CASE時代のクルマの魅力

カルソニックカンセイが考えるCASE時代のクルマの魅力
Tier1サプライヤーとして自動車づくりを支えてきたカルソニックカンセイ。CASE時代を見据えて、同社は“Cabin Innovation”(安全・快適技術)、“Energy Management”(環境技術)の追求を掲げている。キャビンをクルマと人、クルマとインフラをつなぐインターフェースと位置づけ、安全性や快適性とエネルギー消費最小化を両立するクルマづくりを目指す。

キャビンが人とクルマをつなぎ、
クルマとインフラをつなぐ

 自動車産業におけるTier1サプライヤーとして、カルソニックカンセイは内装や排気、熱交換器、電子、空調、コンプレッサーといった分野での多様な製品を提供している。同社は中期経営計画で“Cabin Innovation”による安全・快適技術、“Energy Management”による環境技術の追求を掲げ、性能と環境負荷の最小化を両立する製品づくりを推進している。

 CASEと呼ばれる大きな変化を迎えつつある中、“クルマの普遍的な魅力を追求する”。それが同社の目指す方向性だ。カルソニックカンセイの村上秀人氏は「人間にとって移動は根源的な欲求ではないか」と語る。

 「単に移動するだけでなく、クルマには多様な魅力があります。CASEに即していえば、Connectedはつながることが安心や満足感を高めてくれるでしょう。Autonomous driveは運転の自動化によってドライバーの時間を生み出し、安全な移動が可能になります。Shared& Servicesでは、多様なサービスにより、必要なときに必要なだけ気軽に使える状態が生まれるでしょう。Electric、すなわち電気・電子技術は、環境に優しい意のままの走りをサポートします。CASEにより、クルマの機能や価値は一層高まります」

 カルソニックカンセイが考える「CASE時代のクルマ」は、大きく3つの方向に進化したクルマである。第1に人の自由度を最大化するキャビン空間と快適性、第2に移動や運転の経験価値・ワクワクの最大化、第3にスマートなエネルギーマネジメントによるエネルギー効率の最大化。とりわけ重要と考えられるのがキャビンである。村上氏は次のように説明する。

 「ユーザーがクルマの価値を感じるのは、キャビンにおいてでしょう。コックピットやシートに触り、ディスプレーを見る。あるいは、クルマの発する音を聞き、室内の空気を感じる。人とクルマをつなぐインターフェースがキャビンです。また、クルマとインフラをつなぐ際にも、キャビンが重要な役割を担います」

 やがて、ユーザーの好みに応じてエアコンの設定を最適化し、ユーザーの習慣を熟知した上でルートをナビゲートするAIエージェントなども実用化されるだろう。カルソニックカンセイはそんな未来に備えて、様々な方面での技術開発を加速している。クルマの持つ本質的な価値を突き詰めることで、同社はCASE時代に向き合おうとしている。