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キーマン対談 日本マイクロソフトとレノボ・ジャパン 協業関係をさらに深めて次の10年に向けたITを提供していく

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Windows Server 2012 R2 をはじめよう!
Windows Server 2003 移行ガイド

2015年7月15日にWindows Server 2003のサポートが終了します。本PDFは、Windows Server 2003 からWindows Server 2012 R2への移行をわかりやすくまとめたガイドブックです。アプリケーション/ファイル/Active Directoryの各サーバー移行も図版を使い解説します。

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 2014年10月にIBMからx86サーバーの事業継承を受けて、レノボSystem xが誕生して半年以上が経つ。同社によって、System xの販売戦略や保守サービスはどのように変わっているのだろうか。また、マイクロソフトとの協業関係にどのような変化が生まれているのだろうか。両社のサーバービジネスのキーマンが熱いまなざしで語った。

IBM時代と変わらないサービスを提供しつつ
新たなサービス提供にも挑戦

――レノボのエンタープライズビジネス事業部が誕生してからの動きについて教えてください。

レノボ・ジャパン株式会社
エンタープライズビジネスグループ本部長
小林 泰子

小林泰子氏(以下、小林) IBMからx86サーバー関連製品だけでなく、開発・製造、SEまでのすべての人材がレノボに移っています。IBM時代と変わらずに事業を進められる体制が整っています。また、IBMとは相互に商品のOEM(相手先ブランド製造)も行っており、IBMのストレージと当社のサーバーを組み合わせて販売したり、垂直統合型のPure Systemsとして販売したりすることも継続しています。

 保守サービスについては、レノボが担当していますが、実際のメンテナンスは日本IBMが行っています。System xをお使いのお客様に対しては、担当営業や担当SEが変わらず、従来と変わらない技術力を提供させていただいています。

 もちろん、新たなビジネスにも挑戦しています。特に様々なパートナー様との協業によるエコシステムの構築に注力しています。IBM時代は、ハードウェアからミドルウェア、サービスやクラウドまで、すべての製品をカバーするビジネスを展開していましたが、レノボはハードウェア中心のビジネスです。システムインテグレーター様、クラウドサービスプロバイダー様などのパートナー様との協業を進めています。

 また、これまで複数の海外拠点で生産していた体制に加え、国内の生産体制も整えているところです。レノボ・ジャパンとNECパーソナルコンピュータが出資する合弁会社のLenovo NEC Holding B.V.が2011年7月に設立されています。国内では、すでにノートPCのThinkPadの一部を山形県米沢市のNECパーソナルコンピュータ米沢事業場で生産しています。System xもこの米沢事業場で生産する体制を整え、2015年後半から数種類のサーバーの生産を開始します。これによりフィックスされた構成で検証済みのサーバーを最短5営業日でお届けできるようになります。


ビジネス・クリティカルなワークロードに対応する高いパフォーマンスとストレージ構成を省スペースで提供するオールインワン型の高性能・高機能な2ソケット・タワー型サーバー「System x3500 M5」
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Windows Server 2012 R2 をはじめよう!
Windows Server 2003 移行ガイド

2015年7月15日にWindows Server 2003のサポートが終了します。本PDFは、Windows Server 2003 からWindows Server 2012 R2への移行をわかりやすくまとめたガイドブックです。アプリケーション/ファイル/Active Directoryの各サーバー移行も図版を使い解説します。

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クラウド時代に向けて広がる
マイクロソフトとレノボの協業体制

――その中で、マイクロソフトとの協業は、どのように行われていますか。

小林 もちろん、IBMの頃から、マイクロソフトとは強力なパートナーシップを組んでいました。IBMからレノボのエンタープライズビジネス事業部には、開発部隊も移っており、従来と変わらず、製品開発の早い段階から継続して協業しています。グローバルレベルの協業はもちろん、国内でも拡販のための施策協業なども行っています。一つ異なるのは、IBMの頃はWindows以外のマイクロソフト製品は競合関係にあったため、深く協業することができませんでした。しかし、レノボは、ミドルウェアやクラウドサービスを含めて様々な協業ができることを期待しています。お客様のニーズに合う最適な製品やサービスを選択して、パートナー様と協業して一括したサービスを提供していきます。

日本マイクロソフト株式会社
業務執行役員
サーバープラットフォームビジネス本部
本部長
佐藤 久

佐藤 久氏(以下、佐藤) 協業に関してひと言で言えば、「何も変わっていない」ということになります。レノボの新しいハードウェアとマイクロソフトの新しいOSは、開発の段階から両社の本社が一緒になって検証しています。両社が新たな製品を出したときには、安心してすぐに使っていただける状態となっていることは、IBM時代とまったく変わらず、技術的な支援体制やビジネス上の協業体制も変わっていません。今後は、今まで以上に両社の協業が進んでいくと考えています。

 クラウドプラットフォーム時代となり、新しい形での協業が行えると思います。マイクロソフトでは、次の10年間を見据えたクラウドプラットフォーム戦略を打ち出しており、IT資産をオンプレミス、Microsoft Azure、他社のクラウドサービスの間で自由に持ち回れるような環境を作っていくことを提供していきます。現在のパブリッククラウドベンダーのなかで、オンプレミスはなくならないと言っているのは我々だけだと思いますが、今後、オンプレミスの物理サーバーは残り続け、OS、サービス、クラウド、デバイスのすべてがマルチな環境となるなかで、x86サーバーとクライアントPCを提供しているレノボとは、IBM時代よりもさらに面白い協業ができるのではないでしょうか。

小林 そうですね。中堅中小企業のお客様が自社でサーバーを運用されていても、バックアップまできめ細やかに対応することは難しいというケースが数多くありました。そのようなお客様に対して当社のサーバーを販売するときには、一緒にAzure Site Recoveryもお勧めし、クーポン付きのプロモーションもパートナー様との協業を軸に展開していきます。クラウドを使ったバックアップは、メリットが高く、様々なお客様のニーズに対応できると考えています。

 中堅中小企業のお客様に対しては、Hyper-Vによる仮想化環境をより簡単にお使いいただくために、Hyper-V設定済みのHyper-V ONモデルも提供しています。また、Windows Storage Serverを搭載したSystem x NASも提供し、日本の市場でWindows Serverを活用する様々な取り組みを今後も続けていきます。

クライアントのデバイスからサーバーまでをカバー
レノボの強み

佐藤 今後は、オンプレミスとクラウドのハイブリッドな環境を利用することが進んでいくでしょう。クラウドが登場したときには、仮想化してクラウドに持って行くというリフト&シフトが多かったのですが、2014年くらいからエンタープライズクラウドが本格的に広まり、例えば、顧客データベースはオンプレミス、計算処理はクラウドといった、これまでなかったようなシステム構成が組まれるようになりました。従来のイメージとは違うハイブリッドクラウドが今後のトレンドとなるため、ベンダーロックインではなく、適切なハードウェアと適切なクラウドサービスを適材適所で提供することが、お客様にとって大きなメリットとなると考えています。

 パートナー様との様々な協業は、今後のトレンドになってくるのは間違いないでしょう。Windows 10が登場すれば、クライアントPCやサーバーだけでなく、ゲームコンソール、スマートデバイス、センサーデバイスなどで同じプラットフォームを使えるようになります。そのなかで、サーバーだけでなく、クライアントの環境も含め、クラウド、デバイス、サービス、プラットフォームを自由に使える環境が重要で、垂直統合に縛られないレノボが活躍できる領域は広がっていると思います。

小林 クライアントデバイスの選択肢の広さが、今後のレノボの強みになると思います。Windows 10によって、様々なデバイスの業務利用が加速していくなかで、クライアントベンダーはクライアントの提案、サーバーベンダーはサーバーの提案しか行えません。クライアントのデバイスからサーバーまでをカバーし、クラウドベンダーとの協業を行って全体の提案を行えることがレノボの強みだと思っています。

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Windows Server 2012 R2 をはじめよう!
Windows Server 2003 移行ガイド

2015年7月15日にWindows Server 2003のサポートが終了します。本PDFは、Windows Server 2003 からWindows Server 2012 R2への移行をわかりやすくまとめたガイドブックです。アプリケーション/ファイル/Active Directoryの各サーバー移行も図版を使い解説します。

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