日経 xTECH Special 日経 xTECH 日経 xTECH Special

居ながら改修、木目を生かした仕上がりに

人の出入りする施設で居ながら改修を行い、屋外木部を塗装する場合、溶剤の臭いが問題になりやすい。高松市内の寺院、覚善寺では、築15年前後が経過した本堂や三門を塗装するにあたって、低臭性の屋外木部用高性能木材保護塗料「キシラデコールフォレステージ」を採用。新築当時は無塗装だった下地の木目を生かす形で仕上げた。

戦災で焼失し戦後に建て替えられた三門を、2005年にケヤキで建て替えた。建て替え当時は無塗装で仕上げたため、時間の経過とともに色があせてきて、カビも生じていたという
覚善寺の三門。今年5~6月、屋外木部用高性能木材保護塗料「キシラデコールフォレステージ(ピニー仕上げ)」を塗装。小口部分には屋外木部用高耐久性木材保護塗料「キシラデコールコンゾラン(ワイス仕上げ)」を用いた
(写真左)戦災で焼失し戦後に建て替えられた本堂は、2002年にケヤキで建て替えた。三門と同じく、建て替え当時は無塗装だったため、色あせていた
(写真右)覚善寺の本堂。屋外に面した回廊と高欄に、今年5~6月、屋外木部用高性能木材保護塗料「キシラデコールフォレステージ(ピニー仕上げ)」を塗装した。右手奥に一部見えている建物が、戦災で焼け残った阿弥陀堂

 屋外の木部は、新築時から時間が経過すれば当然傷んでくる。無塗装であれば、なおさら。木材保護塗料の塗装が欠かせない。

 今年5~6月、高松市内の覚善寺で本堂や三門の塗装に踏み切ったのも、そうした屋外木部の傷みが目立ってきたからだ。

 「三門はすっかり色があせて汚くなっていました」。宗教法人覚善寺の代表役員で住職を務める藤井和念氏は、塗り替え前の様子を振り返る。

 本堂や三門は戦災で焼失したため、戦後間もなく建て替えられたもの。それらを2000年代に入ってから相前後して再び建て替えた。

 ところが当時は、無塗装。それから15年ほどがたち、さすがに色あせが目立つようになったのである。

 運良く門徒の中に塗装工事会社を営む専門家がいたことから、藤井氏は相談を持ち掛ける。それが、実際に塗装工事にあたった(有)二宮塗装代表取締役の二宮知央氏だ。

有限会社二宮塗装
代表取締役
二宮 知央 氏
宗教法人覚善寺
代表役員
藤井 和念 氏

販売開始50年の実績に信頼を
低臭性の木材保護塗料採用へ

 (有)二宮塗装では屋外木部には高性能木材保護塗料「キシラデコール」を用いてきた。この塗料は2021年で国内販売開始から50年を迎える実績のあるもの。二宮氏もそこに厚い信頼を置いていた。

 本堂や三門の屋外木部を塗装する塗料として何を用いるのがいいか。二宮氏がメーカー側と相談しながら選んだのが、屋外木部用高性能木材保護塗料「キシラデコールフォレステージ」である。

 この塗料は、「キシラデコール」の木材保護塗料としての性能を受け継ぎながら、低臭性と乾燥時間の短縮を実現したもの。「キシラデコール」と同じく、有効成分が木材の内部に浸透するタイプのため、木材の風合いを損ねない。二宮氏は「仕上げた時に木目を生かせる良さもあります」と評価する。

 塗装工事に入る前には、本堂の目立たない場所で20㎝角程度の広さに試験施工を試みた。「見栄えの悪さをなくす仕上がり感を得られるか、下地処理の適切さも確認するために実施しました」(二宮氏)。

 その結果、既定の下地処理で期待通りの仕上がり感が得られることが分かり、今年5月から本格施工に取り掛かった。本堂の屋外木部である回廊・高欄、三門の順に、約1カ月間にわたって施工した。

塗りやすく乾きやすいと高評価
「臭いの問題は全くありません」

 塗装にあたった技能者からの評判は上々だったという。「塗りやすく、乾きやすい。発色も良い、と評価は高かったですね」(二宮氏)。

 施工中、臭いの問題はなかったのか。藤井氏は「施工期間中も基本的には通常通り開門していました。臭いの問題は全くありませんでした」と答える。

 藤井氏は仕上がり具合にも満足を見せる。

 「塗装した箇所としていない箇所で色味に違いが出過ぎるのは避けたいと思っていたものの気にならない程度で安心しました。それでも来訪者からは、『きれいになりましたね』と声を掛けられます」

 「キシラデコールフォレステージ」を用いるのは、二宮氏にとっては初めて。今後も継続的に利用することになるのか――。

 二宮氏は「戸建て住宅や公園施設などの塗装工事で今後とも利用する機会は出てくるのではないかと思います。また利用してみたい塗料です」と、信頼を置いている。

宗教法人覚善寺
宗教法人覚善寺
所在地/香川県高松市松島町3-12-32
敷地面積/約800坪
構造・階数/木造・平屋建て
施工期間/2019年5月~6月
三門を挟んで、左に本堂、右に阿弥陀堂。1532年、市内中心部で建立後、戦前に現在地に移転してきた。戦災では阿弥陀堂だけが焼失を免れた
木材保護のトータルソリューションパートナー 大阪ガスケミカル株式会社

お問い合わせ

大阪ガスケミカル株式会社
大阪
〒550-0023
大阪市西区千代崎三丁目南2番37号 ドームシティガスビル
FAX:06-4393-0054
東京
〒103-0023
東京都中央区日本橋本町二丁目6番1号 日本橋本町プラザビル4階
木材保護塗料に関する情報満載!>>www.xyladecor.jp/