日経クロステック Special

知見を生かした細かな工夫で運用管理の課題を解決 監視カメラ市場の現場が求めるネットワーク録画装置を開発

横河電機の出資によって2018年に設立されたアムニモ(amnimo)。「測る」「つなげる」「活用する」を柱に、現場に即したIoTサービスを提供する同社は、監視カメラ用途に最適化した「Edge Gateway (エッジ ゲートウェイ)amnimo G シリーズ AG10」を開発した。運用現場の課題を解決するきめ細かい工夫が特長だ。

監視カメラ市場が抱える保守運用の課題

 監視カメラ市場が成長を続けている。

小嶋 氏
アムニモ株式会社
エッジゲートウェイ事業総責任者
小嶋修
サン電子株式会社にてM2M/IoTの事業に長く従事し、産業用のルーターやゲートウェイ事業を推進。その後ライブロックテクノロジーズ株式会社を創業し、後に社長に就任。2019年2月より現職。これまでの経験からさらなる顧客ニーズに向けた製品・サービス開発を行う。

 最大の用途は監視および記録だが、最近では、人物の属性(年齢、性別、身長、髪型など)分析、顔認識や人物同定、店舗や倉庫での動線分析、駐車場でのナンバープレート読み取りなど、様々な応用も始まっている。技術的には、コンポジット信号で伝送するSD画質のアナログカメラ(CCTVカメラ)から、HD画質が得られるIPカメラへの移行が進んでいる状況だ。

 監視カメラ市場で課題になっているのが日々の運用管理である。横河電機の100%出資で設立されIoTサービスを展開するアムニモで、ネットワーク録画装置などのゲートウェイ製品の責任者を務める小嶋修氏は次のように説明する。「映像を確認しようとしたら記録されていなかったといったトラブルや、商用電源の電圧変動などでカメラがいつの間にかフリーズしていたといったトラブルは実際の現場ではよく起こります。監視カメラの設置場所は様々ですから、場合によっては遠方まで作業員を派遣しなければならず、人員の手配だけでも相当な手間がかかります。さらに監視カメラの多くが高所に設置されているため、トラブルの原因確認や復旧作業も容易ではありません」。

 すなわち、カメラユニットや記録ユニットに高い信頼性が求められるだけではなく、正しく動作していることを遠隔から確認できる機能や、障害から効率的に復旧できる機能などが必要と言える。

 そうした現場が抱えてきた様々な課題を、あたかもかゆいところに手が届くかのようにきめ細かく解決してくれるネットワーク録画装置が、アムニモが開発した「Edge Gateway amnimo G シリーズ AG10」である(図1)。

Edge Gateway amnimo G シリーズ AG10
図1.最大4台のIPカメラを接続し、EthernetやLTEを通じて映像をクラウドに送出することができる、アムニモの「Edge Gateway amnimo G シリーズ AG10」

 開発を企画したのは、IoTという概念が提唱される以前、かつてM2M(Machine to Machine)と呼ばれていた時代からネットワーク録画装置などの産業用ゲートウェイを手掛け、監視カメラの現場の困り事に一つひとつ対応してきた経験を持つ小嶋氏だ。これまでも様々な製品を開発してきた、監視カメラの分野では名前が知られた存在である。

 次ページではEdge Gateway amnimo G シリーズ AG10の特長を詳しく見ていこう。