SOLUTION REPORT

革新的クラウドが可能にする未来型経営ーー「SAP HANA Cloud Platform(HCP)」連載

第1回加速する企業経営をシステム面から支援/
SAP HANA Cloud Platform概要

 市場の変化やお客様のニーズに素早く対応し経営の舵取りを行うためには、ITインフラの高度化は避けては通れない課題です。SAPでは、そうした課題に立ち向かうシステム開発者向けに、アプリケーションの開発・実行を迅速に行うためのプラットフォーム“SAP HANA Cloud Platform(HCP)”をパブリックなPaaS(platform as a service)として提供しています。この記事では、SAP HANA Cloud Platformの概要についてご紹介したいと思います。

クラウドサービスにおけるSAPのPaaSの位置づけ

 まず、PaaSとしてのSAP HANA Cloud Platformの位置づけを確認するために、クラウドサービスの分類を整理していきます。

 クラウドコンピューティングは、開発、実行、運用のあらゆるサイクルにおいて、いまや無くてはならないものとなりました。ネットワーク環境の充実によって仮想化や自動化の技術が発展し、ハードウェア(ストレージなどを含むコンピューティングリソース全般)を含むITインフラをネットワーク経由でスピーディに提供するのがInfrastructure as a Serviceです。要求されたリソースを従量課金型(利用期間に応じて料金を支払う方式)で提供することで、利用者は自身でハードウェアを購入・運用を行う必要がなくなり、そこに従事していたリソースを他に活用することを可能しました。

 また、アプリケーションをネットワーク経由で提供するSoftware as a Service(SaaS)は、ソフトウェアの開発や保守・不具合修正といったシステム運用業務の削減・集約を可能にするとともに、必要な機能を迅速に利用することを可能にしました。

 そして、自社に必要なアプリケーションの機能を迅速に開発、実行するためのプラットフォームをクラウドサービスとして提供するのがPlatform as a Service(PaaS)です。開発者はこのPaaSを利用することで、ビジネスの要求に応じた迅速な開発に集中することができるようになります。 Common Cloud Service Models

Posted by
山澤 雅史

山澤 雅史

SAPジャパン株式会社ソリューション統括本部のシニアソリューションスペシャリスト。ハードウェアやデータベースなどのITベンダーにて顧客システムの提案・構築や、製品技術支援に従事。2008年、SAPジャパン入社後はSAP NetWeaverを中心とするテクノロジー製品の製品管理を担当。現在は、Cloud Platformの活用を中心にすえ、活動を行う。