日経アーキテクチュア Special

過酷な環境下で建築物の鮮明な色を保つ

夏暑く、冬寒いという、秋田県湯沢市。その田園地帯の一角に建つ「認定こども園 おがち保育園」では昨年秋、建物所有者である社会福祉法人広済会が外壁と屋根の塗り替え工事を実施した。新築後10年以上経過した塗り替え工事で施工を手掛けた塗装工事会社が選んだのは、屋外木部用高性能木材保護塗料「キシラデコール」。決め手は耐候性の高さだった。

塗り替え前の園舎。積雪量は2m近くに達する土地柄で雨風の影響をまともに受ける立地もあって、外壁材を一部取り替える必要が生じていたほど、屋外木部の劣化は著しかったという(写真提供/三友建築所)
管理棟をはさんで南北に2つの園舎を配置する。写真は園舎の一つで、南西方向の園庭に面する。外壁部分約3000㎡は全て、屋外木部用高性能木材保護塗料「キシラデコール」のピニーで塗り替えた
周囲に雨風を遮るもののない田園地帯に立地する「認定こども園 おがち保育園」。建物は2004年3月完成。その外壁と屋根を、2015年10~11月に初めて塗り替えた。正面玄関は南東方向に面する

 ここぞというときはやはり、信頼の置けるものを使いたくなる。共立塗装代表取締役の佐藤徹己氏もそう。おがち保育園塗り替え工事では、40年以上にわたって使い続けてきた屋外木部用の高性能木材保護塗料「キシラデコール」を提案した。

 保育園は地元湯沢市が2004年3月に新築したもの。共立塗装はこの新築時も塗装工事を担当した。ただこの時は、屋外木部に使用する木材保護塗料は「キシラデコール」とは別のものが指定済み。佐藤氏はそれに従って、塗装工事を仕上げた。

薬剤は浸透し顔料は表面に
木材を内と外から保護する

 それから10年余り。建物の所有が市から運営を担う社会福祉法人広済会に移ったのを機に、同法人が昨年10月から11月までの間、外壁と屋根の塗り替え工事に踏み切った。佐藤氏はそこで、木材保護塗料を自ら提案する機会を得たのである。

 ここで「キシラデコール」を提案したのは、なぜか――。その理由を佐藤氏に説明してもらう前に、その特徴を整理・確認しておこう。

有限会社共立塗装
代表取締役
佐藤 徹己 氏
創業は1972年。以来一貫して公共建築や民間住宅などの建築塗装を手掛けてきた。市場の将来を見据え、最近は橋梁分野にも積極的に打って出る

 最大の特徴は、木材の内と外からそれを長期間にわたって保護する点である。防腐・防カビ・防虫の効果を持つ薬剤の成分が木材の内部にまで浸透し、木材を内側から守る一方で、耐候性の高い顔料の成分が木材表面近くに残り、日差しや雨風から木材を守りつつ鮮明な色を保つ。

 木材表面に塗膜を作らない、いわゆる含浸型の塗料。塗膜を作らないため、大気中との間で水分を吸排出する木材の調湿作用が妨げられることもない。塗り替えにあたっての下地づくりは表面のごみやほこりを落とすだけ。その上に新しい塗料を塗り重ねていけばいい。

施工中は音と臭いに配慮
工程上の工夫で乗り切る

 塗料としての安全性は外部機関の各種試験によって確認済みだ。今回取り上げた保育園のように数多くの乳幼児が過ごす建物にも、安心して使用することができる。

 こうした塗料を佐藤氏が提案した背景には、おがち保育園が置かれた環境がある。「夏暑く、冬寒い、寒暖差の著しい気候。積雪は2m近くに達します。周りに雨風を妨げるものがなく、外壁はその影響をまともに受けます」(佐藤氏)。塗料選びでは耐候性を意識せざるを得なかった。

 「キシラデコール」を提案した理由は、まさにそこにある。佐藤氏は「長年にわたって使い続けてきて、耐候性に信頼を置いています。元請けの建設会社とも協議し、予算や工期の条件を考慮したうえで『キシラデコール』を選びました」と説明する。

 塗装工事では保育園側からの要望もあって、音や臭いの発生に注意し、問題が生じないように工程上の工夫で乗り切ったという。「外壁材の乾燥を保ったまま塗り替え作業ができるように、雨風を当てないための養生にも気を配りました」(佐藤氏)。

 新築から10年以上たち、黒っぽくくすんだ外壁は、塗り替えで明るく生まれ変わった。木材活用の盛んな秋田では、屋外木部の塗り替えを控えた建物が少なくない。「工事を受注できれば、そこでも『キシラデコール』を提案していきたい」。佐藤氏は屋外木部の再生に意気込みをみせる。

社会福祉法人広済会 認定こども園 おがち保育園
社会福祉法人広済会
認定こども園 おがち保育園
所在地/秋田県湯沢市横堀字土渕28
敷地面積/約1万3200㎡
延べ床面積/2411.29㎡
構造・階数/木造一部鉄骨造・平屋建て
改修施工者/株式会社三友建築所(秋田県湯沢市)
改修施工期間/2015年10~11月
3歳以上児は希望者の入園が可能な認定こども園。湯沢市が所有していた建物を、2015年4月、運営を担う社会福祉法人が譲り受けた
木材保護のトータルソリューションパートナー 大阪ガスケミカル株式会社

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