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仮想デスクトップのディスク性能を予約する

ティントリジャパン クラウド環境で生じる“性能低下”を解決
高品質の仮想デスクトップサービスを実用化

クラウド環境で思わぬパフォーマンス低下に悩まされることがある。汎用ストレージではVM(仮想マシン)単位で最適化できず、想定外のI/O負荷に対応できないからだ。ティントリはその解決策として仮想化環境専用のストレージを開発し、VM単位でストレージを個別最適できるようにした。エヌ・ティ・ティネオメイトはこのストレージを活用し、高品質の仮想デスクトップサービスの事業化に成功した。

ティントリジャパン合同会社
技術本部
SEマネージャー
片尾 隆宏

 「VM(仮想マシン)が想定通りの性能を発揮しないのは、従来の汎用ストレージでは、LUN(論理ユニット番号)やボリュームによって格納領域を分割できても、性能リソースで分割できないからです。利用者は他のVMへの配慮をせずにI/Oを要求し、それが想定外のI/O負荷となって悪影響を及ぼします」とティントリジャパンの片尾隆宏氏は話す。

 ティントリは仮想化環境に特化したストレージアプライアンス「Tintri VMstore」を開発し、この問題を解決した。最大の特徴は汎用ストレージとは異なり、VM単位・仮想ディスク単位でストレージを個別最適できる点にある。エヌ・ティ・ティ ネオメイト(NTTネオメイト)はティントリのTintri VMstoreを採用し、高品質な仮想デスクトップサービスを展開している。

突発的なI/O増加による性能劣化
遅延の認識に時間を要することも

エヌ・ティ・ティ ネオメイト株式会社
ITビジネス本部
プラットフォームサービス推進部
ビジネスクラウド部門
事業総括担当
前野 秀彰

 仮想デスクトップの課題には、(1)前提を超える突発的なI/O増加、(2)特定VMに関する各コンポーネント性能が把握できないこと、(3)特定VMのデータをストレージから迅速に復旧できないこと──などがある。

 NTTネオメイトの前野秀彰氏によるとその解決策として、ストレージの選定に当たり、次の条件を重視した。一つめはストレージがVMを認識し処理できること。「Tintri VMstoreがVM単位でパフォーマンス管理できる点は魅力でした。特定デスクトップの遅延に関するエンドユーザーからの問い合わせに迅速に対応するだけでなく、特定デスクトップのレプリケーションなどの要件にも柔軟に対応できます」(前野氏)。

 二つめはVMの性能に影響を及ぼす要因をストレージに限らず把握できること。「Tintri VMstoreならストレージだけでなくサーバーやネットワークなどをVM単位で可視化できるので、ボトルネックになっている原因の把握も迅速です」(前野氏)。そして三つめは、想定外の事態をコントロールできることだ。「Tintri VMstoreにはVMごとに最適なI/Oリソースを自動的に割り当てる自動QoSがあるので、影響を受けません。また、VM単位でIOPSの上限値と下限値を設定するディスク予約機能を使い、特定デスクトップの突発的な負荷増大でも常時20 IOPSを確保しています」と、前野氏は安定稼働に至る成功要因を分析した。

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