クモの糸ができる過程を初めて分子レベルで解明し、似た特性を持つ人工シルクの研究で知られる京都大学大学院の沼田圭司教授は、「世の中にためになるか」という視点で研究を進めているという。注目を集める若き化学者は、どのような姿勢で日々取り組んでいるのか。その成果からモチベーション、論文への意識、企業との関わりまでを聞き、イノベーションを生む研究の真髄を探る。
沼田圭司氏
京都大学大学院 工学研究科 材料化学専攻 高分子材料化学講座 生体材料化学分野 教授