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AWS FOCUS ON BeeX

株式会社BeeX(ビーエックス)

SAPのAWSへの大規模移行を支援
顧客企業の俊敏性も向上

世界屈指のガラスメーカーであるAGC旭硝子が、オンプレミス(社内運用)のSAP ERP(統合基幹業務システム)をアマゾン ウェブ サービス(AWS)に移行させている。今年5月には、中でも一番大きな板ガラス事業のERPを本格稼働させた。このシステムのインフラ構築・運用パートナーが、BeeX(ビーエックス)である。

 各種ガラス事業に加えて、ディスプレイ事業や電子部材事業、化学品事業をグローバルに展開する旭硝子では、社内で複数のSAPを稼働させている。新たにAWS上に構築したシステムは、同社の屋台骨である板ガラス事業を支える。これまで、大型コンピューターで稼働していた独自のシステムを、AWS上のSAP ERPで再構築した。

 このシステムのインフラ構築・運用を担ったBeeXは、クラウドやSAPのシステムの構築・運用に精通したエンジニアで構成されるプロフェッショナル集団。旭硝子の大橋数也氏はBeeXについて「AWSとSAPに関する知見が豊富で、想定される問題と対処法を全て示した上で、メリットとデメリットを詳細に説明してくれました」と評する。

グループ共通の統合インフラを構築

 新システムを構築するプロジェクトは2014年にスタート。AWSの評価と選定を行いながら、2015年4月までにSAP ERPの稼働に必要な開発環境、検証環境、本番環境の3つをAWS上に構築。その後にアプリケーション開発やテストを経て、今年5月から本格稼働を開始し、順調に稼働中だ。

大木氏_伊藤氏_大橋氏

 オンプレミスの環境に比べて、ハードウエアの導入と運用保守コストが大きく削減できた。旭硝子では、AWSに手応えを感じ、このプロジェクトを実施している最中から、グループ内の業務システムをAWS上に構築することを決断した。

 同社では社内やグループへの展開に備え、BeeXと共同でAWSの主要な機能をサービスとして提供できるシステム基盤開発と標準化に着手した。このサービスは、「魔力」や「錬金術」を意味する「Alchemy(アルケミー)」と名付けられた。同社の大木浩司氏は、「Alchemyを利用すれば、システム基盤の設計が不要になるので、新たなアプリケーションを立ち上げるまでの期間を大幅に短縮できます。運用も統一できるので、開発と運用コスト双方の削減にもつながります」と強調する。現在、合計で37のアプリケーションがAlchemy上で稼働中だ。

 システムによっては運用コストを劇的に削減できた。この典型例が、夜間や休日停止するシステムで、極端な例では月に1度しか起動しないシステムもある。オンプレミスでは使用しない間も稼働させるのが普通だった。しかしAWSは、従量課金なので立ち上げている間だけの料金を払うだけで済み、これが大幅なコストダウンになる。また、各事業と関係会社ごとに、利用コストが分かる仕組みも作り、自分達でAWSの利用を工夫してコストを削減する傾向になってきたという。

 同社の伊藤肇氏は、「運用コストや人件費を考えると、既存システムのAWSへの移行を進めるべきである。すでに、自前のデータセンターは廃止し、サーバーの減少に対応したデータセンターに移転が済み、最終的にはオンプレミスのサーバーはなくなる予定です」と語る。



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  • 株式会社BeeX(ビーエックス)

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