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第三回 モバイル活用支援フォーラム2015

基調講演

働き方変革を自ら実践
ビジョンと現実の差を情シス部が埋める

コクヨ株式会社
情報システム部
ワークスタイル・ソリューショングループ
土江 快知

 「単にITツールを導入するだけでは働き方を変革することはできません」。こう話すのはコクヨの土江快知氏だ。

 コクヨは文具やオフィス家具の販売にとどまらず、働き方変革(ワークスタイル変革)の提案力を強化するため、クラウドやタブレットといった最新ITツールを導入し、場所や時間に制約されない働き方を自ら実践している。

 働き方変革を成功に導くには、ITだけでなく、社内規則、オフィスのファシリティという3要素をPDCAサイクルのように回していく必要があると考え、総務部など様々な部署と連携した。ファシリティの工夫はこうして生まれたものだ。多人数が議論できる隔離した空間、思い付いたら気軽に話し合えるオープンな空間などフェース・ツー・フェースのコミュニケーションを支える様々な空間を用意している。長時間の会議を防ぐため、1時間たつと自動的に消灯するような工夫もある。

 土江氏が挙げる働き方変革を成功に導く条件は、活動、体制、感度の三つだ。この三つを念頭に置きながら、今後も様々な工夫をしていく。

特別講演

オムニチャネルで中心的な役割を担うモバイル
ショールーミングアプリで対応

株式会社東急ハンズ
執行役員
オムニチャネル推進部長
ハンズラボ株式会社
代表取締役社長
長谷川 秀樹

 リアル店舗やECサイト、カタログなどのあらゆる販売チャネルを統合し、様々なチャネルを通して消費者に購買の機会や体験を提供するオムニチャネルは、小売業にとって最大の関心事だ。東急ハンズもオムニチャネル構築に力を入れており、その中心的な役割を担うのが2014年11月に登場したモバイルアプリ「東急ハンズアプリ」だ。

 最大の特徴はショールーミングを楽しめるようにしていることにある。ショールーミングとはネットで商品を購入する前に、実店舗で現物を見て確かめること。店頭で気になった商品バーコードをスキャンしてメモとして残し、後でアプリで注文できる。

 「店頭で見かけた商品で、『これは』と思ったもののバーコードをスキャンしておき、商品の合計金額が5000円を超えたら送料無料で自宅に届けてもらうという買い方が適しているようです」と東急ハンズの長谷川秀樹氏は話す。

 東急ハンズは、パブリッククラウドをいち早く導入するとともに、システムの自社開発にも取り組んできた。ITで攻める企業として最先端を走っている。