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AWS FOCUS ON 富士ソフト

富士ソフト株式会社

会員管理システムをAWSへ移行
TCOはオンプレミスの半分以下に

日本理学療法士協会(協会)が、オンプレミス(社内運用)で稼働していたシステムをアマゾン ウェブ サービス(AWS)へ順次移行している。対外的なウェブサイトを皮切りに、今年は会員情報を管理するシステムをAWSへ移行した。これらのシステムの構築・運用を担っているのが富士ソフトである。

 協会は、理学療法士で結成された学術および職能団体。国民の医療・保健・福祉の向上、および理学療法士の地位向上を目指し、学術大会の開催や学術誌の発行、研究助成といった学術活動をはじめ、教育・研修、調査研究、広報といった活動を展開している。協会活動におけるシステムの役割について、会長 半田一登氏は「会員の学びの意欲に応え、会員間の情報共有を活性化するため、インターネット、ウェブの活用は重要な課題である。システムの安全と安心は是が非でも確保したい」と語る。

 今年、AWSへ移行した会員管理システムは、協会の活動の中核を担い、約10万人の会員の個人情報をはじめとした重要な情報を集中的に管理するシステムだ。それだけに、セキュリティーや災害対策、可用性の確保などが重要なシステム要件となった。

実績や技術力を評価し富士ソフトを選定

 協会では、クラウドでの実績や技術力を評価して、システムの構築・運用を委託するベンダーとして富士ソフトを選定した。同社は、セキュリティーや災害対策などの要件を満たすシステム基盤として、AWSが最適だと判断。約6カ月で、AWS上に新システムを構築した。

 新システムにおいて、AWS上で同一構成のシステムを2重化することで稼働の継続性が確保され、万が一、片方のシステムに障害が発生しても、業務を継続することが可能だ。また、サイバー攻撃に備えるために、セキュリティー対策にも万全を期している。不正通信の遮断をはじめ、不正侵入検知・防止・脆弱性対策などの機能を統合した「Trend Micro Deep Security」を導入するとともに、ネットワーク構成にも独自の対策を講じ、盗聴や改ざんを防ぐVPN(仮想私設網)の接続先を動的に切り換えられる構成にしたのだ。

半田氏

 会員管理システムでは、協会のほかに、都道府県理学療法士会(別法人)の管理者も利用し、会員の重要な情報を管理しているため、管理者との間では、安全な通信回線の利用が必要である。そこで、VPNの接続を動的に切り換えられる「Cradlepoint NetCloud」というツールを導入した。

 協会では、AWSへの移行によってTCO(総所有コスト)の大幅な削減、とりわけ、システム基盤の導入・運用コストが劇的に減った。協会の会員は毎年、約1万人ずつ増えている。5年程度、同じハードウエアを使い続けるオンプレミスの環境では、次の更新までのピークを想定してシステムを導入しなければならない。これは、次にハードウエアを更新するまで余剰なシステム資源を抱えることを意味している。

 これに対して、AWSの場合、柔軟なシステム基盤の拡張が可能であるため、その時々で最適なシステム資源を利用できる。さらに、急激なアクセス集中が想定される際に、あらかじめシステム基盤の拡張といった運用も可能である。富士ソフトでは、オンプレミスのシステムを使い続けた場合に比べて、TCOが半分以下になったと見ている。



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