日経 xTECH Special

中小企業の課題“ 働き方改革”を最新デバイスが後押し!

レノボ・ジャパン「ThinkPad X390 Yoga」の魅力に迫る

4つのスタイルで多様なワークスタイルを支える

「ThinkPad X390 Yoga」(以下、X390 Yoga)は、ビジネス向けモバイルノートの代表格、「ThinkPad X」シリーズの最新機。現在、モバイルノートには、一般的なノートパソコンスタイル(「クラムシェル」と呼ばれる)と、X390 Yogaのように複数のスタイルへと可変する2in1という、2種類のタイプがある。また2in1には、さらに液晶ディスプレイが取り外せるデタッチャブル型、液晶ディスプレイが1回転するコンバーチブル型に分かれるため、本機はコンバーチブル型2in1と呼ばれる。

このコンバーチブル型2in1の利点は、ずばりシーンを選ばない使い勝手。液晶ディスプレイを開く角度により、通常のノートパソコンからタブレット、スタンド、テントという4つのモードに変形する。狭い場所だったり、手持ちだったりと、利用する場所やシーンに応じた使い分けができる。多様なワークスタイルをかかえる現場においても、このメリットは計り知れない。

前後に開閉する液晶ディスプレイ、さらに本体にあわせて画面の向きも変わる。この機構により通常のノートパソコンをはじめ(写真左上)、スタンド(右上)、テント(左下)、そして手持ちでの作業に向くタブレット(右下)としても使える

薄く軽く進化して携帯性がさらにアップ

X390 Yogaは、前モデルの「ThinkPad X380 Yoga」(以下、X380 Yoga)と同じ、13.3型液晶を採用した。だが新旧2台のモデルを比べてみると、大きく進化しているのがわかる。特に目を見張るのは重量だ。メーカー公称値はX390 Yogaが約1.29kg、対する380 Yogaは約1.44kg。約150gもの軽量化を実現した。たかが約150gと思われる人もいるだろうが、ほぼスマートフォン1台分に相当する重さ。相互に持ち比べてみると、X390 Yogaの方が明らかに軽く感じる。

これまで2in1ノートと言うと、タッチ対応の液晶ディスプレイや変形を可能にするヒンジ機構を取り入れるため、同型クラスのクラムシェルノートより重くなるという印象が濃かった。だが新型のX390 Yogaは、1世代前のモバイルノート並みまで軽量化が進み、持ち歩き時の負担が減っている。

本体の厚さも、X380 Yogaの18.2mmから15.95mmへと薄型化。元々フラットな天板構造と相まって、カバンへの収納性もさらに向上した。常に作業用のデバイスを持ち歩くモバイルワーカーにとって、大変望ましい改善点だ。

実機を計量した。写真左はX390 Yogaで1234g。写真右はX380 Yogaは1371gとなり、どちらも公称値よりも軽かったが、両者では約150gという大きな差がある

X390 Yoga(写真内の上側)は、本体の厚さが2mmほど薄くなった。前モデルのX380 Yoga(写真内の下側)と比べると、キュッと絞り込まれたシャープな印象に変わった

カバンへの収納時に邪魔にならないフラットな天板。本体の頑丈さも、拷問テストと呼ばれるThinkPad基準をクリアした折り紙付きだ

最大15.1時間!1日の仕事をこなせるタフなバッテリー

1日の大半を屋外で仕事をこなすモバイルワーカーにとって、本体のバッテリー駆動時間は重要なポイントだ。X390 Yogaは、この点も進化している。バッテリー駆動時間は、最大で約15.1時間を確保した(JEITA2.0による測定値。本体構成によって変化する)。実際に1日持ち出して使用してみたが、11時間以上の作業が可能だった。1日や日帰りの出張程度なら、バッテリーを充電しなくて済む場合も多いだろう。

充電方法はUSB Type-C形式に一本化した。付属のACアダプターには、45W版と65W版の2種類があり、後者は1時間で約8割の容量まで充電できる急速充電機能に対応。またオプションとして、手のひらに収まるほど小型な「Lenovo 45W USB Type-C ウルトラポータブルACアダプター」も用意する。本体のみで約92gと軽量なので、常にACアダプターを持ち歩きたい人には追加での購入をお勧めしたい。

バッテリー駆動は、最大で約15.1時間(JEITA2.0による測定値)。前モデル、X380 Yogaの約12.9時間に比べて約2.2時間も延びた

充電は、汎用的なUSB Type-C形式(写真左)。本体には45W版(写真右)や65W版のACアダプターが付属する(カスタマイズモデルでは選択が可能)

キーボードだけでなくタッチ&ペンの操作も快適

長らくビジネスパーソンに支持される「ThinkPad」シリーズ。その理由として快適な入力性が挙げられる。同シリーズで定着した縦6列のキー配列に加え、フルサイズ並みのキーピッチ(主要キーの場合)、そして約1.8mmというノートパソコンとしては深いストロークを確保する。タイプミスなく、長時間、軽快に作業できるのは、こうしたThinkPadならではのこだわりを貫き通してきたからこそ。

加えてX390 Yogaでは、10点マルチタッチ対応の液晶ディスプレイを搭載した。スマートフォンやタブレット端末のようなタッチ操作と、アクティブペン「ThinkPad Pen Pro」による手書き操作をサポートした。つまり、同シリーズではお馴染みのボタン一体型のタッチパッドと、キーボード上にあるポインティングデバイスという王道の操作デバイスを合わせて計4種類の操作方法が使えることになる。

これらの操作方法の中で、注目したのはペン入力だろう。ThinkPad Pen Proは、小型ながら4096レベルの筆圧検知に対応する。ディスプレイ上でも書き心地よく、ペン先の動きを確実に追従。積極的にペン入力を使いたくなる操作性だった。

またThinkPad Pen Proは、本体に収納することでペンの内蔵バッテリーを充電する仕様。持ち運ぶときはペンを収納した状態になるため、取り出して使うときは常にフル充電された状態になる。万が一、ペンのバッテリーが切れてしまっても、わずか15秒という短時間で約8割までの急速充電が可能。この手のペンには起こりがちな、ペンのバッテリー切れとは無縁だ。

主要キーはフルサイズのキーピッチで並ぶ。クリック感のある打ち心地もThinkPadシリーズならではの魅力

前モデルと同様、キーボード部にはバックライトを内蔵。輝度は数段階で調節でき、暗い室内でもタイピングがしやすい

10点マルチタッチの13.3型液晶ディスプレイを搭載。画面上を直接タッチするという直感的な操作ができる

本体収納可能なアクティブペン「ThinkPad Pen Pro」が付属(写真左)。ペン本体はやや細めだが、追従性や書き心地は抜群だ(写真右)

LTEを搭載可能、安全性にもこだわる

場所を選ばずに作業するワークスタイルでは、セキュリティ機能も端末選びの重要なポイントになる。通信環境もしかり。昨今、ホテルやカフェには公衆無線LANサービスを導入しているところも多い。だが、その中には通信の安全性を担保できていないものもある。そこで重要となるのが高速モバイルデータ通信のLTE、ワイヤレスWAN機能への対応だ。

レノボ・ジャパンではワイヤレスWAN機能に対応するモデルが比較的多く、X390 Yogaもその一つ。カスタマイズでSIMフリーとして「ワイヤレスWAN」(WWAN)の選択が可能になっている。SIMカードのタイプは「nano SIM」で、「NTTドコモ」(対応するLTEのバンド1/3/19/28)、「au(KDDI)」(対応バンドは1/18/26/28/41)、ソフトバンク(対応バンドは1/3/8/28)と、大手3キャリアの通信網を利用できる。

パソコンのログインに利用する生体認証機能も充実。Windows Helloの指紋センサーを標準搭載し、オプションとして顔認証対応のIRカメラも追加可能。前者は指のタッチ、後者はパソコンの前に座るだけで利用者を見極め、すばやく安全にパソコンでの作業を開始できる。

またX390 Yogaでは内蔵するWebカメラに、物理的に撮影をできなくするシャッター機構「ThinkShutter」を新たに搭載した。細かい点にも、プライバシー保護への配慮が見られる。

LTEの高速データ通信(ワイヤレスWAN)に対応。マイクロSDと兼用のカードスロットに、nano SIMカードを装着できる

X390 YogaはWindows Hello対応の指紋センサーを標準搭載。登録した指でセンサーをタッチすると、Windowsにログインできる

テレビ会議などに使うWebカメラ。こちらには、「ThinkShutter」と呼ぶ物理的なシャッターを搭載した(写真左がシャッターを開けた状態、写真右がシャッターを閉めた状態)

とはいえITの熟練度やリテラシーは個々で大きな差があり、人為的なミスを起因として重大な事故へつながるケースが少なくない。過去には、たった1回のクリックで重要データが流出。莫大な損失を生んだ事故も起きている。また重大な事故には至らなくとも、デバイスの紛失や安全ではないリンクを開く……、パソコンの保護機能を無効にしてしまう……といった問題は常に起こりうる。こうした人為的エラーに対しても、企業としては対策を講じる必要があるだろう。

レノボ・ジャパンでは、この点についても解決策を提供する。それは開発段階より各種セキュリティ機構の組み込みを行うことで、ユーザーの利便性を損なわず、デバイスの安全性を確保する「ThinkShield」と呼ばれるセキュリティポートフォリオだ。前述のThinkShutterを含むハードウェア上での不正筐体開閉検知技術、耐偽装指紋性能に優れたMatch on Chip 指紋認証、また「インテル vPro プラットフォーム」を活用したもので、人為的なエラーを防止して封じ込めたり、悪意のある攻撃により破壊されても自己修復できたりするBIOSを搭載する。

ここまで、働き方改革時代に求められる最新デバイス像について考えてみた。シーンを選ばず、ストレスなく安全に作業できる。これが、今求められているデバイスとまとめることができそう。

この観点から見てもThinkPad X390 Yogaは、堅牢性や操作性、そして安全性の面で時代をリードする1台と言えそうだ。