日経ビジネスONLINE Special 週刊日経ビジネスオンライン SPECIAL日経ビジネスオンライン

AWS Focus ON サーバーワークス

株式会社サーバーワークス

AWSへの移行を支援することで
競争優位性を支える存在に

アマゾン ウェブ サービス(AWS)に特化したクラウド・インテグレーターであるサーバーワークス。同社が、既存システム全てをAWSへ移行するワールドホールディングスのプロジェクトを支援中だ。システム基盤に関連する構築・運用作業を全て担う。ワールドホールディングスの担当者は「競争力を支える存在」だと評する。

 福岡県に本社を置き、主に人材・教育と不動産、情報通信の3領域で合計21社のグループ会社がビジネスを展開するワールドホールディングス。同グループが、2014年7月に持ち株会社制に移行したのを機に、ITシステムの抜本的な再構築に着手している。総合人材派遣のグループ企業であるワールドインテックの田中恒伸氏と鶴田啓介氏が中心となり、同時にワールドホールディングスにも籍を置いて、グループ横断のシステム企画・運営の中核を担っている。

 経営トップからシステム再構築の命を受けた田中氏は、14年の終わり頃に将来のシステム構想を固めた。TCO(総所有コスト)やセキュリティー、オフィス基盤の強化、BCP(事業継続計画)などの観点から、グループ会社に分散しているオンプレミス(社内運用)のシステムをクラウドへ移行することを決断したのだ。田中氏は、「私たちのビジネスはITに大きく依存しているので、システムが止まることはビジネスの停滞を意味します。上場企業の社会的な責任として、システムを安定的に稼働させることを考慮した結果、AWSに移行することにしました」と当時を振り返る。この一大プロジェクトを支援しているのがサーバーワークスだ。

鶴田氏_田中氏
TCOを5分の1に削減

 このプロジェクトには、グループ内の約40人のメンバーが携わっている。ただし、AWSに関するノウハウを持ち合わせていない状態だった。そこで、この案件を担当する、サーバーワークスの小室文氏を講師に招いて勉強会を開くなど、「AWSのことをゼロから教えていただきました」(鶴田氏)と言う。

 プロジェクトの中核を担った田中氏と鶴田氏は、勉強会やミーティング、過去の実績などを通して、サーバーワークスの技術力を高く評価。田中氏は「プロジェクトの方針として、システム基盤の構築・運用については私たちが口出しせず、サーバーワークスの力を全面的に借りることにしました。餅は餅屋に任せた方がはるかに効率的です」と語る。鶴田氏も、「自分たちで、AWS上のシステム基盤を構築・運用できるノウハウを身につけるまでには時間とコストがかかります。それなら、その分のリソースを収益に結びつくアプリケーションの企画・開発に振り向けるべきだと判断しました」と強調する。

図
[画像のクリックで拡大表示]

 15年の夏から、人事・給与システムを皮切りにAWSへの移行を開始。これ以降、システム基盤の構築や24時間365日の監視などの作業は全て、サーバーワークスが担っている。現在は、テスト用の環境も含めて、AWS上で100台超のシステム基盤(仮想サーバー)を運用中だ。この上で、人材派遣会社の業務システムなどが稼働している。年内に全てのシステムをAWSへ移行することが目標だという。

 AWSへの移行によって、TCOを大きく削減できる見込みだ。ワールドホールディングスの試算では、システム運用に関わる要員の人件費やファシリティーコストなどを含めると、同一のシステムの構築・運用に要するコストは従来の5分の1にまで削減できると予測する。

大石氏_小室氏

自社の競争力を支えてくれる存在

 鶴田氏は、「当社にとっては、これまでのオンプレミスの環境に比べて、新しいアプリケーションを立ち上げるまでの期間を大きく短縮できることも大きなメリットです」と指摘する。オンプレミスの場合、一般的にハードウエアやOS(基本ソフト)などのシステム基盤を調達するまでに数週間の期間を要する。これに対してAWSの環境では、画面上の操作だけでシステム基盤に相当する仮想サーバーを用意できる。「新しいシステムが必要になった際には、当社を担当していただいている小室さんに電話すると、すぐに用意してくれます」(田中氏)と説明する。

 同社のように、多様な領域でビジネスを展開する成長企業の場合、新たなサービスやビジネスモデルを相次いで打ち出すことが求められる。新しいアイデアをいち早く具現化することが競争優位性に直結してくるので、システム調達の期間が短いことは大きなメリットとなる。さらに、サービスの終了などによってアプリケーションが不要になった場合でも、過剰なシステムを抱えなくてもよいというメリットもある。画面上で操作すれば、不要な仮想サーバーを縮退することが可能だからだ。こうした作業もサーバーワークスが実施してくれるので、同社内にシステム基盤の運用管理を担当する要員を抱えなくてもよい。

 サーバーワークスについて、田中氏は「当社で必要になりそうなツールをあらかじめ紹介してくれるなど、全てを言わなくても行間を読んで先回りしてくれています。トラブル対応などのレスポンスも速く、当社の競争力を支えてくれる存在です」と評する。



ロゴ
お問い合わせ
  • 株式会社サーバーワークス

    〒162-0824
    東京都新宿区揚場町1番21号 飯田橋升本ビル2F

    TEL:03-5579-8029(代表電話)

    URL:http://www.serverworks.co.jp/