利益を生むデータ戦略

レガシーシステムのマイグレーションで50%~70%まで TCO を削減できる

10年後、AI やビッグデータなどデジタル技術の進展によって社会や企業はどのように変化しているだろうか。変化と競争が激しさを増す時代を勝ち抜くためには、デジタル化にいち早く取り組み、あらゆるモノや人、情報をつなげることで新しいビジネスモデルや価値を創造していくことが重要だ。この10年間は、企業が持続的成長を実現するための勝負の時期となる。ICT の人材や投資も競争力を高めることに集中したいが、リソースには限りがある。運用の効率化やコスト削減を図り、そこで創出した人材やコストを競争力向上にあてることが必要となる。
運用に関する投資を抑制し、利益を生む投資にシフトしていく観点で、大きな効果を期待できるのが、企業で長く利用されてきたレガシーシステムのオープン化である。その効果には2つの側面があると日本マイクロソフトの佐藤邦久氏は話す。
「レガシーシステムをオープン化し、様々な業務システムやビッグデータと組み合わせてリアルタイムに活用することで、新たな価値を創造することができます。これが1つめの効果です。次の柱となるビジネスを生み出し利益に貢献することに加え、意思決定のスピードや的確性の向上が図れます。今は基幹システムから必要なデータを取り出してデータ連携ができる形に加工するといった手間と時間を要しています。2つめの効果が、レガシーシステムにおける高額な運用・保守コストの削減です。またレガシーシステムは高度な専門技術を必要とするため人材不足の深刻化も課題となっています」。

日本マイクロソフト株式会社
パートナー事業本部
パートナー技術統括本部
プリンシバルパートナーテクノロジーストラテジスト

佐藤 邦久 氏

1つめの効果で重要なポイントは、データから価値を見い出すためはビッグデータと基幹系データとの連携が欠かせないという点だ。例えば、大量のセンサーデータから AI を使って作った故障予測モデルと、購買や生産、保守などの基幹システムをリアルタイムに連携することで、故障予測による保守部品在庫の最適化や修理人員の確保、製品の品質向上につなげることができる。またデータ入力や請求書作成など定型業務の自動化も、IoT のデータを基幹システムに取り込むことで可能となる。さらに需要予測の精度向上には基幹システムの売上データに天候、イベント、SNS など様々なデータを組み合わせた分析が必要となる。

2つめの効果となるレガシーシステムの運用・保守コストの削減について、日本ヒューレット・パッカード(以下、HPE )の卯山絵理氏はこう話す。
「 HPEでは1998年頃からレガシーシステムと呼ばれるメインフレームのモダナイゼーションに注力してきました。我々の調査では、グローバルの数値ではありますが、マイグレーションにより TCO を約50%~70%まで削減できるという結果がでています。この非常に大きな削減効果を利用し、AI やビッグデータといった新しいデジタル技術に投資するというのはとても有益なアプローチです。またレガシーシステムを維持するための人材不足も解消し、攻めのシステムへ人材をシフトできるという点も大きなメリットです」

日本ヒューレット・パッカード株式会社
パートナー営業統括本部
グローバルアライアンス営業本部
マイクロソフトアライアンスマネージャー

卯山 絵理 氏

数千万円以上を要するアセスメントサービスを100万円で

多くのレガシーアプリケーションが稼働しているプラットフォームとして名前が挙がる IBM i 搭載 IBM Power Systems(旧呼称:IBM AS/400 )は1988年の発表以来、最新の POWER9プロセッサー搭載モデルに至るまで様々な進化を遂げてきたが、旧モデルの保守打ち切りによるハードウエアアップグレードに伴い、業務アプリの刷新を検討するユーザーも少なくない。しかし基幹システムの刷新が一朝一夕にはいかないというのも事実だ。ハードルを1つ1つ、上手く越えていくためには、押さえておくべきポイントがある。
IBM i 搭載 IBM Power Systems(旧呼称:IBM AS/400 )プラットフォーム上のアプリケーションをモダナイズする際に、既存のすべてのアプリケーションを移行する必要があるのかどうか、その見極めが重要になると佐藤氏は指摘する。
「例えば今まで1,000本のアプリケーションがあったとします。しかし実際使用しているのが600本であるなら、600本だけ移行すれば、その分コストを抑えることができます。またレガシーシステムは何十年も継ぎ足して改変してある部分も多く、その改変について仕様書に書いていないこともあります。移行後の安定運用を考えると、プログラムの関係性を把握しておくことも重要です」
マイクロソフトでは、現行リソース構成と問題点、モダナイゼーションの留意点、規模感などを把握するために「 AS/400 移行アセスメントサービス」を提供している。

マイクロソフトの提供する「 AS/400 移行アセスメントサービス」では、IBM i 搭載 IBM Power Systems(旧呼称:IBM AS/400 )上で稼働しているレガシー化したアプリケーションの移行対象規模や移行コストの総額、移行に要する期間などを算定できる。(クリックで拡大)

「通常、AS/400 の移行アセスメントは数千万円から億単位を要するケースもあるといわれています。マイクロソフトの移行アセスメントサービスは100万円です。次の10年に向けて基幹システムはどうあるべきかを描くうえで、既存の AS/400 のシステム全体像を把握することは欠かせません。また当サービスにおいて、実際に基幹システムのデータを使ってリアルタイムに分析し可視化できる『セルフサービス BI 』を試すこともできます。オープン化は目的ではなく手段です。基幹システムのオープン化とはどのようなものかを体感することで、データ活用のイメージを掴むことは大切です」(佐藤氏)

「セルフサービス BI 」では、小規模な検証環境を構築し、基幹システムのデータをリアルタイムに連携、様々なデータ活用の検証をすぐに開始できる。

「時間がないから継続」ではなく IBM Power Systems旧モデルを使い続けるという選択肢も

AS/400 の移行コスト削減では、検証用から本番機までハードウェア費用の抑制もポイントとなる。
「 HPEでは検証用サーバーの短期(1ケ月)の無償貸出を行います。セルフサービス BI を試すためのサーバーとしてご利用いただくことが可能です。またHPEでは『てっぱん構成キャンペーン』を実施しており、対象機種での構成であれば超特価でご提供できます。また対象構成とは異なる場合もAS/400のマイグレーション向けに魅力的なディスカウントを提供するべく検討しています。『てっぱん構成キャンペーン』終了後も、同様に魅力的なキャンペーンをご用意する予定です」(卯山氏)

HPE では、セルフサービス BI 環境の構築に使える検証用サーバーの無料貸し出しプログラムを用意。気軽に移行後のデータ活用をシミュレーションできる。(クリックで拡大)

前述の通り、IBM i 搭載 IBM Power Systems の 最新機種以前のモデルを利用するユーザーの中には、ハードウエアの刷新よりも業務アプリの刷新に重点を置く顧客も少なくない。安定したプラットフォームであるが故に古いアプリのままでは、最新のプラットフォームへのアップグレード・メリットを享受出来ないからだ。アップグレードを見送り、旧モデル延命等の他の選択肢を模索するユーザーがいてもおかしくはない。こういったユーザーには HPE のマルチベンダーサポートは1つの有効な手段である。その規模に応じ2~3年の期間と膨大なコストが掛かるアプリ刷新は、当該サービスを利用しつつ、一度に多くのキャッシュアウトをさせず少しずつ実装していく選択肢がユーザーには用意される。またマイクロソフト製品によるデータ活用環境を整えることにより、現行の業務アプリで対応すべき範囲も抑制又は削減されるはずである。
「 HPE マルチベンダーサービス」の利用により IBM Power Systems旧モデルの延命という選択肢をもつことができる。延命の間に時間をかけて移行計画を立てることが可能だ。
「 HPE マルチベンダーサービスは、EOSL(メーカー保守期間終了)以降も HPE が独自に保守を延命させるというものです。規模によってマイグレーションにかかる期間も異なることから、1ケ月単位で当サービスを利用することができます。また当サービスの提供を受けることにより保守コストの削減も可能になります。IT保守契約コストの最適化により、投資原資を作り出し新しいシステムへの投資を実現することも可能になり得ます。削減金額は契約期間やお客様の保守金額算出の建て付け、SLA( Service Level Agreement )などにより異なるため一律にはなりませんが、概ね現行のベンダー保守からの契約切り替えで20%以上の削減実績になっています」(卯山氏)

HPE の試算によると、「 HPE マルチベンダーサービス」の活用によって、移行完了までの運用コストの圧縮も可能になる。(クリックで拡大)

レガシーシステムの継続利用はデータ活用の流れの中で取り残されるリスクを伴う

ビッグデータ活用では、膨大なデータの分析や高速処理に対する関心が高い。しかし、ビジネスの根幹を担う基幹データとの連携なくして真のデータ活用はできない。レガシーシステムを無作為に継続利用することは、これからの10年間、他社が基幹システムのオープン化でデータ活用シーンを広げていく中で、自社だけ取り残されてしまうという大きなリスクを伴う。安価なアセスメントサービスなどを上手く利用し、コストと時間を最適化して企業インフラ刷新に取り組むことは、重要な経営課題となる。

レガシーから脱却し、利益を生むデータ戦略を進めるなら、今がチャンスだ。

関連リンク

HPEの「てっぱん構成キャンペーン」の詳細はこちら

https://h50146.www5.hpe.com/directplus_ent/campaign/teppan/

HPE マルチベンダーサービスの詳細はこちら

http://h50146.www5.hpe.com/services/cs/availability/mvs/multivender_service.html

日本マイクロソフトのSQL Server 案件支援コールセンターはこちら

https://www.microsoft.com/ja-jp/cloud-platform/SQL-direct/

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  • レガシーシステムのマイグレーションで50%~70%まで TCO を削減できる
  • 数千万円以上を要するアセスメントサービスを100万円で
  • 「時間がないから継続」ではな IBM Power Systems旧モデルを使い続けるという選択肢も
  • レガシーシステムの継続利用はデータ活用の
流れの中で取り残されるリスクを伴う

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