日経クロステック Special

日経クロステック Special Webセミナー Technology Foresight 2020 ポスト・コロナを見据えた製造業の進路を描く 効率的かつ強靭なサプライチェーンを実現するための5つの視点

効率的かつ強靭なサプライチェーンを
実現するための5つの視点

ものづくり企業でDX(デジタルトランスフォーメーション)の先導役となる方々を招き、ポスト・コロナ時代の的確なDX戦略策定に向けて議論する日経クロステック Special Webセミナー「Technology Foresight 2020~ポスト・コロナを見据えた製造業の進路を描く~」。昨年12月7日には、SCM(サプライチェーン・マネジメント)の分野で幅広いソリューションを提供しているSAPジャパン デジタルサプライチェーン事業部長の中西圭一郎氏が登壇。「激動市場にどう対応するのか? モノづくりバリューチェーン高度デジタル化」と題して、効率的でありながらコロナ禍のような非常時にも強靭に対処できるSCMのポイントについて解説した。ここでは講演のポイントと講演動画を紹介する。(モデレーター:日経BP総合研究所 上席研究員 三好敏)
中西氏
SAP ジャパン
デジタルサプライチェーン事業部長
中西 圭一郎

 コロナ禍によって、製造業のサプライチェーンでは様々な問題が顕在化した。中でもグローバルなサプライチェーンを持つ多くの企業が、ロックダウンなどの影響によってサプライヤーの操業停止や国際物流が滞り、ビジネスの継続が困難になる状況に直面。これによって、SCMのトレンドにも変化が生じている。

 製造業におけるパンデミックの影響は、業界間で大きな違いがあった。自動車業界や航空業界で需要が減少する一方、半導体などハイテク業界では需要が急増。さらに、多くの日本企業は、一足早く新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が広がった中国にサプライチェーンを展開していたため、物資が調達できなくなるところも多くあった。「コロナ禍以前からの課題ではあったのですが、SCMでは、効率(低コスト)とリスク分散のバランスが、各企業にとってこれまで以上に重要になりました。さらに、状況が刻々と変わる中で、意思決定の精度とスピードが企業の業績に直結するようにもなりました」と中西氏は話す。

今求められるSCMの5つのあるべき姿

 製造業各社の多くは、販売管理、生産管理など工程ごとの個別の仕組みを既に保有しているが、それぞれの管理が相互につながっていない、つながっていても情報の伝達速度が遅いという課題を抱えていることが多い。このため、市場や供給体制の変化にサプライチェーンや生産現場が迅速に対応することができなかった。だからこそ、対応力を高め、収益を最大化するサプライチェーンと物流の仕組みが求められている(図1)。

顧客対応力を上げ収益最大化を実現する、サプライチェーン&ロジスティクスの姿
図1 対応力を高めて収益を最大化するサプライチェーンと物流の仕組み
市場やサプライヤーなど社外企業との横のつながり、さらには生産部門や物流部門など社内での縦のつながりを密にし、情報のシームレスで迅速な流れと、短サイクルでの調整を可能にする姿を目指す

 では、どのようなアプローチからSCMを実践する仕組みを作れば良いのか。中西氏は「これから求められるSCMの姿は、大きく5つにまとめられます」と言う。

 詳しくは、次ページの講演動画をご覧ください。

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