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「ネットワークに知性を」未来のデータ活用を見据えたNECの挑戦

「ネットワークに知性を」未来のデータ活用を見据えたNECの挑戦

世界中の人・モノがつながるIoT、自動運転やAIの進歩を加速する5G。社会のデジタル化が進む現在、個人に関する「パーソナルデータ」が持つ重要性は高まる一方だ。デリケートなデータを簡単かつ安全に確認し、日常生活のさまざまな場面で有効活用する仕組みの整備が求められている。NECは長年の技術開発で得た知見とSIの豊富な実績をベースとしたサービス「NEC Smart Connectivity」ブランドを立ち上げ、個人に最適化された新しい社会価値の創造をめざしている。事業内容や将来の展望について、同社デジタルサービスソリューション事業部 松田 尚久氏に伺った。

「つなぐサービス」で
ビジネス環境変化に対応

現代のビジネス環境は、一昔前と比べて大きく変わったと言われています。貴社のビジネス領域では、どのような変化が生じているでしょうか?

松田 近年、社会のデジタル化が加速度的に進んでいます。なかでもIoT、5Gといった通信技術やAIなど「サイバー(仮想空間)」の進歩は著しく、私たちの生活を大きく変える存在になりました。一方、「リアル(実社会)」ではそれほど目立った変化が見られないことから、イノベーションは今後もサイバーの世界で起こり続けると考えています。両者の間をいかにシームレスにストレスなく連携させていくかが鍵となるでしょう。また、最近のトレンドという観点では、世の中のイノベーションのかなりの部分がサイバーの世界だといえます。

しかし、私たちの生活はサイバーとリアルの複合で成り立っており、両者を切り離して考えることはできません。たとえば「ECサイトで商品検索を行い、そこでレコメンドされた商品を実際に購入する」ことはサイバーとリアルを連携させた一例と考えています。今後はリアルをいかにシームレスにサイバーで再現できるか、もしくはサイバーをリアルにフィードバックすることができるかが重要な課題になってくるでしょう。

日本電気株式会社 デジタルサービスソリューション事業部 事業部長代理 松田 尚久 氏

日本電気株式会社
デジタルサービスソリューション事業部
事業部長代理

松田 尚久

こうした環境下における課題解決策として、どのような取り組みを進めていますか?

松田 当社はAI技術群「NEC the WISE」、生体認証「Bio-Idiom(バイオイディオム)」など、長年にわたってサイバー領域の技術開発に取り組んできました。これらの技術をお客様にどのように活用していただくかをテーマに検討を重ねた結果、サイバーとリアルを掛け合わせて新たな価値を創造するニーズが高まると考え、2019年から新たな価値創造サービスとして「NEC Smart Connectivity」のサービス提供をスタートしました。具体的に言うと、当社は生体認証の分野で世界トップレベルの技術力を持っています。その強みを活かし、人の顔や指紋といった生体情報と連携させたIDを通じていかにしてサイバーとリアルを連携させていくかがポイントになると考えています。

それでは、「NEC Smart Connectivity」サービスを導入すれば、あらゆるデータの連携や活用が可能になるのでしょうか?

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