日経クロステック Special

なぜ利用者が30倍に急増しても安定的なサービスが維持できたのか? Zoomがオラクルクラウドを選んだ理由

もはやリモートでのコミュニケーションに欠かせない存在となっているZoom。新型コロナウイルス感染症の拡大とともに有用性を認識され、1日当たり会議参加者数は4カ月間で30倍に膨らんだ。これほど短期間で利用が急増したにもかかわらず、なぜZoomは「つながりやすく、切れない」サービスを維持できたのか? その秘密を日本法人の代表に聞いた。

「つながりやすくて、切れない」を
いかに保ち続けるか?

 その特徴や使い方を改めて説明する必要がないほど、「ウイズコロナ時代」のビジネスに必須のツールとしての市民権を獲得したZoom。リモートワークがニューノーマル(新常態)な“働き方”として定着する中、自宅やサードプレイス(オフィスと自宅以外の場所)にいながらでも、相手の顔や資料を見ながら、対面と同じように会議や商談ができるZoomは、もはや今日のビジネスになくてはならない存在となっている。

 言うまでもなく、その有用性が認識され、Zoomが爆発的に利用されるようになったのは新型コロナウイルス感染症の拡大がきっかけであった。

佐賀 氏
ZVC Japan株式会社(Zoom)
カントリーゼネラルマネージャー
佐賀文宣
1992年日本アイ・ビー・エムに入社し、ThinkPadの開発部門に配属。その後、同社PC部門で日本およびアジア太平洋地域担当プロダクトマーケティングなどを担当。2006年からシスコシステムズでWebexのパートナー開拓に携わる。2019年2月にZVC Japan株式会社(Zoom)に入社。

 「グローバルにおける1日の会議参加者数は、2019年12月には約1000万人だったのですが、新型コロナの感染が急激に広がった2020年3月には約2億人、4月には約3億人と、4カ月で30倍に急増しました。大半は無料サービスですが、エンタープライズ向けの有料サービスも同じ期間で約10倍に伸びています」と語るのは、Zoomの日本法人、ZVC Japan株式会社(Zoom)の佐賀文宣カントリーゼネラルマネージャーである。

 これほどZoomが支持されたのは、「『つながりやすくて、切れない』という、Web会議システムとしての基本性能が高く評価されたからでしょう」と佐賀氏は分析する。

 パソコンやスマートフォン越しでも、スムーズでストレスのないコミュニケーションができることが、Zoomの何よりのメリットだ。しかし、今回のように利用者数が爆発的に急増すると、「つながりやすくて、切れない」サービスを維持し続けるのは容易ではなかったはずだ。

 Zoomは、この問題をどうやって解決したのであろうか?