日本最大級のフランス系企業である「アクサ生命保険株式会社」は、約7900人の社員を擁し、うち約5700人がコミッション方式で働いている。現在は外資企業だが、元は1934年に日本初の団体保険の専門会社として誕生した「日本団体生命」を母体とし、全国各地の営業所では伝統的な日本企業としての色も濃く残り、両方の組織風土を持つという。

登壇者の村松氏の所属名にも見られるように、同社はダイバーシティ推進だけでなく、企業文化を大きく変えていくことを重視し、正式な組織として立ち上げた。2020年までの戦略として、「人材カルチャーの改革」を柱の一つに掲げ、女性活躍や障碍者雇用の推進に力を入れている。2009年、障碍者雇用率が法定の半分以下だったことを受け、「生命保険会社は社会的責任が大きい」という社長の考えで「ダイバーシティ推進室」を設置。風土改革としては、各部門に「カルチャー・アンバサダー」を置いた。2013年からは「女性会議」を開催し、女性のキャリアアップやそのためのワークライフバランスの向上を目指すためのワークショップなどを行っている。

こういった同社の試みについて、推進担当者である村松氏のリアルな実感を伴った解説がなされた。当事者ならではの声は、働き方改革を進めようとしている多くの企業にとって有意義な示唆に富んでいる。