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IBM、ビジネスパートナー12社を表彰

日本IBMは2020年2月7日、東京・虎ノ門ヒルズフォーラムで「2020年 年初IBMビジネスパートナー・エグゼクティブ フォーラム」を開催。本年のIBMパートナー事業⽅針と戦略について発表するとともに、昨年IBMのテクノロジーを活用して意欲的な取り組みを実践したパートナー企業12社を表彰する「IBM Japan Excellence Award 2020」の授賞式を同時に行った。同社は「パートナーと共にお客様の変⾰を実現」をパートナー事業⽅針として掲げ、顧客企業のデジタル変革をパートナーとともに強力に推進する。(文中敬称略)

「3+1」で2020年を信頼に基づく挑戦の年に

 同フォーラムには、ビジネスパートナー各社のトップや幹部が多数参加。日本IBMの方針が示されるとともに、互いの交流を深める場にもなった。冒頭の挨拶で日本IBM社長の山口明夫氏は「2020年を信頼に基づく挑戦の年にしたい」と語り、IBMのお約束「3+1」という言葉に集約される重点分野を提示した。それは「デジタル変革の推進」「先進テクノロジーによる新規ビジネスの共創」「IT・AI人財の育成」という3つの方針を、「信頼性と透明性」によって支えるということだ。「+1」の信頼性と透明性にはセキュリティー、AI(人工知能)の信頼性といったテーマが含まれる。

 こうした取り組みを進めるうえでパートナーの存在は欠かせない。山口氏のスピーチに続き、パートナーアワードの表彰式が行われ、それぞれの分野で挑戦的、意欲的な取り組みを実践する12社へ贈呈された。

山口明夫氏
日本アイ・ビー・エム株式会社
代表取締役社長
山口明夫氏

 表彰式では、日本IBMの常務執行役員 パートナー・アライアンス&デジタル・セールス事業本部長の三浦美穂氏が「昨年、私どものビジネスにたいへん寄与いただき、顕著な実績を収められたビジネスパートナーに深く感謝し、表彰させていただきます」と挨拶。各アワードの受賞企業を発表した。

 まず、長きにわたってIBMとビジネスをしており、AIやIBM Cloud PaksをはじめとするIBMの戦略的ソリューションで新しい取り組みを実現しながら2019年に多くの実績を残したパートナーを表彰する「Excellence Business Partner Award」は、兼松エレクトロニクス、JBCC、日本情報通信の3社が受賞。

 画期的な取り組みとともに新しいビジネス領域で協業したSystems Integratorを表彰する「Excellence Systems Integrator Award」は、伊藤忠テクノソリューションズとデロイト トーマツ コンサルティングの2社が受賞した。

 また、「Excellence Ecosystem Award」は、マルチクラウドを基軸にした新たなマーケットの共同開拓やパートナー自身とIBMの製品とを組み合わせて新たなソリューションを開発しビジネスを推進したことなどが評価され、日本ヒューレット・パッカードと日本サード・パーティの2社が受賞。

 組み込み型ソリューションの推進やパートナーのマーケットプレイス上でIBM製品を販売するなど、新しいビジネスモデルを展開したパートナーを表彰する「Excellence Market Creation Award」は、シネックスジャパンとダイワボウ情報システムの2社が受賞。

 さらに、パートナーコミュニティや地域を主軸としてデジタル変革を強力に推進した「Excellence Digital Transformation Award」はオーイーシー、システムリサーチ、スタンシステムの3社が受賞した。

(図)IBM Japan Excellence Award 2020受賞企業一覧
(図)IBM Japan Excellence Award 2020受賞企業一覧
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2020年、パートナーとのビジネス推進体制をさらに強化

 続いて、日本IBMの三浦氏がパートナー事業方針と戦略について説明した。

 2020年の大きなテーマはDX(デジタルトランスフォーメーション)だ。2024年までには、国内IT支出の5割がDX関連になるという予測もある。ただし、そのためにはITベンダー側に一層の努力が求められる。

 「DXを自前で推進できる企業は必ずしも多くないと思います。そこで、私たちITベンダーのサポートが重要です。パートナーとIBMが協力しながら、お客様のDX加速に向けた施策を強化していきたいと考えています」(三浦氏)

 企業のDX支援の柱ともいえるのが、冒頭で山口氏が挙げた「3+1」の方針である。とりわけ、デジタル変革の推進とIT・AI人財の育成は重要な課題だ。

 デジタル変革の推進について、三浦氏はパートナー施策として3つの分野に注力すると語った。

 「まず、新たなビジネスの醸成。DXに関心を持つお客様に語りかけ、新規ビジネス創出などの機運を高める必要があります。次に、コアビジネスの確実な成長。DXは重要ですが、一方で、既存コアビジネスもいかに変革しながら強化するかという視点も欠かせません。さらに、コミュニティでの共創が求められます」

 新ビジネスを醸成する取り組みとして、様々な施策を展開する。

 「日本におけるパートナーとの共同マーケティング投資を増加させます。また、IBMで直接お客様に対面しているチームが蓄積した成功事例の知見を、パートナー事業のチームと共有しやすい組織体制を構築。当社のパートナーチームが、パートナーの皆さんと一緒にお客様をサポートする仕組みを強化しました。グローバルのリソースの積極的な活用も進めています。そして、パートナーの持つ素晴らしいソリューションに、IBMのテクノロジーを組み込んで提案するスタイルをもっと拡大したいと考えています」(三浦氏)

 続けて、コアビジネスの成長に向けて、三浦氏は語る。

 「まず、付加価値のあるソリューションビジネスの強化。クラウドビジネスやPowerAI 、IBM iやストレージなどのコアビジネスを通じて、お客様をサポートします。既存システムの比重が高いお客様に対して、いかに最適な提案を行うか。そのためにも定期的に開催される最新情報共有会を充実させるとともに、パートナーへの情報提供を継続的に強化していきます」

 そしてコミュニティでの共創については、「パートナー・リーグ」「愛徳会」「ユーオス・グループ」「ビジネス・アライアンス・コンソーシアム」「地方創生ソリューション協議会」などいくつかのコミュニティをさらに活性化させ、コミュニティ間の交流を促進。有機的なコミュニティの形成を目指す。

三浦美穂氏
日本アイ・ビー・エム株式会社
常務執行役員
パートナー・アライアンス&デジタル・セールス事業本部長
三浦美穂氏

 加えて、様々な人材育成支援を進めていくという。日本IBMはパートナーのビジネスを加速するため、2カ⽉でクラウド・AIのネイティブスキルをマスターする「Dojoシリーズ」や、デザインシンキングをもとに新たなビジネスモデルを創出する「DXチャレンジ」の継続など、様々なプログラムを展開し、パートナーのスキル向上を支援する。

 「昨年好評だったこれらのプログラムは、内容を拡充させさらに広範囲に網羅していきます。今年も『DXチャレンジ』を予定していますし、DXチャレンジへの準備として不可欠な『デザインシンキング・ワークショップ』も開催します。お客様のニーズをきちんと聞いて引き出し、それをソリューションに組み立てるワークショップを皆様と一緒に進めていきたいと思っています」と三浦氏は語った。

 こうした取り組みを通じて、日本IBMはパートナーと共にお客様のデジタル変革の実現をご支援する。2020年は文字通り「信頼に基づく挑戦の年」を実践していく方針だ。

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