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クラウドで変わる企業経営、その未来像は?

日本ヒューレット・パッカード

不要な機能をそぎ落として
ユーザーニーズに最適化したHCI

サーバーの仮想化をさらに進展させる機器として、ストレージや管理基盤までも統合したHyper-Converged Infrastructure(HCI)が注目されている。HCIはスケールアウトや初期設定が容易なことから支持を拡大しており、競争も激しくなっている。ユーザーニーズに最適化するためにあえてシンプルな構成を打ち出しているのが、日本ヒューレット・パッカードだ。
西岡 庸介 氏
日本ヒューレット・パッカード株式会社
プリセールス統括本部
中部・西日本技術本部 西日本技術部
シニアITスペシャリスト
西岡 庸介 氏

 「当社はHCIの分野では後発です。ソリューションを展開するために先行市場を調べた結果、機能を“てんこ盛り”にする必要はないのではと考えました」と日本ヒューレット・パッカードの西岡庸介氏は話す。HCIとして必要な機能はカバーしながらも、必要性が薄い部分はそぎ落とすことでユーザーニーズに最適化できる。そう考えて開発したのが、同社のHCI製品「HPE Hyper Convergedファミリー」だ。

 同製品の特長的なアプローチは主に三つ。一つは「ハイエンドのRAIDコントローラーの搭載」だ。一般的なHCIでは、SDS(Software-Defined Storage)によりサーバーのローカルディスクをソフトウエア制御し、柔軟なストレージの運用が可能になっている。しかしディスク装置の冗長化は、SDSを使わずともRAIDという従来の手法がある。RAIDならばCPUリソースの状況に左右されず、ソフトウエア制御よりも高速な処理が可能だ。

 二つめのアプローチは「実績のあるハイパーバイザーにコミット」だ。vSphereやHyper-Vといった定評のある他社製ハイパーバイザーを採用し、自社では開発しない。

 三つめは「あまり使われない機能を省くことによる、コストの適正化」で、例えば複数のハイパーバイザーを使うユーザー向けに共通の管理ツールを開発することはせず、個々のハイパーバイザーで管理を行う仕組みを取ることにした。いずれも重要性の薄いツールを開発する代わりに、機器の信頼性やサポートなどの向上に重きを置くもので、そこに多くのリソースを投入し、ユーザーの満足度とコストパフォーマンスを高めようとしている。

シンプルかつ低価格な
4ノードと1ノードの2機種

 同社のHCIは、2Uの筐体に4ノードで省スペース性に優れた「HC250」と、同じ筐体に1ノードの「HC380」の2種類がある。HC250とHC380のいずれも同社のサーバー製品「ProLiant」をベースとしており、ProLiantと同等の信頼性やサポートを提供している。「当社のHCIは構成を極力シンプルにして、価格も抑えています」と西岡氏はアピールする。

 HC380は2016年4月に新たに投入された。100V電源の使用や冷却ファンのホットスワップなど、HCIに対するユーザーの新しいニーズに応える。HC250に比べてノードが少ない分、ソフトのライセンス費用も抑えられる。プライベートクラウド基盤として利用するための OpenStackベースの同社のソリューション「HPE Helion CloudSystem 9」にも対応する。

HPE Hyper Convergedファミリーの特長 制御はソフトウエアだけでなく、RAIDなどハードウエアによる制御も組み合わせている
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お問い合わせ
  • 日本ヒューレット・パッカード株式会社

    TEL:0120-268-186 または 03-5749-8279(携帯電話・PHSから)

    URL:https://www.hpe.com/jp/