日経クロステック Special

ファイルベース管理のムダや手戻りを削減 CAEのデータ管理を効率化するプラットフォームの活用法とは

現代のものづくりに欠かせない解析(CAE)ツールの活用で課題になるのが、解析プロセス、CADデータ、パラメーターデータ、結果データなどの管理と紐づけだ。ダッソー・システムズでは、制約の多いファイルベースでの管理に代わり、プラットフォーム導入によるSPDM(Simulation Process and Data Management)の実現を提案する。

 現代のものづくりに欠かせないCAEツール。構造解析、熱流体解析、電磁界(電磁場)解析がその代表で、試作回数を抑えながら設計の最適化を進められるため、ものづくりのデジタル化の一環として導入する企業が増えている。

 CAEツールを活用する際に重要になるのが、関連するデータやパラメーターの管理だ。具体的には、手順を明確化した上で、部品(複数)の最新CADデータ、CADデータから作成したシミュレーション用ジオメトリデータ、材料の物性データ、メッシュの定義データ、初期条件や境界条件などの定義データを、それぞれバージョン情報などと合わせて記録に残すとともに、実行結果とそれらデータとを紐づけておくことが望ましい。結果に対する根拠が得られ、かつ後からの再現やトレースも可能になる。

米澤氏
米澤 智志
ダッソー・システムズ株式会社
シニア・ソリューション・コンサルタント
技術部 SIMULIA

 こうしたCAEにまつわる手順やデータの管理はSPDM(Simulation Process and Data Management)と呼ばれ、近年その重要性が謳われるようになってきた。

 SPDMは、手作業でデータファイルの内容やファイル間を管理する方法でも実現はできる。しかしそれでは、部署や個人によって入力する情報量に差が出たり、漏れやミスが生じたりする可能性がある。また横断的な検索ができなければ再利用も進まない。

 「そのようなAs-Is(今の姿)での管理を、To-Be(あるべき姿)に変えるのが、管理基盤のプラットフォームです。プラットフォームには、プロセスの定義、データ同士の関連付け、属性情報の付加、レビジョンやブランチの管理、作業中や承認済みといったステータス管理など、SPDMの実現に必要な機能が備わっています」と語るのは、ダッソー・システムズの米澤智志氏だ。

 では具体的に、SPDMプラットフォームとはどのように利用するものなのか、活用法を見ていきたい。