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外壁の塗装に求めたのは耐久性と施工性

金沢工業大学が運営する金沢工業高等専門学校は、校名を「国際高等専門学校」に変更し、霊峰白山の麓に、今春、全寮制の新キャンパスを開設した。校舎の外壁は、周囲の自然環境になじむ天然木を採用、耐候性に優れる屋外木部用高性能木材保護塗料「キシラデコールコンゾラン」で仕上げられた。

霊峰白山麓の豊かな自然を背景に、円形広場に面して弧を描くように広がる国際高等専門学校校舎。外壁は天然木縦張りに屋外木部用高性能木材保護塗料「キシラデコールコンゾラン」を塗装。垂木が連なる3mの大きな庇は外壁を雪から守る
前面道路のアプローチから見た「金沢工業大学・国際高等専門学校白山麓キャンパス」の校舎。白山麓キャンパスは、KIT Innovation Hub、国際高等専門学校校舎棟、体育館棟、学生寮棟、温泉施設で構成される
「キシラデコールコンゾラン」の17色のカラーから焼スギをイメージしたジェットブラックを選択。柔軟性が高い塗膜は、経年変化で浮き上がる木目に追従し、表情豊かな外装をつくりだす

 「木は時とともに変化する素材。私が木質保護塗料に求めるのは、ゆるやかな経年変化と耐久性です。『キシラデコールコンゾラン』は、そうした目的に適う塗料でした」

 金沢工業大学・国際高等専門学校白山麓キャンパスの新校舎を設計した、五井建築研究所代表の西川英治氏は、天然木張り外壁の仕上げに、5種類以上の塗料をテストし、屋外木部用高性能木材保護塗料「キシラデコールコンゾラン」の採用を決めた。

株式会社五井建築研究所
代表取締役
西川 英治 氏
石川県金沢出身の谷口吉郎氏の構造パートナーであった五井孝夫氏が、1954年五井構造研究所として設立。現在では、意匠、構造、設備設計の総合設計力を生かし、近年は、地域創生プロジェクトを数多く手掛ける

外壁の塗装に求めたのは
耐久性と施工性の良さ

 「白山麓の自然にたたずむ建築なので、校舎棟の外壁には自然素材の木材を使いたいと考えていました。当初は焼スギ縦張りの計画でしたが、コストと工期の問題があり断念。現場で数種類の塗料を比較検討し、屋外専用、高耐久性と施工性の良さで『キシラデコールコンゾラン』を選びました。建築は竣工時がベストではなく、時を経て良い建物になっていくもの。塗膜に守られた天然木は、時間を経ると、木目が浮き立ち、木のテクスチャーが際立っていくはずです」(西川氏)

 プロジェクトは2年前に遡る。金沢工業大学は、旧「かんぽの宿 白山尾口」跡地に、金沢工業高等専門学校移設と大学研究施設の開発を決定。プロポーザルで、五井建築研究所が設計者に選定された。

 「山間に新校舎が突然出現するのではなく、地域への貢献や地域創生を視野に入れた提案を行いました。近年、五井建築研究所は地域コミュニティー再生の案件が増え、私たちの仕事の核になっています」と西川氏。高層の旧「かんぽの宿」を宿泊研究施設「KIT Innovation Hub」に活用、この建物を屏風に見立て、弧を描く低層の新築校舎棟で緩やかに閉じ、オープンな円形広場をつくりだした。

 「白山麓は日本有数の豪雪地帯で、雪に閉ざされる時期が長く、工期の面で現場は苦労していた。そこでは、乾燥期間が短い『キシラデコールコンゾラン』の特性が生かされました。高い耐久性の実現や美観だけでなく、工期短縮やコスト削減への貢献も、採用の決め手になりました」

ゆるやかな経年変化で
時とともに上質化する建築

 冬期、北西からの季節風による低温と豪雪。白山麓の厳しい環境下では、造膜型木材保護塗料「キシラデコールコンゾラン」の柔軟で強靭な塗膜による耐候性の高さも看過できない。

 「キシラデコールコンゾラン」の塗膜には、割れにくい柔軟性、蒸れにくい通気性、膨れにくい密着性の3つの特性がある。西川氏が考える「時を経て上質化する建築」と、木を保護し、ゆっくりとした経年変化をもたらす皮膜の高耐候性は相性も良い。

 「繰り返しになりますが、外装材としての木は経年変化することが前提。設計者は、美しい変化を導く形態を考える必要があり、塗料にも上手に変化させる性能が求められます。塗り替え時期には、また、『キシラデコールコンゾラン』を使いたいですね」

 グローバルな目線で育成を目指す全寮制の「国際高等専門学校」では、校舎は学生の日常生活の場でもあり、豊かな自然環境になじむ木の質感は、生活の背景としても重要だ。「キシラデコールコンゾラン」は、その「背景」を際立たせ、守り続ける役割も担っている。

水戸市立下大野小学校
金沢工業大学
国際高等専門学校
白山麓キャンパス
所在地/石川県白山市瀬戸辰3-1
敷地面積/校舎:5297.16m2
体育館:1777.82m2
塗装時期/2018年
校舎の構造は鉄骨造(S造)と木造のハイブリッド。木の匂いや柔らかさを伝える校舎は、管理棟、ものづくり・教室棟、図書+リビングコモンズ棟の3棟で構成
木材保護のトータルソリューションパートナー 大阪ガスケミカル株式会社

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