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顧客ニーズを精緻に分類し
唯一無二の商品展開に挑む

11通貨に対応したVisaデビット付きキャッシュカードや、魅力的な金利の住宅ローンなど、革新的な金融商品を提供するソニー銀行。綿密な顧客データ分析に基づき、独自の商品開発やマーケティング戦略を展開している。2019年には、エクスペリアンジャパンの消費者セグメンテーションツール「Experian Mosaic Japan(以下、Mosaic)」を導入。その狙いと効果について、同行DX戦略部 部長の伊達修氏に聞いた。

今までにない商品を開発するため
他行が持たないデータを活用する

写真:ソニー銀行株式会社 DX戦略部 部長 伊達 修氏
ソニー銀行株式会社 DX戦略部 部長 伊達 修氏

ソニーグループのインターネット銀行として、メガバンクをはじめとした他の金融機関とは一線を画すユニークな金融商品・サービスを提供するソニー銀行。12通貨が選べる外貨預金や、店舗を持たないインターネット銀行ならではの魅力的な金利の住宅ローン、投資型クラウドファンディングなど、革新的な商品・サービスを次々と生み出している。

中でも、11通貨に対応したVisaデビット付きキャッシュカード「Sony Bank WALLET」は、世界200以上の国や地域でショッピングができるほか、現地通貨がATMで引き出せるなど、とても利便性が高い。

こうしたユニークな商品・サービスを開発する源泉の一つとなっているのが、顧客ニーズを精緻につかむデータドリブンなマーケティング戦略だ。

「他にはない商品・サービスを提供するため、他行が持たないデータを収集・分析して開発のヒントを探っています。商品開発やマーケティング部門だけでなく、全行を挙げてデータ重視の業務を実践しており、それが革新に結び付いているのだと思います」と語るのは、DX(デジタルトランスフォーメーション)やデータドリブン経営の推進役として、同行が2020年4月に新設したDX戦略部 部長の伊達修氏だ。

ソニー銀行は2017年、外資系大手銀行や生命保険会社でビジネスアナリティクスに深く携わった経験を持つルゾンカ典子氏を役員に迎え、そのイニシアチブの下、データドリブンに対する意識を企業文化として定着させるためのさまざまな取り組みを行ってきた。部門や社歴を問わず、幅広い社員にデータサイエンスの基礎を学ばせる社内向け研修「データ サイエンスブートキャンプ」を毎年実施しているのも、そうした取り組みの一つである。

こうしてデータドリブンな企業文化が着実に根付く中、ソニー銀行は、“他社が持たないデータを、独自の商品・サービス開発に活用する”ためのツールの一つとして、エクスペリアンジャパンが提供する消費者セグメンテーションツール「Mosaic」を2018年に導入した。数ある消費者分析ツールの中から、あえて「Mosaic」を選んだ狙いはどこにあったのか。

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