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ITモダナイゼーションSummit レビュー|ワンサークル レガシーシステムのオープン化には全体を俯瞰した移行計画の策定が必須

ワンサークル

レガシーシステムのオープン化には
全体を俯瞰した移行計画の策定が必須

レガシーシステムのオープン化では、三つのレイヤーに分けた目標の検討が必要だ。なぜなら、レイヤーごとに移行の取り組み方が異なるからである。それら全体を俯瞰したプロジェクト計画の策定が成功への第一歩だ。ワンサークルでは、過去のオープン化プロジェクトでの経験を踏まえて、持ち前のメインフレームに関する深い理解をベースに、企業のオープン化プロジェクトの推進を強力に支援している。

株式会社ワンサークル
代表取締役
星野 亨

レガシーシステムをオープンシステムに移行する際には、三つのレイヤーに分けて移行方法を検討する必要がある。一つめのレイヤーは、業務処理を実現するために必要な技術領域である「ユーザー層」で、業務仕様(プログラム)や情報(データ)などがこれにあたる。二つめは業務プログラムを実行するのに必要な技術領域である「メカニズム層」であり、APIやフレームワークなどがこれに相当する。そして三つめが、業務システムが稼働するための技術領域である「コンテキスト層」で、性能や可用性、保守性などの非機能要件にかかわるレイヤーである。

まずは、現行システム上の移行すべき資産や機能、運用などをレイヤーごとに分け、それぞれに移行方針を決定することが重要だ。「ただし、ユーザー層の移行はオープン化の手法を問わず、内容の等価性を保証する必要があります。メカニズム層、コンテキスト層のそれぞれには、オープン系の環境では実現困難なレガシー特有の機能やアーキテクチャーを理解した上での目標設定が必要です」とワンサークルの星野亨氏は説明する。特にコンテキスト層はレガシーシステムの実現方式に固執するとプロジェクト後半で大きな計画乖離が発生してしまう。「既存システムのSLAに立ち戻った目標策定が必要です」と星野氏は指摘する。

網羅的、中立的なアドバイスで移行プロジェクトを成功に導く

移行に求められるスキルも、レイヤーごとに異なってくる。ユーザー層の移行は、移行前後の等価性を評価するためにユーザーの業務知識とレガシー独自のデータ項目をはじめとした多様な変換バリエーションに対応できるベンダーの経験が求められる。

メカニズム層ではレガシーシステムに対するベンダーの理解度が重要なポイントになる。

一方、コンテキスト層については、オープン系で対応困難な実現方式についてユーザーが主体的に既存システムの要件を見直し、取捨選択することもシステムの最新化のために必要である。

「レガシーシステムからオープンシステムへのマイグレーションにあたっては、ユーザーとベンダーが連携して、実現難度の高いポイントを見極め、全体を俯瞰した実現性のあるプロジェクト計画の策定と実践こそが重要なのです」と星野氏は強調する。

「当社はシステムの各領域にかかわる有力ベンダーとも強力なリレーションシップを構築しており、『レガシー問題のセカンドオピニオン』として、システム視点での網羅性と、ベンダー中立性を兼ね備えた、ユーザーにとって最適なアドバイスが行えることが大きな強みです」と最後に星野氏は自社の特長を紹介し、講演を締めくくった。

■ワンサークルの提言
層ごとに必要なものも異なってくる
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