勝負 エコ対応
  • 3番勝負 使い勝手
  • 4番勝負 印字スピード

最後は,最も気になるコストの勝負だ。7機種について初期コストとランニングコストを比較した後,HP Officejet Pro X576dwの「インク定額パック」というユニークでお得な仕組みを見てみよう。

プリンターや複合機にかかるコストは,主に3つに分けられる。本体購入時の「初期コスト」,消耗品や消費電力などの「ランニングコスト」,そして,長期的に必要な交換部品や保守サポート料金も含めた「トータルコスト」だ。

HP Officejet Pro Xは初期コストこそ高いが高速な分,ppm当たりは割安に

まず,初期コストを実勢価格とメーカー希望小売価格で比較した。ただし,実勢価格は常に変動するため大まかな傾向として見てほしい。

本書で取り上げた7機種では,レーザーが7万~9万円,従来のビジネスインクジェットが2万~3万円と,価格帯に3倍ほどの開きがある。そこへ新世代ビジネスインクジェットのOfficejet Pro X(以下,Pro X)576dwが9万円台で登場した。Pro Xは発売直後ということもあって実勢価格がまだこなれていないが,目安としては今回比較対象としたレーザーのうちの高いモデルと同等と見てよいだろう。

下の価格グラフは,製品スペックの速度(ppm:ページ/分)当たりの本体価格に換算したものだ。2000~3000円を境に,レーザーは上,従来のインクジェットは下と分かれ,Pro Xがちょうど中間の価格帯となった。

[画像のクリックで拡大表示]

次に,ランニングコストを見てみよう。消費電力は「2番勝負」で検討したが,消費が大きなレーザーでも1週間当たりの消費電力であるTEC値から換算して,1カ月のコストは1000円程度。年間にしても1万円前後で,後に示すトナーやインクに比べると小さいため,ここでは除外して考えた。印刷用紙のコストも同様で,各機種とも用紙コストの条件は同じなので,やはり検討から省いた。つまり,ランニングコストの主な傾向は,印刷1枚当たりのトナーやインクのコストを見れば分かることになる。

各機種の製品スペックに表示された,カラーとモノクロの印刷コストを示したのが下の図だ。スペック値はリコーのIPSiO以外は,国際標準のISO/IECが定めた測定方法や測定画像に準拠して測定されているので客観性がある。レーザー(ISO/IEC19752,19798)とインクジェット(ISO/IEC 24711,24712)では規格がやや異なるため厳密には比較できないが,大まかな目安にはなる。

[画像のクリックで拡大表示]

インクジェットの維持コストはレーザーの約半分で済む

グラフを見ると,カラー印刷はレーザーが10円台前半なのに対して,ビジネスインクジェットは7~8円,モノクロも3円に対して1.5~2.6円と,ビジネスインクジェットはレーザーの約半額になっている。速度性能がレーザーより速いHP Officejet Pro X576dwの場合も,ランニングコストはインクジェット並みとなっており,コストパフォーマンスに優れているのが分かる。

次に,トナーやインクカートリッジの実勢価格と印刷可能枚数をまとめたのが下表だ。X576dwはビジネスインクジェットでありながら,1本のカートリッジでレーザーより多くの枚数を印刷できる点が目を引く。インク交換の手間が省けるという点で好ましい。

[画像のクリックで拡大表示]

ランニングコストに関してはPro Xは,「インク定額パック」というインクコストが割安になるユニークな定額サービスを提供している。本体と同時に定額パックを購入すれば,購入した期間,上限枚数までの印刷が可能になるもので,期間終了後に契約を延長するパックも用意されている。ちょうど携帯電話会社の料金プランのようなイメージで利用でき,印刷枚数を考えてうまく利用すれば途中から大きなコスト削減が可能になる。

[画像のクリックで拡大表示]
[画像のクリックで拡大表示]

コストの最後は,長期的なトータルコストだ。レーザー複合機では,数万枚の印刷でドラムや定着器の交換が必要になる機種が多く,下のグラフから分かるように,元々レーザーの半額程度しかランニングコストがかからないビジネスインクジェットは,さらに有利になる。印刷枚数が数万枚レベルとなれば20万円以上の差にとなってくるので,仮にレーザーで本体やトナーの値引きなどが行われたとしてもビジネスインクジェットの方が大幅にコストを抑えられることになる。

[画像のクリックで拡大表示]

故障時に業務への影響を最小限に抑える保守サポート契約は各社各様だが,出張料・技術料・部品代を含むサポートパックの利用がスポット修理より安心なのは共通。修理費も予算化しやすい。

最後に,1番勝負からの全チェック項目の評価を一覧にまとめた。新世代ビジネスインクジェットの威力は明らかで,オフィスにもインクジェットの時代が来ていることがはっきりと見て取れる。

[画像のクリックで拡大表示]
  • 5番勝負実施中!!
  • 1番勝負 印字品質
  • 2番勝負 エコ対応
  • 3番勝負 使い勝手
  • 4番勝負 印字スピード
新世代ビジネスインクジェットを実現した世界をリードするHPの先進テクノロジー

■アクセス履歴収集とサービス提供について

提供:日経BPイノベーションICT研究所