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予測困難なビジネス要件の変化にも柔軟に対応可能な仮想化基盤

システムに高い柔軟性や拡張性を提供するものとして、広く企業に採用されている仮想化基盤。しかし今日では、その構築面や運用面での複雑さが、エンタープライズシステムにおける重要な課題として浮上している。「Nutanix」はサーバー、ストレージを一体化させた独自の「ハイパーコンバージドインフラストラクチャー」により、そのような課題を解消。最近注目される「Webスケール」の世界を、企業システムおいて実現する。

仮想化基盤が抱える複雑さがシステム構築、運用上の重要課題

ニュータニックス・ジャパン合同会社
シニア システムエンジニア
清水 亮夫 氏

今日、システムを支えるインフラとして広く企業に浸透している仮想化基盤。最近では、そのもたらすメリットの半面、システムの構築や運用といった面での複雑さが指摘されている。一般に仮想化環境では、サーバー、SAN、ストレージという階層によるシステム構成がとられる。

例えば、構築時にシステムの最適なパフォーマンスを検討する際には、これら各構成要素ごとに見積もりの方法が異なる上、組み合わせた際の挙動も見極めなければならない。

運用時の問題としては、トラブル発生時の問題の切り分けが難しく、ソフトウエアなどのバージョンアップを行うに当たっても、各層の管理者の間で調整を行わなければならないほか、相応のダウンタイムも避けられない。

「特に最近では、“ビッグデータ活用”や“IoT”といったキーワードが注目されるなか、データを格納・管理するストレージが担う役割がますます重要性を増しています。そうした中、仮に『5年後の仮想化基盤のストレージのキャパシティーが予測できるか』という問いに応えることは、極めて困難です」とニュータニックス・ジャパンの清水亮夫氏は語る。言うまでもなく、システムのサイジングにかかわるミスは、過剰スペックによって投資をムダにしてしまったり、リソース不足によって買い直しを余儀なくされるといったことにつながり、いずれにせよ当事者である企業には大きな痛手となる。

筐体を追加設置していくだけで仮想化基盤の拡張が容易に行える

このような今日の仮想化基盤が抱える課題をトータルに解消する製品として注目されるのが「Nutanix バーチャルコンピューティングプラットフォーム(以下、Nutanix)」だ。

2~3年ほど前から、仮想化基盤の構築や運用にかかわる課題を解消する一つの手段として、サーバー、ストレージ、ネットワークといったシステムの構成要素を事前に設計・設定・検証し、組み合わせたかたちでパッケージングして提供する『コンバージド・インフラストラクチャー』という垂直統合型のシステムがいくつかのベンダーから提案されてきた。「Nutanixは、それをさらに推し進めた『ハイパーコンバージド・インフラストラクチャー』にカテゴライズされる製品です」と清水氏は紹介する。

「ハイパーコンバージド・インフラストラクチャー」の資料はこちら

Nutanix自体は、IAサーバーと内蔵ストレージを一体化させたアプライアンスで、2Uの筐体内に最大四台のサーバーノードとストレージを集約。サーバー、SAN、ストレージの三つの要素で構成される完結した仮想化基盤として提供される。サーバー内で稼働するハイパーバイザー上には、ストレージコントローラーが仮想アプライアンスとして実装されており、このストレージコントローラーが互いに連携することで、クラスターを構成し、ストレージリソースの共有化、プール化を実現する。「ちなみに、ハイパーバイザーに関しては、VMware ESXiをはじめ、マイクロソフトのHyper-V、LinuxのKVMの3種類をサポートしており、発注時にお客様の必要とするハイパーバイザー、およびそのバージョンを指定いただくことが可能です」と清水氏は語る。

Nutanix バーチャルコンピューティングプラットフォームとは
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Nutanixの中核をなしているのは分散ソフトウエア技術であり、ハードウエアについてはCPUやSSD、HDDなど、いずれもコモディティ化された汎用的なコンポーネントを活用している。その筐体を設置し、簡素な設定作業を行うだけで、仮想化基盤の導入、拡張が容易に行える。

具体的な導入作業としては、ラック上に設置したNutanixに電源ケーブル、ネットワークケーブルをつないで電源を入れると、IPv6ベースのオートディスカバリー機能が起動し、コンポーネントを自動認識。筐体のシリアル番号をURLとしてWebアクセスすると初期構成画面が表示され、そこでハイパーバイザーやストレージコントローラーなどのIPアドレス、あるはNTP、DNSなどをまとめて設定することが可能。即座に仮想環境として利用を開始できる。ストレージのプロビジョニングやデータの保護などの各種設定も、このWebベースの直感的な操作性を提供する管理インタフェースを使って行えるようになっているほか、管理画面上でデータストアのプロビジョニングを行えば、クラスター内のハイパーバイザーに自動的にマウントしてくれるという仕組みも用意されている。

ストレージの容量拡張や、CPUやメモリーといったコンピューティングリソースの増強を行いたいときも簡単だ。Nutanixを増設し、管理画面上の機器増設というアイコンをクリックすると、新たに接続された機器が表示されるので、そこにIPアドレスの設定など同様の作業を行うだけ。このとき、オンラインでの無停止による拡張を行えるようになっていることも大きな特長だ。

管理画面例 1画面で必要な情報を見渡せる
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「Webスケール」のメリットをあらゆる規模の企業ユーザーに

最近では、あらかじめ予測することが困難な、絶え間なく変化を遂げるビジネス要件に合わせたシステムインフラの迅速な導入と再構築に対応する拡張性、柔軟性に優れたシステムを実現していくためのアプローチとなる「Webスケール」という考え方が注目を集めている。そのモデルとされるのがGoogleやAmazon、Facebookなどの大規模Webサービスを提供する企業のシステムだ。そこでは演算能力とストレージを一体化した汎用的なIAサーバーを活用。ソフトウエアの全面的なコントロールによって運用の自動化を図るとともに、分散処理技術の採用によりコンピューティングパワーをスケーラブルに獲得している。

「Webスケール」についての資料はこちら

「これまで一部の大規模Webサービスプロバイダーなどで採用されてきた、そうしたWebスケールの考え方を、エンタープライズ向けに再パッケージングして、大企業から中堅・中小に至る全ての規模のユーザーに提供していこうというのがNutanixのコンセプトです」と清水氏は語る。

Nutanixには、エントリーモデルとなる「NX-1000シリーズ」からオールフラッシュモデルの「NX-9000シリーズ」に至る様々なバリエーションの製品がラインアップされており、混在させながら追加していくことができる。ユーザーはストレージ容量、CPUのスペックやコア数、許容VM数などが異なるこれら製品を必要に応じて選択し、必要に応じて筐体を随時追加することで、ストレージやCPUの増強が実現する。

「Nutanixでは、その分散ソフトウエア技術により必要なときに必要な分だけ拡張できるので、将来的に求められるキャパシティーを想定したシステムのサイジングに頭を悩ませる必要もありません」と清水氏。さらに、次のように続ける。「ストレージコントローラーのバージョンアップなどもサービスを停止させることなくオンラインで実行でき、日常の運用負荷も大幅に軽減されます」。

Nutanixの圧倒的なメリットは、多くのユーザーに受け入れられるだろう。

Nutanixの詳しい資料のPDFは、下のリンクから無料でダウンロードできる。ぜひ参考にしてほしい。

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