SOLUTION REPORT

デジタル変革時代が、企業ITとビジネスを飛躍させる——「SAP S/4HANA」連載

第2回デジタルトランスフォーメーションを
実現するためのフレームワーク

前回はデジタル経済時代に適したビジネスのやりかたに変革する「デジタルトランスフォーメーション」について紹介しました。今回はそのデジタルトランスフォーメーションを実現するためのフレームワークについて考えていきます。

サイバーフィジカルシステム=現実世界のデジタルの双子

 まず、インダストリー4.0の肝となっているサイバーフィジカルシステム(CPS)という概念についておさらいをします。CPSは現実の世界(フィジカル)で起きていることを、デジタルの世界(サイバー)のコンピューティング能力によって分析し、現実の世界の課題を解決・最適化しようとするものであります。CPSは、現実世界の双子をデジタルでつくる、という意味でデジタルツインという呼ばれ方をすることもあります。 Common Cloud Service Models  流れとしては、図1のようになります。まず①現実の世界で起こっていることを各種センサーにより写しとって、デジタルの世界上で再現。そして、②それらのデータを高度なコンピューティング能力を活用して分析し、現実の世界での動きを解析・予測。③その結果を現実の世界に反映させて最適化。そして、また①に戻るというサイクルです。

 この①~③のサイクルのスピード、それからデジタルツインをつくる範囲によって、もたらされる効果も変わってきます。これを次の2つの例で示します。


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大我 猛

大我 猛

SAPジャパンにて新たな成長とイノベーションを起こすことを使命として持つ「グロースハッカー」チームを率いている。外資系IT企業、コンサルティングファームを経て現職。二児の父として、週末は子育て中心の生活。