日経クロステック Special

クルマの未来を設計する Vol.3 低電圧から高電圧まで幅広く対応 PHVやHEV、 BEV/EVの開発を加速する 電動化のトータルソリューション

温暖化ガスであるCO2の排出削減に向けて、従来のハイブリッド車(HEV)に加えて、 プラグインハイブリッド車(PHV)や電気自動車(BEV/EV)といった電動車へのシフトが急務になっている。 車載半導体を手掛けるアナログ・デバイセズは、PHVやHEV、BEV/EVの開発を進める自動車メーカーやサプライヤー向けに、 トータルな電動化ソリューション“e-Mobility ソリューション”を提案する。(本文中の内容、肩書は2021年10月時点のものです)

亀元 政秀

アナログ・デバイセズ株式会社
リージョナルオートモーティブ
セールス ディレクター

亀元 政秀

自動車産業は大きな変革の時を迎えている。その背景にあるのが地球温暖化だ。温室効果ガスであるCO2の排出削減が社会的な命題として課せられたことで、国や地域が定める排ガス規制への適合が技術開発を加速させてきた。

しかし、EUが2021年のCO2排出量(乗用車95g/km、商用車147g/km)に対して2025年に15%減、2030年に37.5%減を新たな目標として掲げるなど、さらに厳しい規制が自動車メーカーを待ち受けている。そのため、CO2排出量を低減可能な電動車として、これまで普及が加速してきたハイブリッド車(HEV)に加え、プラグインハイブリッド車(PHV)と電気自動車(BEV/EV)についてもその必要性の認識が急速に広がっており、各メーカーともに開発を急いでいる状況だ。

電動化ソリューションを
トータルに提案

PHVやHEV、BEV/EVの開発を推進する自動車メーカーやサプライヤーのニーズに応えて、高性能な半導体ソリューションを展開するのがアナログ・デバイセズだ。

同社の亀元政秀氏は次のように述べる。「弊社はこれまでも車載半導体で多くの実績を築いてきました。また、同様に車載半導体で多くの実績を持つマキシム・インテグレーテッドがADIに合流しました。これら電動化に必要なソリューションを改めて“e-Mobility ソリューション”としてトータルなご提案を進めています」。

e-Mobilityソリューションの全体像を図1に示す。「オンボード・チャージャ(OBC)」、「バッテリ・マネジメント・システム(BMS)」、数百Vのバッテリ電圧を+12Vなどの低電圧に変換する「DC/DCコンバータ」、モーター制御の「"e-Axle"」(イー・アクセル)などのブロックに対応したさまざまな半導体デバイスを提供中だ。

これらのソリューションは、OBCを持たないシリーズ・ハイブリッド車やスプリット・ハイブリッド車にももちろん適用できる。

図1.

図1. アナログ・デバイセズが提案する電動化ソリューション“e-Mobility ソリューション”(水色部分)。OBC、BMS、DC/DCコンバータ、モーター制御(e-Axle)など、さまざまな領域のニーズに応える