自動運転をサポートする3つの技術要素

自動運転をサポートする3つの技術要素―集める・つなげる・活用する―
富士通はICTにおける長年の経験をベースに、自動車分野への取り組みを強化している。技術開発の対象はコレクティング、コネクティング、ユーティライジングの3領域だ。画像データを大幅に軽量化する技術や、無線ネットワーク経由で自動車に搭載したプログラムをアップデートする技術に加え、デジタルツインの実現を目指して研究開発を加速している。

自動運転をサポートする
重要技術を開発

 富士通はモビリティーのイノベーションに向けた取り組みを強化しており、中でも、コレクティング、コネクティング、ユーティライジングにフォーカスしている。

Mobility社会を支える富士通のテクノロジー

 コレクティング(データを集める)では、大量データの高速・低コストでのやりとりが重要なテーマになる。特にコネクテッドカーからのデータは画像の比重が大きい。そこで、画像の軽量化・分散管理を実現する技術を開発した。「『H.264』という一般的な圧縮技術に比べて、大幅にデータ量を軽量化する技術を開発しました。これにより、通信とストレージにかかる費用を大幅に減らすことができます」と、富士通の神俊一氏は話す。また、大量の画像データの中から、「事故発生時の前後30秒のみ」など用途に応じたデータの抽出技術も用意。いずれも、自動運転の実現に向けて重要になるだろう。

 コネクティング(ネットワークにつなげる)の領域では、OTA(Over- The-Air・無線)によるリプログラミング技術が大きな役割を担う。既に現在は約1億行のプログラムを搭載した自動車が登場している。プログラムの増加で、今後は無線ネットワーク経由の機能追加が広く行われるようになるだろう。「スマートフォンではOTAアップデートが当たり前に行われています。富士通は長年にわたりこの分野で培ったノウハウを生かし、自動車におけるリプログラミング技術の開発に取り組んでいます」と神氏。センターとクルマをつなぐとともに、クルマ同士が通信する技術(Multi-access Edge Computing)の開発も進めている。

 ユーティライジング(データを活用する)の領域における焦点の一つはデジタルツインだ。「リアルの事象をバーチャルの世界でシミュレーションすることで、高頻度でのテストが可能になり、サービスの検証や改善といったサイクルも高速で回すことができます」と神氏は語る。

 富士通のデジタルツインは、自動車の設計開発や各種の周辺サービスの開発において、大きな力を発揮することになりそうだ。

富士通
お問い合わせ