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春のIT展示会 レビュー

SBクラウド Cloud Days 2018レビュー

CLOUDDAYS2018

SBクラウド
世界最大級のECサイトを支える
クラウドとビッグデータのインフラ

アリババグループの各サービスのインフラとして使われている「Alibaba Cloud」。国内では、SBクラウドがローカライズと展開を担当している。2018年内には、すべてのプロダクトが国内でリリースされる見込み。第1弾は、ビッグデータ処理用のプロダクト3種になる。

SBクラウド株式会社
技術統括部
技術部 部長
奥山 朋 氏

 11月11日(独身の日)の1日だけで約2.9兆円の売り上げ。世界最大級の電子商取引(EC)サイトとして知られる中国の「Tmall(天猫)」を支えているのが、Alibaba Cloudとその上で動作しているビッグデータプラットフォームだ。

 「私たちSBクラウドは、ソフトバンクとAlibaba Cloudの合弁会社として、Alibaba Cloudを日本国内に展開することをミッションとしています」と説明するのは、SBクラウドの奥山朋氏。Alibaba Cloudの販売支援はもちろん、ドキュメントや操作画面をローカライズする作業や、顧客対応もSBクラウドで行っている。

 一般的なパブリッククラウドと同様、Alibaba Cloudも多種多様なプロダクトがそろっている。「そのすべてのプロダクトが、2018年末までに日本国内でも使えるようになる見込みです」と、奥山氏。その第1弾として、ビッグデータを処理するためのMaxCompute(大規模データ分散処理プラットフォーム)、DataWorks(ビッグデータ用プラットフォーム)、DataV(データ可視化)の3プロダクトがリリースされている。

電子マネーやスーパーでも活用中

 Alibaba Cloudは、すでに様々な大規模領域で実際のビジネスに使われている。

 例えば、アリババグループではTmall(天猫)のほか、データ総容量が20ぺタバイト(PB)にも達する電子マネー/モバイル決済サービスの「Alipay(支付宝)」などでAlibaba Cloudをインフラとして利用中。その結果、キャッシングや小口融資の審査も3分程度と極めて迅速になっているという。

 もう少し小型のビッグデータ活用事例としては、上海、北京、寧波などで13店舗を運営する生鮮食品スーパーマーケット「盒馬鮮生(ファーマーションシェン)」での在庫管理業務がある。この活用例では、オンラインショップでの購買履歴と近隣住民の属性を基に店舗ごとの最適在庫量をビッグデータ分析の結果に基づいて決定。売れ筋以外の商品はオンラインショップでの販売に切り替えた。

 また、公共分野では、中国・浙江省の杭州市が交通管制業務をAlibaba Cloudの上で運用している。City Brainと名付けられたこのシステムでは、同市の交通局、公安局(警察)、バス会社、地図情報会社から送られてくる様々な情報をリアルタイムに分析。交通管制、公共交通機関の乗り継ぎサービス、公共設備の改善などに役立てている。

 「ビッグデータ分析は、まず可視化からです」と、奥山氏は強調する。その次のステップとして、AI活用などに進んでほしいという。

City Brainのダッシュボード例
Alibaba Cloudは様々なビッグデータソリューションを支えている
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