日経 XTREND SPECIAL
VALUES

消費者行動がタコツボ化、
刹那化する今、
カスタマージャーニー」を
有効活用

コロナ禍とデジタル化の加速で、消費者行動が変化する中、これまでのデジタルマーケティングでは消費者行動を
把握できていない可能性があるという。今、求められるカスタマージャーニー分析と
それに基づくプロモーションについて、ヴァリューズの子安亜紀子氏に聞いた。

コロナ禍で大きく変化した
消費者トレンド

コロナ禍による在宅時間の増加と急速なデジタルシフトは、消費者意識を大きく変えつつある。経営コンサルティングとインターネット行動ログ分析事業を中心に展開するヴァリューズ執行役員の子安亜紀子氏は、消費者の“消費への意欲”にも変化が生じていると指摘する。

ヴァリューズ 執行役員 子安 亜紀子 氏

ヴァリューズ
執行役員
子安 亜紀子

「モニター会員を対象に2020年に行った調査では、コロナ禍の影響で購入を見送った商品で最も多かった回答は旅行でした。他にもライフスタイル系商品や家電という回答が少なからずありました。一方で2021年の購入予定についても、やはり旅行が、行けるのであれば行きたいという声が多く、それに続いて、ライフスタイル系商品、家電という声が目立ちました」

こうした消費への意欲を、ヴァリューズでは約250万人のモニター会員の検索やサイト訪問のログから分析して可視化している。もちろん会員からは使用用途の利用許諾を得ている。

「新型コロナウイルスの感染が広がると、『国内旅行』『海外旅行』というキーワードの検索数は落ち込みますが、しばらくすると『行きたい』という思いが検索数に表れます。国内旅行についてはGo Toトラベルの影響による上昇もありましたが、その後はずっと横ばいでした」

こうした会員データの分析から、今見えてくる消費者行動のトレンドが2つあると子安氏は言う。

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