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経済同友会、大学生との対話イベントを開催

日本企業の採用環境は大きく変化しつつある。一方の学生たちの間ではキャリア意識が高まっている。このような中で公益社団法人 経済同友会(以下、経済同友会)は、経営者と学生をつなぐ対話イベントを都内で開催した。同会に所属する経営者3人が参加し、これからの時代を「どう働き、どう生きる」をテーマに30人の大学生と至近距離で語り合った。これは、大学1〜2年生のうちから「働くこと」への関心を高めてもらい、大学での学びにつなげてもらうための企画で、こうした場が若者の職業意識を高め、社会への視野を広げることにつながればと同会は期待している。

経済同友会が仕掛けた経営者との対話イベントに
大学1~2年生が参加

 グローバル化の潮流を背景に、日本企業の採用を取り巻く環境も大きく変化している。海外の学生に積極的にアプローチする企業は増えており、逆に国内の優秀な学生が海外に流れることを懸念する向きもある。また、人手不足に悩む企業は依然として多い。その一方で、最近は自らのキャリアを真剣に考える学生が目立つ。

 こうした中で経済同友会は、会員(経営者)の枠を超え、社会の様々なステークホルダーと議論・対話・連携していく「みんなで描くみんなの未来プロジェクト」の一環として、大学生と経営者をつなぐテラス(多様な場)イベント「未来とのダイアログ」を都内で開催した。OB/OG訪問ネットワークサービス「ビズリーチ・キャンパス」に登録する大学1〜2年生などが参加し、大学生と経営者との語らいの場が実現した。

岡野貞彦氏
公益社団法人 経済同友会
常務理事
岡野貞彦

 経営者たちの仕事観や経験などを聞いた上で、学生たちが率直な質問をぶつける。経済同友会は、こうした対話イベントを通じて学生たちの職業意識やキャリア意識の向上に寄与したいと考えている。同会の常務理事の岡野貞彦氏はイベントの狙いについてこう説明する。

「経済同友会はこれまで、中学校や高校への出前授業などの活動を行ってきました。経営者が中高生の前で自らの経験などを語ることで、早い時期から働くことの意味を考えてもらいたいとの思いからです。大学生向けとしては、企業とのインターンシップのマッチングなどを行っています。未来とのダイアログは初めての試みですが、このような取り組みと同じ文脈に位置付けることができるでしょう。また、大学生たちに経済同友会について知ってもらいたいという狙いもあります」

 経済同友会は長年、会員である経営者の議論を政策提言にまとめるという活動を続けてきた。近年はそうした内部での議論だけでなく、外部との議論や対話を増やしているという。大学生を対象としたイベントに、「変わりつつある経済同友会」の一つの側面を見ることもできるだろう。

 未来とのダイアログに参加した学生は30人で、経営者は3人。ボストン コンサルティング グループ シニア・パートナー&マネージング・ディレクターの秋池玲子氏、全日本空輸 取締役副社長 執行役員の志岐隆史氏、丸紅 執行役員の島﨑豊氏である。