ITpro Special
週間WEEKLY ITpro Special ITpro

ITモダナイゼーションSummit レビュー|CIJ テクノロジーの的確な適用により りそなグループのマイグレーションを成功に導く

CIJ

テクノロジーの的確な適用により
りそなグループのマイグレーションを成功に導く

大手銀行りそなグループが実施した情報系システムのオープン系インフラへのマイグレーションをCIJが支援し、プロジェクトを成功に導いた。その過程で取り組んできた「PL/IからCOBOLへのプログラム変換」「JCL変換をベースとした実行基盤の構築」などを中心とした実作業における課題と成果、技術的なポイントを解説した。

株式会社CIJ
ワイドビジネス事業部
第二ワイドソリューション部
部長
浅水 洋司

りそなグループは、メインフレームで運用していた情報系システムをオープン系インフラにマイグレーションした。OS をIBM z/OSからRedHat Linuxへ、IBM PL/Iやアセンブラなどのプログラミング言語で書かれたアプリケーションをMicro Focus COBOLへ、JCLはbashスクリプトへ、そしてデータベースのIBM DB2をMicrosoft SQL Serverへと、それぞれ変換・移行するというものだ。

このプロジェクトを外部パートナーとして支援したCIJに対して、りそなグループが最も高く評価しているポイントが、「PL/I言語変換ツールの開発」と「JCL変換をベースとした実行基盤の構築」の二つの取り組みである。CIJの浅水洋司氏は、「お客様から、『この2つの基盤を提供してくれたおかげで、プロジェクトを成功させることができた』とお褒めの言葉をいただくことができました」と語った。

PL/Iプログラム資産を99.9%の精度でCOBOLに自動変換

一つめのPL/I言語変換は、既存のPL/Iプログラム資産をMicro Focus COBOLプログラムに変換するものだ。核となるのはCOBOL言語をアウトプットする「生成ルール」で、これによる変換率は実に99.9%に達した。

もっとも、残りの0.1%のプログラムについては手作業で変換しなければならない。CIJの取り組みで特筆すべきは、こうした「手修正情報」も漏らすことなくツール内に取り込んだことだ。「そうすることで、以後の追いつき開発(照合試験開始後のプログラム修正)にもスムーズに対応できるのです」と浅水氏は強調した。

二つめのJCL変換も同様に既存のJCLからbashスクリプトに変換するものだが、その実行に際してはアプリケーション以上に詳細な制御が伴う。「例えば、ファイル処理(割り当て、前処理、後処理)を行うシェルスクリプトやログ出力機能(ジョブログ相当)を用意するほか、異常終了に対して特定の戻り値で代用する機能、OSやDBのユーティリティを代替する機能なども作り込む必要がありました」と浅水氏は語った。

さらに、他システムと連携する外部インターフェースも欠かすことができない。特にメインフレームで稼働している勘定系システムとの間では大量のファイルをやりとりする必要があり、ジョブネットの変更が求められた。また、DBサーバーやデータ変換サーバーとの間にも、リモートによるジョブの同期/非同期実行の仕組みを構築したという。

このように、レガシーシステムのマイグレーションは決して容易ではないが、様々なテクノロジーの的確な適用によって、壁を乗り越えられることをCIJは実証したのである。

■外部システムとの連動
勘定系、情報系、DB・データ変換サーバーなどの様々なシステム間連携をマイグレーションによりスムーズに
[画像のクリックで拡大表示]
お問い合わせ