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AWS FOCUS ON フラクタ

株式会社フラクタ

AWS上にECサイト基盤を構築
顧客のブランディングに貢献

「ブランディング・アズ・ア・サービス」。このキーワードを掲げて、アマゾン ウェブ サービス(AWS)を活用したビジネスを展開しているのがフラクタである。同社は、顧客企業を支援する取り組みの1つとして、AWS上でEC(電子商取引)サイトサービス「フラクタ・ノード」を提供中だ。

 フラクタ・ノードは、AWS上からソフトウエアをサービスとして提供するECサイト基盤。ブランド開発、リブランディング、ブランドサポートの3つを主力事業とする同社が、顧客企業を支援するサービスの一環としてフラクタ・ノードを提供している。顧客企業が、自社のECサイトとして利用する仕組みだ。

 同社は従来、既存のパッケージソフトウエアを活用して、顧客企業のECサイトを構築する事業を展開してきた。CEOを務める河野貴伸氏は、「既存のパッケージでは機能が限定されるので、ブランドらしさを表現するのに限界がありました」と語る。そこで、柔軟に機能を追加・改善できるECサイト基盤を新たに開発した。

 新システムはAWS上のサービスとして提供するので、顧客企業にとっては、ハードウエアやネットワークなどのシステム基盤を調達する必要がないという利点がある。このため、事業計画の立案からサービス開始までの期間を大幅に短縮できる。さらに、小規模なシステムとしてサービスを提供し始め、ビジネスの成長に伴って、システムの規模や機能を柔軟に拡張できることも大きな利点だ。キャンペーンなどでアクセスの集中が予想される時にだけ、システム基盤を拡張するような運用も可能になる。

河野氏_沼田氏
AWSへの移行でブランドの表現力が高まる

 このサービスを利用している企業の1つが、オリジナルブランドの皮革製品の企画・製作・販売を手がける土屋鞄製造所である。自社製品の品質に大きなこだわりを持つ同社は、紙のカタログやECサイトの表現力にもこだわっている。ライターやデザイナーなどクリエーティブ部門のスタッフを、社内に抱えているほどだ。

 同社は現在、店舗や紙のカタログなどのオフラインと、ECサイトやメールなどのオンラインを連携させて、高品質な接客サービスの提供を目指している。従来は、既存のパッケージを利用してオンプレミス(社内運用)のECサイトを構築していたが、表現力や機能に不満を持っていた。例えば、商品を一覧する電子カタログはシステムが備える形式でしか表示できないし、特集などの読み物のレイアウトにも柔軟性が欠けていた。

 こうした課題を解決するために、ECサイトをフラクタ・ノードに移行。土屋鞄製造所の沼田雄二朗氏は「従来に比べて大量のコンテンツを柔軟に扱えるようになり、クリエーティブ部門がやりたいと思ったことを、ほぼ実現できるようになりました。さらに大容量の画像を掲載してパフォーマンスが落ちるようなこともありません」と評する。

 同社は今後、オンラインとオフラインのデータを多面的に分析するマーケティング活動を推進していく計画である。AWSが提供するビッグデータ分析基盤「Amazon Redshift」などを拡張利用することも検討中だ。



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