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管理システム+RPAで採用業務を大幅に短縮

RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)がホワイトカラーの生産性を向上させる切り札として注目される中、RPA関連国内最大級のイベント「RPA DIGITAL WORLD 2018」が東京・お台場で開催された。多くの識者やユーザー企業が講演する中、戦略人事を支援する株式会社ビズリーチも登壇し、採用業務の生産性を向上させる採用管理ソリューションの活用を提案。1日90分かかっていた業務を「採用管理システム+RPA」で3分に短縮したRPAホールディングスにおける実践事例も紹介された。

戦略人事の前提となる採用業務の生産性向上

 2018年11月22日、ヒルトン東京お台場で「RPA DIGITAL WORLD 2018」が開催された。マザーズに上場し急成長する企業3社による基調講演や、RPA事情に精通したコンサルタント、RPAベンダー、RPA活用企業などによる数多くの講演やハンズオンセミナーが行われ、多数の注目ソリューションも展示された。

 本イベントでは、HRテック(HR × Technology)で採用を強くする「HRMOS(ハーモス)採用管理」を提供するなど、人事部門の採用業務を支援する株式会社ビズリーチも登壇。“人事が今知るべき、採用業務の「生産性革命」—戦略人事の実現へ”というタイトルで、採用現場の生産性向上という視点から人事のあるべき姿が提案された。

 今、企業の人事部は従来の管理業務中心のオペレーション人事から人事制度などを整備する「インフラ人事」へとステップアップし、さらに競合優位性を構築する「戦略人事」へと進化することが求められている。株式会社ビズリーチのHRMOS採用管理事業部 カスタマーサクセス部 部長の鈴木雄太氏は「戦略人事への関心度は高い」と話す。HR総研の調査では79%の企業がその重要性を認識している。

(図1)戦略人事とは
(図1)戦略人事とは
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 一方、“人事部門は「戦略人事」の役割を果たせているか”という問いに対しては、86%の企業が「果たせていない」または「わからない」と回答している。“重要性は痛感しながらも実現できていない”というのが現状といえそうだ。では、その原因はどこにあるのだろうか。

 「欲しい人材が獲得できない採用難の時代。より多くの候補者を集めるために人事部門の業務負担が増大していることが大きな原因です」と鈴木氏は指摘する。自社にあった人材を採用するには、まず候補者というリソースを確保し、それに対して個別にアプローチし、その結果をデータとして蓄積し、分析して改善するというサイクルを回していかなければならない。

 候補者を増やすためには、多くのメディアやエージェントを活用し、より多くの候補者と面談してきめ細かくフォローし、データの登録とレポーティングすることが必要になる。人事部門、特に採用担当者の負担は大きくなるのは当然だろう。そこで課題になるのは、採用業務の生産性をどう向上させるかだ。