日経 xTECH Special 日経 xTECH 日経 xTECH Special

xTECH EXPO 2018レビュー

最新Windowsサーバーはここがスゴイ

日本マイクロソフト(高添修氏)
Windows Server 2019登場!
価値を生むAzureとの密な関係

企業にとってシステムのクラウド移行はゴールにはならないと、日本マイクロソフトの高添修氏は指摘する。企業の持続的成長に向けて最新のIT利用を加速させていくことが重要なのだ。そんな時代において Windows Server 2019が担うオンプレミスとクラウドの橋渡し役とは?またこれまでの概念を変える「安くて速い!」HCIとは?

オンプレミスとクラウドの
垣根を超えて連動する

高添 修 氏
日本マイクロソフト株式会社
パートナー技術統括本部
パートナーソリューションプロフェッショナル
高添 修

 「オンプレミスか、クラウドか」ではなく、「オンプレミスも、クラウドも」上手く活用していくハイブリッドクラウドに対する企業のニーズは高い。ただし、オンプレミスへの投資とパブリッククラウド活用がバラバラに行われているにも関わらずハイブリッドクラウドを活用していると勘違いしている企業も多い。軸足をパブリッククラウドに置くか、オンプレミスに置くかに限らず、ハイブリッドを意識したITへの投資は、ITモダナイゼーションの重要なアプローチとなる。

 2018年10月、マイクロソフトはWindows Serverの最新版「Windows Server 2019」の提供を開始した。「Windows Server 2019において、オンプレミスとクラウドの橋渡し役を担うことは大きなテーマの1つです。クラウドサービスMicrosoft Azureとのさらなる連携化を図っており、企業におけるハイブリッドなIT活用を容易にします」と高添氏は力を込める。

 Microsoft Azureとの密な連携の象徴といえるのが、Windows Server 2019が推奨する管理ツールである「Windows Admin Center」だ。高添氏は「Windows Admin Centerを通じて、オンプレミスとクラウドの垣根がなくなり、Windows ServerとMicrosoft Azureの管理サービスが同化したかのように利用できる点が大きな特長です」と話し、こう続ける。

 「例えば、Windows Admin Centerの画面からMicrosoft Azureへのバックアップの設定が行えます。クラウド接続を意識することなく、自動的にバックアップが行われ、必要に応じて復元することができます。また災害などの発生時にWindows ServerのHyper-Vで稼働している仮想マシンをMicrosoft Azureへフェイルオーバーさせることで、事業継続の実現が可能です。さらにMicrosoft Azureの更新管理サービスの利用により、社内に管理サーバーを立てることなくオンプレミスのOSを最新に保つことができます」(高添氏)。

 他にもWindows Serverの導入用途において1/4を占めるファイルサーバーへのアプローチもある。オンプレミスのファイルサーバーで管理されているファイルをAzure Files(Azure上のファイル共有サービス)に同期することで、利用者にとっての使い勝手を損なわずに中央集約型のデータ管理を実現できるなど、ファイルサーバーのハイブリッド化にWindows Server 2019は最適解となると高添氏は話す。

ハイブリッドクラウド環境をすべての企業に
新たな管理コンソール「Windows Admin Center」がオンプレミス/クラウド連携を容易にする
ハイブリッドクラウド環境をすべての企業に
[画像のクリックで拡大表示]

「安くて速い!」
Windows Server 2019がHCIに革新をもたらす

 「ここ1年、HCI(ハイパーコンバージド・インフラストラクチャ)分野でWindows Serverの利用が急速に進んでいます」と高添氏は語る。従来の仮想化基盤とは異なり、HCIは外部接続の共有ストレージを必要とせず、ソフトウェアによりサーバー内臓ディスクを仮想的な共有ストレージとして利用可能にする。構成がシンプルであるため運用管理の負荷軽減やコストの抑制を実現できることに加え、サーバーの増設により容易に拡張が行えることからスモールスタートが可能だ。なぜWindows Serverの利用が拡大しているのか?その理由について、端的に言えば「安くて速い!」からだと高添氏は説明する。

 コスト面の優位性について「HCIが提供するサービスは仮想マシンなので、利用者にとって従来の仮想化と変わりません。だからこそ、安くて速いHCIを実現可能なWindows Serverのライセンスをお持ちであれば、別途HCI環境を用意する必要はありません」と高添氏は話し、「このメッセージが多くのお客様の強い関心を集めています」と付け加えた。

 速さについて高添氏は「13,798,674」IOPSという驚異的な数字を提示した。IOPSはディスクが1秒当たりに処理できるI/Oアクセスの数である。「現在、オールフラッシュストレージでさえ数百万IOPS止まりです。ですから、1,000万IOPS超というのが、いかに桁違いかお分かりいただけると思います。この数字はWindows Server 2019のβ版相当のソフトウェアとインテル最新ハードウェアを使って検証し達成したものです」(高添氏)。

 Windows Server 2019によるHCIの魅力はコストやパフォーマンスだけではない。「サーバー2台構成のスモールHCIから、数百を超える規模のクラスターまで様々な要件に対応することができます。スモールHCIは中堅中小企業や拠点などでの利用の敷居を低くし、大規模HCIはデータセンターのニーズに応えられます。日本マイクロソフトではWindows Server Software-Defined(WSSD)に認定されたハードウェアベンダーとパートナーを組み、検証済みの設計による『安くて速い!』HCIソリューションを提供していきます」(高添氏)。

「安くて速い!」HCIソリューションを実現
アーキテクチャのシンプル化だけでなく、圧倒的な速さを誇るのWindows ServerによるHCI
「安くて速い!」HCIソリューションを実現
[画像のクリックで拡大表示]

GMOインターネットの検証で
見えたポテンシャル

 Windows Server 2019のHCIは特徴的だが、そもそもHyper-Vベースの仮想化基盤はどうなのか。インターネットサービスを総合的に展開するGMOインターネット株式会社では、開発中の新サービスの基盤としてWindows Server 2019のHyper-V採用を決定し、サービス品質のさらなる向上を図ろうとしている。Windows Server 2019からデータの重複除去機能が追加された新しいファイルシステムReFS(Resilient File System)の検証もその一環である。

 同社の重複除去検証では、ReFSで50GBの仮想マシンファイルを大量に複製し、約1.34TBを利用している状態とした。その状態で重複除去を行ったところ、1.34TBから40.4GBまで容量を削減、なんと重複除去率97%を達成したのだ。「GMOインターネット様は、徹底的にコストを下げて顧客満足度の高いサービスを提供するべく、重複除去によるコストパフォーマンス向上に大きな期待を寄せてくれています」(高添氏)。

 この事案、Hyper-Vがサービス基盤として有力な選択肢になりうることを証明するとともに、Windows ServerによるHCI構築においても、重複除去性能は運用コスト削減を目指す企業にとって大きなコストメリットをもたらすといえるだろう。

 なおWindows Server 2019には、今回のセミナーでフォーカスをあてたハイブリッドクラウドとHCIの他、セキュリティ、アプリケーションイノベーションを加えた4つの強化ポイントがある。「セキュリティは長年にわたってWindows Serverの最優先事項であり、今回もしっかりと進化しています。またWindows Server上でLinuxのアプリケーションが動くなど、Windows Serverの良さとOSS(Open Source Software)のメリットを融合し、アプリケーション開発のイノベーションを支えていきます」

 高添氏はセミナーの最後を「Windows Server 2008 R2のサポート終了期限である2020年1月が近づく中、企業の成長戦略を支える基盤として、ぜひ移行先にWindows Server 2019を選択していただきたい」というメッセージで締めくくった。

 Windows Serverはクラウドとの密な関係を深めながら、企業のニーズや開発者の声、そして市場の動向に合わせて、これからも進化していく。

■セミナー情報

ビジネス変革サミット2019「2019年はデジタル化でこう変わる ~IT戦略で差がつく企業競争力~」を全国4都市で開催いたします。詳細、参加申込はこちらから。

大阪 会場 2018年11月27日
詳細は https://nkbp.jp/eos1819
名古屋会場 2018年12月 4日
詳細は https://nkbp.jp/eos18n
福岡 会場 2018年12月11日
詳細は https://nkbp.jp/eos18f
東京 会場 2019年 1月30日
詳細は https://nkbp.jp/eos19t
お問い合わせ
  • 日本マイクロソフト株式会社

    〒108-0075 東京都港区港南2丁目16-3 品川グランドセントラルタワー

    TEL:サーバー移行に関するご相談:0120-39-8185

    URL:https://www.microsoft.com/ja-jp

  • Microsoft Azureに関するお問い合わせ

    TEL:0120-337-499

  • サーバー移行支援センター

    TEL:0120-39-8185

    URL:http://aka.ms/server-migration