日経アーキテクチュア Special

歴史と伝統のある教会が、美観を取り戻した

日本エンバイロケミカルズ株式会社は、2015年4月1日付けで、大阪ガスケミカル株式会社と合併し、社名を大阪ガスケミカル株式会社に変更しました。
今後は、両社の主要事業を組み合わせた総合機能性材料メーカーとして、お客さまのあらゆるニーズにお応えし、価値あるソリューションをご提供してまいります。

東北最古のプロテスタント教会である。100年以上も前に建てられた礼拝堂は県重宝に指定され、観光客も訪れる。ところが凍害に悩まされる地域だけに、外壁には塗膜のはがれが目立っていた。その改修工事用に教会が採用したのが、高耐久性水性造膜型木材保護塗料「キシラデコールコンゾラン」である。

 歴史と伝統のある教会が、美観を取り戻した。過酷な気象条件の下で傷んでいた外壁に、今年4月から8月にかけて外壁改修工事を施した。青森県指定の県重宝として遜色のない姿を見せる。

礼拝堂の外壁南面。旧塗膜を取り除き、下地を整えたうえで、高耐久性水性造膜型木材保護塗料「キシラデコールコンゾラン」に塗り替えた。色は、ライトアイボリー。2005年度に実施された前回の外壁改修工事で塗り替える前の色に戻した
礼拝堂の正面外壁。色違いの部分は旧塗膜。下見板の間をふさぐシーリング材は塗料と色を合わせ、塗り替え後に施工し直した
改修工事前。上の写真と同じ外壁南面。凍害など過酷な気象条件もあって塗膜のはがれが目立っていた (写真提供/日本基督教団弘前教会)

目立ってきた塗膜のはがれ
原因は、下地、塗料、凍害

日本基督教団 弘前教会
牧師
村岡 博史 氏
日本基督教団弘前教会は、東奥義塾(現東奥義塾高等学校)塾長の本多庸一や同塾に英語教師として招かれた宣教師らによって、1875年(明治8年)に設立された。東北地方では最も古いプロテスタント教会である

 牧師の村岡博史氏は「工事の出来栄えには120%満足です。観光客に恥ずかしくない美観を取り戻すことができました。今後もこの美観が保たれることを期待しています」と、顔をほころばせる。

 外壁改修工事のきっかけは、2010年。その5年ほど前に塗り替えた外壁に塗膜のはがれが目立った。教会側は地元弘前市の文化財課に相談するなど、原因の特定にまず走った。

「県指定の文化財であることから、塗り替え時の旧塗膜の剥離を十分できなかったうえ、塗り替え後の塗膜が木材の吸放湿を妨げていたこと、そして、気象条件が過酷だったこと、これらが原因と考えました」

 冬は1m以上も雪が積もることもあって、建物北面は凍害の影響を強く受ける。礼拝堂は軒の出が小さく、建物南面や西面には紫外線や雨水が直に当たる。

 気象条件は変えられないが、下地を整え直し、塗膜が木材の吸放湿を妨げない塗料で塗り替えれば美観を取り戻せる。教会側は外壁改修工事を依頼する塗装工事会社の候補を2社に絞り込み、協議を始めた。

 そこで塗り替え用塗料として候補に浮上したのが、高耐久性水性造膜型木材保護塗料「キシラデコールコンゾラン」なのである。

下地調整は試験施工で検討
薬剤と手工具に電動工具も

有限会社 乳井建築塗装
代表取締役
木村 奉史 氏
青森県弘前市内に本社を置く創業50年を超える建築塗装工事会社。一般住宅から公共建築まで幅広く手掛ける。社長自らオリジナルキャラクターの着ぐるみでイベントに登場するなど、塗装工事会社のイメージ刷新に努める

 最大の特徴は、塗膜特性にある。塗膜が木材に密着していることから、膨れが生じにくい。さらに通気性が高く、柔軟性にも富んでいるので、蒸れや割れも生じにくい。しかも、造膜型木材保護塗料として防腐・防カビ・防虫効果にも優れる。

 教会側の意向を受けてこの塗料を提案したのは、塗装工事会社の候補の一つ、乳井建築塗装。試験塗装を経て最終的に工事を依頼された会社である。村岡氏は「綿密な施工計画と仕事に対する熱意、それが決め手だった」と振り返る。

 ポイントの下地調整は試験塗装でその方法を探った。ヒバ材への密着性を高めるために旧塗膜の完全除去が求められるが、文化財だけに手荒なマネはできない。

 代表取締役の木村奉史氏は「当初は剥離剤と手工具で臨んだものの、塗り重ねにより旧塗膜が分厚く、それでは作業が進まないことが分かりました」と明かす。そこで教会側は市と協議し、グラインダーの併用を認めてもらえるように交渉したのだという。

 「キシラデコールコンゾラン」を礼拝堂規模の建物で塗り替えに用いるのは初めてという木村氏。その魅力をこう強調する。

「木材の吸放湿を妨げないうえに、塗装面に密着し追従性もある点です。凍害に悩まされる北国での塗り替えに適した木材保護塗料です。今後は、戸建て住宅にも使っていきたいですね」

日本基督教団弘前教会礼拝堂
日本基督教団弘前教会礼拝堂
所在地/青森県弘前市元寺町48
構造・階数/木造・平屋建て一部2階建て
完成時期/1906年12月
改修工事期間/2015年4月~8月
礼拝堂としては3代目。総ヒバ造りでゴシック風の双塔形式。四周に控え壁が張り出す。県重宝に指定されている
木材保護のトータルソリューションパートナー 大阪ガスケミカル株式会社

お問い合わせ

大阪ガスケミカル株式会社
大阪
〒550-0023
大阪市西区千代崎三丁目南2番37号 ドームシティガスビル
FAX:06-4393-0054
東京
〒105-0014
東京都港区芝二丁目5番10号 芝公園NDビル3階
FAX:03-5444-9860
キシラデコールに関する情報満載!>>www.xyladecor.jp