パシフィックコンサルタンツのCIMを支える日本HPのワークステーション

パシフィックコンサルタンツのCIMを支える日本HPのワークステーション

2012年度に国土交通省が行ったCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)の試行プロジェクトで、パシフィックコンサルタンツは技術レベルの高い「先導モデル」など2件を担当した。以前から、日本HPのマシンを多く活用する同社のCIM担当技術者に、インテル® Xeon® プロセッサー搭載「HP Z420」ワークステーションなどの評価を聞いた。

パシフィックコンサルタンツのCIM設計業務に使われている日本HPの「HP Z420」ワークステーション

コンピューターパワーが要求されるCIM設計業務

建築分野で普及が進んでいるBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の土木版であるCIMは、橋梁やトンネル、土工などの構造物の規模が建築物に比べて大きいことや、複雑な地形を3次元で扱うことなどから、BIMに比べてかなりのコンピューターパワーが要求される。

パシフィックコンサルタンツ交通基盤事業本部構造部橋梁第一室次長の伊東靖次長は「CIMでの設計業務に使う『HP Z420』ワークステーションには、32GBのメモリーを積んでいますが、それでも満足できません。できれば64GBくらいほしいと思うこともあるくらいです」と語る。

BIMのユーザーが使うマシンは通常8GB、多くて16GBくらいのメモリーを積んでいることが多い。それに比べて、CIMユーザーはさらに多くのメモリー容量を必要と感じているようだ。

「CIMのモデリングでは、橋梁や土工などからなる道路と、周辺の市街地や地形を数キロメートル四方にわたって3D化することもあります。CIMモデルの規模の大きさだけでなく、今後は様々なシミュレーションやレンダリングなどに対応する必要が出てくることは確実で、業務に使うワークステーションの能力はますます高まるでしょう」(伊東次長)。

例えば大規模なエリアのCIMモデル化に使われるソフトには、オートデスクの「InfraWorks」を使っている。「このソフトは、ワークステーションのグラフィックボードによって動作速度がかなり左右されます。日本HPのZ420やZ230SFFなどのワークステーションは、グラフィックボードもCIMソフトに認証されたものを搭載できるので、InfraWorksもスムーズに動きます」(伊東次長)。

CIMによる設計業務では数キロメートル四方にわたり土木構造物や建物、地形などをモデリングすることも。BIMよりも大きなマシンパワーが要求される場面もしばしばだ

CIM試行業務を支えたHPのワークステーション

パシフィックコンサルタンツは2012年度に国土交通省が行ったCIM試行プロジェクト11件のうち、2件を担当した。うち、1件は、属性情報や維持管理ツールなどを活用する技術的に高度な「先導モデル」だった。

同社はこのPC方杖ラーメン橋のPCケーブルや鉄筋の1本1本に至るまでCIMソフトで忠実に3Dモデル化した。これらのモデリング作業などには、「HP Z420」ワークステーションを使用した。

CIM試行業務でパシフィックコンサルタンツが作成したPC方杖ラーメン橋の精密なCIMモデル(資料:パシフィックコンサルタンツ)

「このプロジェクトで発注者に評価されたのは、設計の途中にも3Dで打ち合わせを行い、その場で視点をいろいろな場所に切り替えて橋の設計をチェックできたことです。例えば高欄には落下物防止用の金網が取り付けてありますが、橋の端部でクルマからの視界を遮らないかどうかという発注者からの質問に対して、即座に見通しがよいということを返答できました」と伊東次長は説明する。

発注者への説明には、日本HPのモバイルワークステーション「HP 8770w」を持参し、会議の場でCIMモデルを操作した。

「CIMの活用によって、図面では気づかなかった様々なことが明らかになりました。例えば鉄筋やPCケーブルの干渉部分が34カ所も見つかったほか、発注者の国道事務所の副所長から方杖ラーメン橋の橋脚と法面の小段の位置を合わせたら維持管理が楽になるのではないかという提案もいただきました」(伊東次長)。

3次元での干渉チェックより見つかった干渉個所(左)。発注者からの提案で法面の小段を橋台、橋脚の横に移動した例(右)(資料:パシフィックコンサルタンツ)

また、足場材やクレーンなどの重機を配置して施工シミュレーションも行った。「土木構造物は規模が大きいので試作ができない。CIMで3Dモデリングや施工シミュレーションを行うことは、コンピューターの中で試験施工を行うのと同じ。作業の手戻り防止などの効果があります」と伊東次長は説明する。

CIMモデルによる施工シミュレーション(資料:パシフィックコンサルタンツ)

「日本HPのマシンは信頼できる」

伊東次長はこれまで、パシフィックコンサルタンツで様々な橋梁の設計を手がけてきた。中には2007年度の土木学会田中賞を受賞した東京都発注の「多摩大橋」や、2009年度のPC技術協会賞を受賞した神奈川県発注の「鷺舞橋」などもある。

CIMの導入以前から、伊東次長が橋の設計で重視していることは、構造面だけでなく景観や周辺住民の利便性、にぎわいなどトータルな視点でデザインすることだ。その過程では3Dモデルによる検討やシミュレーションも行う。既に20年以上前から、ハイスペックなワークステーションやパソコンを駆使してCIM的な設計を行ってきた。

日本HPのワークステーションやパソコンが多く活躍するパシフィックコンサルタンツ交通基盤事業本部のオフィス

「かつて、タイムシェアリングして使っていた大型コンピューターや数千万円もしたワークステーション以上の性能のZ420などが、今や数十万円という低価格で買える時代になり、自分専用に使えるのはありがたいことです」と伊東次長はこれまでのコンピューター使用歴を振り返る。

「私が関連する部署では、ずっと日本HPのワークステーションをメインで使ってきました。理由は安定して使い続けられるという安心感と信頼があるからです。顧客に送り出した製品に対する日本HPの責任感を感じます」(伊東次長)。

CIM担当スタッフと。左から構造部橋梁第一室の小浦拓人氏、伊東靖次長、池田美由起氏

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