〜 デジタル革新という飛躍成功させる 〜

リコーの取り組みに見るセキュア・ネットワーク再構築への道筋

 「2025年までにシステムの刷新を集中的に推進しなければ、日本企業はデジタル競争の敗者となってしまう」───経済産業省が2018年9月に公表した『デジタルトランスフォーメーションレポート』における提言である。

 中でも重要性が高まっているのがビジネスの基盤となるネットワークインフラだ。

 様々なクラウドサービスの導入、IoT(モノのインターネット)の活用、さらには働き方改革におけるリモートワーク実現など、昨今注目されているデジタルの活用は、最適化されたネットワークがなければ実現は難しい。

 だが、物理、仮想基盤が混在する既存のネットワークのうえにクラウドサービスを導入し、国内・海外の拠点を含めた企業ネットワークを構築することは、そう簡単なことではない。企業が業務基盤をパブリッククラウドに移行する流れはこの数年急激に進んでいるが、ネットワーク構成が複雑になり、設定作業をはじめとする運用管理に工数がかかることが多く、ともすればIT部門のリソースを圧迫する。また、被害が急拡大している標的型攻撃など、より高度化するサイバー攻撃への対応も、クラウドを含めたネットワーク全体に求められる。

 いちはやく、既存のネットワークの課題に気付き、クラウドを活用してユーザーのニーズに応えつつ、運用の効率化と自動化を踏まえたネットワークの全面刷新に取り組んだ企業がある。国内約500拠点、従業員数約95,000名を抱えるリコーグループ(以下、リコー)だ。

 本稿では、リコーの今回のネットワークの再構築を担当したジュニパーネットワークスの関係者からも話を聞き、同社の取り組みについて詳しく紹介する。
NEXT
クラウドサービス導入後に顕在化した問題とは?

次ページ以降をお読みいただいた方については、日経BP社が登録情報をとりまとめ、クリック後に表示される当該企業に第三者提供します。
表示される説明文をお読みいただき、ご同意の上ご利用ください。