日経クロステック Special

ソフトウェア資産管理はIT部門の仕事ではない 管理に追われる「守りのIT」から経営戦略を支える「攻めのIT」へ

あらゆるソフトウェア情報を
自動的に収集して見える化を実現

 これまで以上にソフトウェア資産の正確な管理が重要になっている中、ソフトウェア資産管理(SAM:Software Asset Management)ソリューションを導入する企業が増えている。

 「SAMとは、企業が購入したライセンス情報と、実際に企業が使っているソフトウェアの状態をデータベース上で突合し、自動的にライセンス管理を行うソリューションです。ソフトウェアの利用状況を元に、ライセンスの過不足を定常的に可視化できるため、手動でライセンスの棚卸しを行う必要がなくなります」(三浦氏)

 また、企業全体だけでなく、部門別や個々の社員別に掘り下げてチェックすることもできる。SAMによって、スプレッドシートという「台帳」ではなく、システムとして管理、分析が可能になる。

 企業内で使われているソフトウェアは多岐にわたるだけでなく、その所在もまちまちである。ERPやデータベースソフトウェアなどの基幹システムをはじめとする多くのソフトウェアは、自社内やクラウド上のサーバーで稼働している。

 三浦氏は「ServiceNowが提供するSAMの特長の一つは、こうしたサーバーサイドのソフトウェア製品管理もできること」だと言う。それを可能にするのが、ServiceNowの「Discovery」というアプリケーションだ。

 「Discoveryは企業のサーバーにアクセスし、インストール済みのソフトウェアのバージョン、サポート期限などの製品情報を抽出します。IT管理者は、企業が購入したライセンス情報(ライセンス数や金額)をテンプレートに入力するだけで、自動的に稼働中のソフトウェア情報と突合して可視化することができるのです」(三浦氏)

 企業内のソフトウェアは複数のサーバーに分散してインストールされているが、Discoveryはそれぞれのサーバーの接続情報、依存関係も含めて各サーバーのソフトウェア情報を抜き出すことができる。さらに、パブリッククラウド上に構築したシステムのソフトウェア情報も獲得することができる。

 「ハードとソフトは不可分の関係で、ハードによって対応するソフトウェアも異なります。そのためServiceNowでは、ソフトウェア資産管理はハードウェアの配置も含めた企業ITの全体像の中で行うべきだと考えています」(三浦氏)

 Discoveryには、あらかじめシステム内に主要なソフトウェアベンダーの製品情報が標準装備されており、一般的な企業が導入しているソフトウェアの約80%を、設定不要で自動検知することができる。

 「ソフトウェアベンダーがライセンスルールを変更したり、新しい製品をリリースすることは非常に多いのですが、その情報もシステムが自動的に反映します。管理者がその都度確認する必要はありません」(三浦氏)

可視化だけでは意味がない
管理の自動化が必須

 昨今、業務アプリケーションでよく使われるSaaS製品全般の管理にも、ServiceNowのSAMは力を発揮する。「通常、SaaS製品はいくつかのグレードに分かれており利用料金がそれぞれで異なります。例えばクラウドストレージの利用について、企業内ですべて同一のグレードを契約していても、実際は社員ごとに使う容量が全く異なります。ServiceNowのSAMはその状況を可視化することができるため、ほとんど使っていない社員のライセンスはダウングレードを推奨するなど、最適化を図ることができます」と三浦氏は解説する。

 また、企業内には同じ用途でも違うクラウドアプリケーションや、SaaS製品が複数導入されているケースが多いが、その利用実態はつかめていない場合が多い。ServiceNowのSAMによって、それらの棚卸しを「自動」で行うことができるので、IT部門は利用が多いサービスに集約させて業務効率化を検討することができる。

 「国産製品をはじめとした一般的なソフトウェア資産管理ソリューションは、PCなどの個別デバイスの中に入っているセキュリティソフトの運用管理や、規定外のソフトのインストールをチェックするなど、エンドポイントセキュリティのために開発されたものがほとんどです。それに対して私たちのソリューションは、ライセンス監査対策や、クラウドアプリケーションの利用効率改善に最適な機能を提供しています。エンドポイントセキュリティに特化している他社製品とはそもそも目的が違うのです」(三浦氏)

 こうした強力なソフトウェア管理機能に加えServiceNowのSAMの強みは「ワークフロー」を備えていることだ。「リストを作り、それを可視化するところまでの製品は他にもあります。しかし、そこからアクションを起こそうとした場合に、リストから手作業で当たっていくようでは膨大な手間がかかってしまいます」と、三浦氏は説明する。

 ソフトウェアの棚卸しができて、一覧表を眺めていると管理ができているような錯覚に陥ってしまう。しかし、実際には状態を示しているだけで、人手による作業工数の削減には結びついていない。そこから最適化していくことが、最も重要なのである。

 三浦氏は「ServiceNowは、SAM導入の目的である『ソフトウェア資産の最適化』を、ワークフローとの連携によって自動的に実現することができます」と言うが、可視化とワークフローとの組み合わせによって、どのようにソフトウェア資産管理を実現しているのか。

ServiceNowのSAMソリューションとは

ServiceNowのSAMソリューションとは
ソフトウェアの管理を正確に、かつ効率よく行わなければ、投資対効果が出ないだけでなく、逆に業務の停滞やシステムトラブルによる損失の原因にもなりかねない。ServiceNowのSAMソリューションは、上記の課題すべてを解決するソリューションだ。