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ワークスタイル変革とビジネスコスト削減を両立させるMIND流・オフィスアップデート戦略。

三菱電機情報ネットワークと三菱電機インフォメーションテクノロジーは2014年10月1日に経営統合を行い、新会社「三菱電機インフォメーションネットワーク」(以下、MIND)として船出を果たした。
企業規模にして約3倍に拡大し、ビジネス、サービスのポートフォリオも一段と広がった。
そして、新体制による新たなビジネス戦略の柱の1つとして、「オフィスワークスタイル変革」に積極的に取り組んでいくことを高らかに宣言した。
“ワークスタイル変革”にはさまざまな切り口が考えられるが、新生MINDはどのような視点から、どのように展開していくのだろうか。
ビジネスITに詳しい日経BPイノベーションICT研究所所長の桔梗原富夫氏が、プロジェクトを率いるMINDの常務取締役である金子昌義氏に直撃した。

今以上に生産性を追求すると変えるべきは従業員の働き方

日経BPイノベーションICT研究所
所長
桔梗原富夫

桔梗原氏新生MINDのスタート、おめでとうございます。新しいビジネスのテーマとして、“オフィスワークスタイル変革”を掲げられたということですが、このことについて、伺いたいと思います。

金子氏よろしくお願いします。

桔梗原氏まず、“オフィスワークスタイル変革”をテーマに掲げた理由と、その概要をお聞かせください。

金子氏MINDはクラウド、ビッグデータ、モバイル、ソーシャルといったITインフラのサービス化が進展する中で、ITインフラの開発・製造・構築・運用サービスをトータルで提供する会社として発足しました。

 お客様のITへの取り組みは刻々と変化しており、これに合わせて新会社としてテーマをいくつか掲げています。ワークスタイルの変革に合わせたIT導入もそのひとつです。

 企業組織は、今までのピラミッド型の固定的な組織では、厳しさを増す一方の競争に適応できないのではないかという現状認識があります。それに対処するために必要なこととして「ワークスタイル変革」が脚光を浴びており、ITでこれを実現するニーズが拡大しています。

桔梗原氏タブレットやウルトラブックなどのITデバイスをはじめ、クラウド技術やビデオチャットやライブミーティング、オンラインストレージなど、新しいテクノロジーをうまく活用した新しい働き方の提案ですね。

三菱電機インフォメーションネットワーク
常務取締役
クラウドプラットフォーム事業部長
金子昌義

金子氏はい。これらの技術を使い、これまでよりもフレキシブルな、よりタイムリーな働き方が可能になればビジネス生産性は増大します。ワークライフバランスを最適化することにもつながっていくでしょう。

桔梗原氏日本の労働生産性はOECD加盟国の中で21位、先進7カ国の中では20年近く最下位が続いているというデータもあるように、日本企業の生産性の低さは成長の阻害要因のひとつです。これを解消しようという動きは多くの企業でも見られます。フレックスワークプレイスといった働き方の新しい流れや、フリーアドレスといったオフィススタイルも少しずつ増えています。

金子氏そのとおりです。ですが、それを実際に具現化しようとなると、かなり大規模な投資が必要になります。

桔梗原氏確かに、たとえば今の一般的なオフィス環境をいきなりフリーアドレスにしましょうと言ったら、オフィス改装レベルのコストでは済まないかもしれません。

金子氏そこで、できるだけコストや手間をかけず、新しい働き方につながるようなオフィス環境の整備をしませんかというのが、MINDの提唱する“オフィスワークスタイル変革”です。そして、私たちがその端緒として考えているのは、たとえばコピー&プリント環境の見直しであり、ビジネスタブレットの有効活用による業務効率改善などです。

コピー&プリント環境に注目すると新しい働き方が見えてくる

桔梗原氏コピー&プリント環境の見直しが、ワークスタイル変革にどのようにつながるのか、もう少し教えてください。

金子氏その前に、今のオフィス環境のプリントに関するトレンドをご紹介しましょう。PCをはじめとするオフィスの電子化に伴い、ペーパーレスが進展しているかと思いきや、実際の印刷ページ数は年々増え続けています。ある調査によれば、2009年に3000億ページに満たなかったものが、翌2010年には3000億ページを突破。2014年は3500億ページに届こうかというように、年々確実に増え続けているのです。

桔梗原氏それは意外でした。

金子氏また、その内訳を見ると、主流になっているのはカラーの大型レーザー複合機(以下カラーコピー機)です。1台でプリント、コピー、スキャン、ファクスをこなし、スペース効率上、有利なので採用する企業が多いのもうなずけます。従来の一般的なオフィスのコピー&プリント環境は、このカラーコピー機を、たとえば各フロアに1、2台ずつ設置し、全従業員のコピー、スキャン、プリントを賄うという発想で組み立てられています。

 デスクがカラーコピー機に近い人はいいですが、遠い人は出力したものを取りに行かなければならない。また、ユーザーが多ければ、出力待ちの時間も頻繁に発生するでしょう。

 ワークスタイル変革の本質が、いつ、どこでも業務にあたれるようになることだとすれば、必要なときにプリント、コピー、スキャン、ファクスし、出力物をすぐに手に取ることができるようにすることは、そのはじめの一歩になるわけです。

桔梗原氏なるほど。ではそのためには何をすればいいのでしょう?

金子氏たとえば、フロア単位で配置していたカラーコピー機を減らし、小回りの効く小型のプリンター/複合機をデスクの島やビジネスグループ単位に配置することが考えられます。

桔梗原氏増え続けるプリントニーズに、アウトプットのポイントを物理的に増やすことで対処するということですね。

働き方を変えるパワーを秘めた「分散型プリンター環境」

金子氏そのとおりです。私たちはこれを「分散型プリンター環境」と呼んでいます。物理的にプリンター/複合機の数が増えれば、複数のプリントジョブが重なった場合に絶大な威力を発揮します。

桔梗原氏万一、1台にトラブルがあっても、他がバックアップするので、事業継続性の面でも安心できそうですね。

金子氏また、それが複合機であればスキャンニングポイントを増やすことになり、増加しているスキャンニーズに対応することもできます。また、無線LAN対応の機種を選び、社内無線LAN環境を整備すれば、社内のどこからプリントしても、手近なプリンター/複合機から出力物を手に取ることができるようになります。

桔梗原氏そうなればデスクを離れる時間も、出力待ちの時間も削減されますね。

金子氏大型カラーコピー機は電源の問題上、設置に電気工事が必要でした。それは移設の場合も同様です。ですが、小型のプリンター/複合機にはそのような手間もコストも不要になります。デスクやプリンターの配置に縛られていた社内レイアウトの変更も容易になります。フリーレイアウトが実現できれば、働き方が変わる強力なきっかけになるでしょう。

桔梗原氏「分散型プリンター環境」にはさまざまなメリットがあることがわかりました。では、コストの面ではどうでしょう。ここが気になるというお客様は多いと思います。

金子氏私たちが“オフィスワークスタイルの変革”の一端を、コピー&プリント環境の見直しによって進めるにあたって、戦略商材として位置づけているプリンター/複合機があります。それは「HP Officejet Pro Xシリーズ」です。

 なぜこのモデルを選んだのかといえば、大型カラーコピー機と比較した時に、明らかなコストメリットがあるからなのです。

「HP Officejet Pro Xシリーズ」について

最新のテクノロジーにより、A4カラー文書を1分間に最大70枚のプリントが可能と、世界最速*のスピードを実現したHP社のビジネスインクジェットプリンター/複合機です。

* カラーデスクトップ・プリンターによる500ページ最速印刷比較試験にて7分19秒を記録。記録対象製品はHP Officejet Pro X551dwおよびHP Officejet Pro X576dw。記録試験はwirthconsulting.orgが監督および検証。ISO 24734準拠のサンプルページ(4ページ)を試験対象となる各プリンターの最速カラー印刷設定で印刷。競合製品には、IDC発表による2012年第1四半期現在の市場シェアに基づき、2012年3月時点で希望小売価格1,000ドル未満のレーザー/インクジェットのカラーデスクトップ複合機、および希望小売価格800ドル未満のカラープリンターの普及モデルを含む。

A4用紙の幅に合わせた新開発の固定ヘッドを搭載する「HPページワイドテクノロジー」と、それに最適化された新開発の顔料インクにより、以下の特長を備えています。

定期交換部品も少ないので長期間使用すれば、さらなるコスト削減が可能になります。レーザープリンターとの比較でこれほどの差がありますので、大型カラーコピー機と比較するとさらに大きな差が出ます。

※1 Officejet Pro X シリーズ: 1ページあたりのコストは、ISO/IEC 24711に基づき計測されたHP 970XL/971XLインクカートリッジの印刷可能枚数と、当該インクカートリッジの2013年11月現在の希望小売価格(税別)に基づいています。

※2 A4カラーレーザープリンター HP Laserjet Enterprise 500 Color M551dnとの比較。M551dnの1ページあたりのコストは、 ISO/IEC 19798 似基づき計測されたHP 507X/507Aトナーカートリッジの印刷可能枚数と、当該トナーカートリッジの希望小売価格(税別)に基づいています。

※3 A4カラー文書を2,000枚/月印刷した場合のランニングコストを比較。

※4 HPOfficejet Pro X551dw TEC値(0.6kWh)とA4カラーレーザープリンターHP Laserjet Enterprise 500 Color M551dn TEC値(4.1kWh)との比較。

※5 A4カラーレーザープリンター HP Laserjet Enterprise 500 Color M551dnと比較。月間3,000枚(内訳はモノクロ2,100枚、カラー900枚)で3年間使用した際の本体・インクカートリッジ・定期交換部品・3年保守サービス製品の総額(税別)を比較。

世界最速*のスピードを手に入れたインクジェットが働き方を変える

金子氏ちなみに、1分間に最速70枚というスピードは、同クラスのレーザーの3倍以上であるだけでなく、大型カラーコピー機にも遜色のないスピードということです。

桔梗原氏これほどのコストの差があるというのは確かに衝撃的です。また、これほど速いプリンターが分散配置されたら、プリントやコピーなど、紙の出力に関するストレスは完全に解消されそうです。

金子氏あるデータによると、日本のビジネス文書の約95%はA4サイズだそうです。つまり、A4文書の出力がスピードアップすれば、それだけで相当の業務効率化が期待できるということになります。A4専用機の「HP Officejet Pro Xシリーズ」は、そのニーズにぴたりとフィットしています。

桔梗原氏確かに、5%しかないA4オーバーサイズのプリントのために、高コストな大型カラーコピーを置くのはナンセンスです。

金子氏私たちはなにも、オフィスのすべてのプリンターを「HP Officejet Pro Xシリーズ」に置き替えよと言っているわけではありません。たとえば旧式のレーザープリンターをつかっているなら、「HP Officejet Pro Xシリーズ」にリプレイスを、たとえば大型カラーコピー機を3台使っているとしたら、そのうちの2台を、「HP Officejet Pro Xシリーズ」5台に置き替えたらいかがでしょうというご提案をしていきたいのです。「分散型プリンター環境」に速やかに移行でき、従業員の働き方を変えることができるだけでなく、ランニングコストの削減にも大きく貢献できるのですから。“オフィスワークスタイル変革”を旗印に、真のコスト効率化を広くお客様にお届けすることが、MINDの新戦略の狙いです。

桔梗原氏これはビジネスコスト削減に真剣に取り組んでいる企業や、ワークスタイル変革に本気に取り組もうという企業にとっては非常にインパクトのあることだと思います。

金子氏それからもうひとつ、日本において大型カラーコピー機やプリンター/複合機のマーケットが、ある程度固定化しているという現状に風穴を開けたいという思いもあります。やはり波風を立ててかき回さないと、マーケットは活性化しません。HPというブランドを選んだのはそんな理由もあります。

 実はかつて、アメリカで生活していたことがあるのですが、向こうではプリンターといえば、ビジネスでもコンシューマーでもHPなんですね。モノとしての信頼感は非常に大きいものがあります。

 MINDではサーバーやストレージをはじめ、製品ポートフォリオのすべてでHP製品を扱っていますが、プリンター/複合機についても、パートナー企業のみなさんに自信をもって提案していただける、そんな選択ができたと考えています。

桔梗原氏新生MINDの本気度がとてもよく伝わるお話でした。ぜひ、成功を期待しています。