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ITモダナイゼーションSummit レビュー 既存システムをどうよみがえらせるか?

膨れ上がる保守運用費、ハードウエアやソフトウエアの保守切れなど様々な理由から、使用を継続したいにもかかわらず、既存システムを刷新せざるを得ないという悩みを抱える企業が増えている。その悩みの解消策として注目を集めるのが「ITモダナイゼーション」。現行の機能を踏襲しながら効率的にシステム刷新する手法だ。

日経BPイノベーションICT研究所は2015年4月、「ITモダナイゼーションSummit」を都内で開催し、このITモダナイゼーションの最新動向を探った。旭化成のほか、日本生命相互保険会社グループのニッセイ情報テクノロジー、ジャパネットホールディングス、サイバーエージェントはユーザー企業の立場からシステムの刷新について語った。

旭化成グループは2015年4月、持株会社と事業会社で個別に稼働していた11の基幹システムを統合した。システムは企業経営に欠かせない存在になっているため、プロジェクトに失敗は許されない。そのため、検討には2年、そして構築に4年を要した。保守運用費の削減、組織変更に伴って生じるシステム対応のコスト削減と期間短縮、将来のERP(統合基幹システム)ソフトウエアのバージョンアップに伴うコスト削減などの効果がシステム統合によって得られた。

登壇したのはユーザー企業だけではない。COBOLの普及団体であるCOBOLコンソーシアムは「COBOLコンソーシアムトラック」を設置し、COBOLを利用したシステムの移行事例やITモダナイゼーションの手法について、同団体の会員企業各社(東京システムハウス、NEC、日立製作所、富士通、システムズ)などが講演した。また、ITモダナイゼーションのソリューションやツールを開発し、数々の実績を上げているIT企業も参加した。

本特集では、ITモダナイゼーションの事例や技術、製品、サービスなどを多角的に紹介する。