ITpro Special
週間WEEKLY ITpro Special ITpro

利便性とセキュリティを両立 IP音声通話

ネクストジェン

利便性とセキュリティを両立する
音声通話のIP化ソリューション

ビジネスに不可欠な「音声通話」インフラに、大きなパラダイムシフトが起こりつつある。NTTグループが2025年までに既存電話網のIP全面移行することを打ち出したのだ。今後、企業側のIP化対応は必至となる。ネクストジェンはIP-PBXや関連機器の開発・提供を通じて培った技術力を活かし、「利便性」と「セキュリティ」を両立する音声通話のIP化を強力にサポートする。

音声インフラの2025年問題が急浮上
音声のIP化が金融機関を変える

株式会社ネクストジェン
エンタープライズソリューション事業本部
マーケティンググループ
グループ長
牧野 俊雄

 顧客とのコミュニケーションや社内連絡に欠かせない音声通話インフラが、変革期を迎えようとしている。背景にあるのが「2025年問題」だ。NTTグループがISDNの電話回線サービスを2025年までに終了し、音声通話インフラをIP網へ全面移行する方針を打ち出したのだ。PBX(電話交換機)を保有する企業は、IP-PBXの導入などIP化への対応を迫られる。PBXと連携する周辺機器もIP化が必要になる。全面移行計画は前倒しされる可能性もあり、残された時間は少ない。

 企業側の対応は必至だが、IP化によるメリットも大きい。既設の電話網がIP化されれば、社内IP網との融合が可能になるからだ。「音声データの有効活用が進み、社内の情報連携、VOC(顧客の声)の分析による戦略的な事業展開が加速します」とネクストジェンの牧野俊雄氏は指摘する。特に金融機関は金融庁の「金融検査マニュアル」において、ディーラーとの取引状況の録音と一定期間の保管が記載されている。音声インフラをIP化すれば、IPネットワーク上でこのような各システムとの連携や、拠点をまたぐ対応もより容易に実現できる。

 ネクストジェンは通信事業者向けのソリューションで培った技術と経験を強みに、通話録音機器のIP化とネットワーク化を強力に支援する。同社の通話録音ソリューションの一つである「LA-5000」は、1台の録音サーバーで24chから最大384ch、1システムで最大9216chまでの録音が可能。収録した通話は複数のクライアントから同時に検索・再生することもできる。

 さらに「VoIS plus(ヴォイス プラス)」との組み合わせで、活用範囲はさらに広がる。これは通話録音データを蓄積・再生するネクストジェンのボイスストレージ製品の最新版。NTTドコモ、auなど携帯キャリアの通話録音にも対応する。「今後は音声認識によるテキスト化、通話内容解析、感情分析などの機能を実装し、音声分析による潜在的なニーズの発掘、より正確な情報伝達に威力を発揮します」と牧野氏は話す。

ネクストジェンが提供する通話録音ソリューション
通話録音機器をVoIS plusで集約
[画像のクリックで拡大表示]

音声系IPのセキュリティが手薄
スマホを含めた包括対策が急務

 IP化により利便性が向上する一方、考慮すべき課題もある。それがセキュリティ面のリスク対策である。「Webやメールの対策は多くの企業が取り組んでいますが、音声系IP網の対策はほとんどが“手付かず”の状態です」と牧野氏は警鐘を鳴らす。

 音声系IP網の脆弱性を突いた攻撃も増えつつある。代表的なものが、第三者によるIP電話の不正発呼だ。正規ユーザーのアカウントを乗っ取り、あらかじめ開設しておいた有償情報提供サービスへ発信を繰り返すことで、莫大な利用料金を徴収する。

 入手したIDとパスワードでVPNアクセスを試みる攻撃もある。「社内IP網と音声系IP網で同じIDやパスワードを使っていると、容易に侵入され、各種サーバーなどにある重要情報を盗み出される恐れがあるのです」(牧野氏)。異常なSIPメッセージや大量メッセージを送り付け、サービスを停止に追い込むDDoS攻撃も大きなリスクだ。

 IP-PBXにつながる機器やデバイスにもリスクが潜む。音声系がIP化されれば、スマートフォンなど多様なデバイスとの連携が増えるからだ。「スマートフォンでWebを閲覧したり、SNSなどのソーシャルサービスを利用するケースも多いですが、それだけリスクにさらされる可能性も高まるわけです。IP-PBX本体だけでなく、接続する機器やデバイスまで含めた包括的な対策が欠かせません」と牧野氏は訴える。

音声情報の安全な有効活用を促進
画期的な振り込め詐欺対策も提案

 音声系IPの対策では、SIP信号とRTP(音声)の双方に対策を施さなければならないが、IDS(Intrusion Detection System:不正侵入検知システム)製品の多くは海外製。日本の市場特性に合わせた仕様変更などに迅速に対応できるベンダーはほとんどない。またIDS提供ベンダーがIP-PBXやVoIPゲートウエイも同時に提供することはまれで、トータルな連携ソリューションになっていない。

 その点、ネクストジェンはIP-PBX、VoIPゲートウエイのほか、先述した通話録音ソリューション、さらにSBC(Session Border Controller)製品やIDS製品などVoIP環境のセキュリティ製品を自社開発し、音声通話インフラのIP化に必要な設備をトータルに提供する。「当社は通信事業者向けのセキュリティ診断サービスも日本で唯一提供しており、音声系IPの世界的エキスパートを自負しています」と牧野氏は胸を張る。

 ネクストジェンは3PCC(3rd Party Call Control)関連特許を保有し、対応ソリューションも提供している。3PCCとは、2者間以上の通話を第3の装置から操作・接続する技術。この技術を使えば、深刻化する「振り込め詐欺」の対策に威力を発揮する。「例えば、金融機関で不審な振り込み依頼を把握したら、あらかじめ登録しておいた近親者の電話番号に確認の電話を入れられます。そもそも本人は既に騙されているので、金融機関の担当者と、「振り込め」と依頼してきたはずの近親者(必要に応じて本人も)が直接確認をすることにより、かなりの防止効果があるはずです。また、「振り込め詐欺」の主なターゲットとなっている高齢者の方は、二要素認証などのシステムを使いこなすことは難しいため、ITリテラシーが高いことを前提としたシステムは無理があります」と牧野氏は提案する。

ネクストジェンが実現する音声IPインフラのセキュリティソリューション
3PCC(3rd Party Call Control)を利用した振り込め詐欺対策
[画像のクリックで拡大表示]

 音声通話のIP化は今後ますます加速していく。IP化による利便性を最大限に高めるには、Webやメールと同様にセキュリティ対策を強化することが必須だ。ネクストジェンは利便性とセキュリティを兼ね備えた音声通話のIP化を実現し、次世代コミュニケーション環境の高度化を強力に支援していく考えだ。

お問い合わせ