

——福岡拠点の概要を教えてください。
現在は約15人のメンバーがおります。2025年までに100人に、2030年までに500人に増やしたいと考えています。メンバーはベトナム人と日本人が半々のバランスを保っていくつもりです。日本語が堪能なベトナムの人材と、日本人のIT人材を採用していきます。
品質については、ベトナムで適用している厳格な開発プロセスを、ニアショア開発センターのプロジェクトにも適用します。
——日本人エンジニアの採用はどのように進めますか。
九州の大学と連携してインターンを受け入れ、新卒採用につなげられたらと思っています。将来の入社を条件に、学生に奨学金を払うことも考えています。
——日本語が堪能なベトナム人材についてはいかがですか。
日本に留学したり、長期間生活した経験のある人を積極的に採用します。無料で受けられる社内日本語プログラムも提供しています。日本語能力を高めれば、それを生かして活躍できる環境も整えています。
これまでのキャリアでITを勉強してこなかった人向けには、ブリッジSE育成プログラム「VTI Takumi」を提供しています。このように、それぞれの人のバックグラウンドに応じたキャリアを選べるようになっています。
日越の人材のローテーションも積極的に進めます。ベトナム人は日本へ、日本人はベトナムへ、という循環をつくれば、ベトナム拠点と日本拠点の連携もスムーズになるはずです。
——ニアショア開発センターではどのような業務を請け負っていますか。
今最初の案件を進めています。保険関連の企業様のクライアントアプリの開発と保守を請け負っています。日本のシステム開発会社様からの下請けという形でプロジェクトに参加しています。
国内での対応が必須の案件なので、ベトナムのオフショアとは連携せず、ニアショア単独でプロジェクトに当たっています。開発やテストだけでなく、設計フェーズも担当する予定です。
——日本の金融機関から受注拡大を目指す場合、品質や納期、セキュリティーへの要求が非常に厳しいと思います。それにどう応えていきますか。
オフショアでのこれまでの実績を示し、そこで培ったノウハウをニアショアに展開していくことをお伝えします。設計力や金融のスキルを持った人をもっと採用することも必要になると考えています。
——金融以外ではどのような領域の案件を受注する考えですか。
業種としては公共や流通ですね。システムの領域としてはモバイルアプリやWeb系システム、クラウド導入・運用などを考えています。将来的にIoT(Internet of Things)、AI(人工知能)なども視野に入れています。
——ニアショア拠点開設に対する日本企業からの反応はいかがですか。
福岡をはじめ九州のお客様からはとても良い反応をいただけています。受注拡大につながる手応えを得ています。
東京や大阪のお客様からはまだあまり反応がありませんが、国内での対応を必須としている企業様が多いのは把握しています。実績を重ね、PRを続ければ、そういった企業様からもご依頼いただけるのではないかと考えています。