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基幹システムアプリ資産の可視化・最適化

企業情報システムは常にビジネスニーズに迅速に対応することを求められており、
新たなテクノロジーを積極的に採用していくことが急務となっている。その一方で
既存の基幹システムを安定して運用し続けることも同時に要求されている。
マイクロフォーカスが提供する「Micro Focus Enterprise Analyzer」は、
度重なる改修により複雑化してしまったCOBOLアプリケーションの可視化、
整理、最適化に必要な多様な機能を提供し、企業がその価値を将来へと確実に
継承することを支援している。

アプリケーションの複雑化は
長年基幹業務を支えてきた証し

マイクロフォーカス株式会社
技術部 シニアマネジャー
小林 純一

 プログラミング言語として1950年代以降、企業システムにおいて広く採用されてきたCOBOL。ソースコードの記述の容易さや可読性による高い生産性と保守性、高速な十進演算機能、さらには長年にわたって蓄積されてきたシステム開発ノウハウや方法論が活用できる点など、COBOLが提供するメリットは大きい。時代の変遷とともに、企業システムで採用される技術のトレンドは大きく変容を遂げてきたが、金融、製造、公共をはじめ、数多くの企業の基幹システムを今もCOBOLが支え続けているというのは、厳然たる事実である。

「20年も前から『COBOL=レガシー』と言われてきました。しかし、その時々のビジネスの要請に応えるべく、基幹システム上のCOBOLアプリケーションをアップデートしながら30年以上使い続けている企業も決して少なくありません。それは複雑な計算処理を高い精度で行い、企業の競争力の源であるビジネスロジックを維持し続けることができているからです」とマイクロフォーカスの小林純一氏は語る。

 とはいえ、長年にわたるメンテナンスを経て、COBOLアプリケーションのプログラム自体が複雑化し、保守性の低下など様々な弊害が起きていることもまた事実だ。例えば、プログラムの保守が各時代の開発者に引き継がれる際に、当初のコーディングの意図が適正に踏襲されなかったり、各開発者の個性が反映されてコードの統一性が損なわれてしまったりしているケースも多い。

マイグレーションに向けても
コードの整理や最適化が不可欠

 COBOLの言語としての多様なメリットは今も相変わらず健在であり、COBOLアプリケーションは、企業にとって将来にわたって継続的に利用可能な貴重な資産だ。そのため、既に述べたようなCOBOLアプリケーションの複雑性の問題をいかに解消していくかが重要な課題となる。

 「Javaや.NETなど、特にオブジェクト指向言語の世界で用いられるリファクタリングに相当するような手法が、COBOLベースの基幹システムにおいても必要です」と小林氏は指摘する。要するにこれは、プログラムの見た目の挙動はそのままに、ソースコードの内部構造を整理するというアプローチである。

 プログラムの保守性を高めるとともに、性能など品質面での向上やコード内に潜在している不具合を引き起こす可能性のある要因の除去などを図っていく。こうしたことは、例えばメインフレーム上でCOBOLアプリケーションを保守しながら使い続けていくというケースでも、またWindowsやLinux、UNIXなどのプラットフォームへとマイグレーションする際の作業効率を考えた場合にも不可欠な取り組みだ。

多彩な解析機能の提供により
COBOLプログラムをリフレッシュ

 オープン環境向けのCOBOL製品で知られるマイクロフォーカスでは、こうしたニーズに応えるツールとして「Micro Focus Enterprise Analyzer」を提供している。同製品は、既存のCOBOLやPL/Iアプリケーション資産のプログラム解析を行って、アプリケーションの全体構造やプログラム間の関連性を可視化したり、プログラムに内在する潜在的なバグや性能上の問題などを明らかにしたりする。

 「例えば、度重なる改修を経て結果的に使われなくなってしまっているデッドコードや、宣言のみで実際に使用されていないデッドデータ、バグの原因となる深すぎるIF文のネストなどの検出、さらにはコード修正に当たって変更に伴う影響範囲を明らかにすることも可能です。Enterprise Analyzerでは、複雑化したCOBOLアプリケーションをリフレッシュするための数々の機能を搭載しています」と小林氏は紹介する。

Micro Focus Enterprise Analyzerの概要
Enterprise Analyzerでは、プログラムソースはもちろん、画面や帳票の定義、JCLなどを含めた資産全体を管理するためのリポジトリをナレッジベースに、資産の棚卸しから分析、品質担保までをトータルに支援している。
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 特に企業の基幹システムを支えているCOBOLアプリケーションは、一般に大規模なものが多く、場合によっては何千ステップものプログラムが何万本も集まってアプリケーションを構成しているケースも珍しくはない。既に示したようなプログラムコードの整理や問題点の洗い出しを人手で行うのは現実的ではない。

 冒頭でも述べた通り、長年、企業の基幹システムを支えてきたCOBOLアプリケーション、およびそこに実装されているその企業特有のビジネスロジックは、当の企業にとってかけがえのない重要な資産である。「過去40年にわたりCOBOL技術に注力してきたマイクロフォーカスは、このEnterprise Analyzer、あるいは『Micro Focus Visual COBOL』といった製品群を通じて、アプリケーション資産の価値を将来へと確実に継承していけるよう、お客様の基幹システムを支援していきます」と最後に小林氏は力強く語った。

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