先進の技術で自動車業界をリードするアナログ・デバイセズ Vol.1 イーサネット・パケットのトンネリング機能をサポート オーディオのスーパーハイウェイを実現 SDV時代に応える「A²B 2.0」が新登場

車載オーディオ・バスの代名詞となっているアナログ・デバイセズの「A²B」。その帯域を4倍に拡張した「A²B 2.0」が登場した。SDVとの親和性も高いイーサネット・パケットのトンネリング機能をサポートした広帯域のオーディオ・アプリケーションを通じて、キャビン(車室)・エクスペリエンスの向上を実現する。

クルマは自宅や職場とは異なるプライベートな“第三の空間”として、落ち着ける雰囲気、快適性、静粛性などが求められる。特に中国をはじめとする海外市場では近年、上位グレードの市販車を中心に、走行性能やデザインと並んで、オーディオ機能やインフォテインメント機能が重要視される傾向にある。

オーディオ技術を活用して没入感(イマーシブ)や静粛性を実現する機能として注目を集めているのが、サラウンド・オーディオ、アクティブ・ノイズ・キャンセリング、インカー・コミュニケーション、オーディオ・パーテーショニングなどだ。

アナログ・デバイセズの「A²B™(Automotive Audio Bus)」は、こうしたシステムにおいて、処理ユニットと、複数のスピーカーおよびマイクロフォンを接続するために開発されたインターフェースであり、今や車載オーディオ・バスの代名詞にもなっている。

「従来オーディオはアナログの領域であり、クルマの中で最高級のオーディオ環境を実現するためには、重くて太いハイエンド・オーディオ用のアナログ・ケーブルを大量に配線する必要がありました。そこから徐々にオーディオがデジタルの領域へと向かう中で、2015年にリリースしたのがA²Bです。A²Bは、軽量かつ低コストな非シールド・ツイストペア・ケーブルを使ってデジタル機器を一筆書きで配索できることや、データレイテンシーが50μsで確定しているため信号処理がしやすいことなどの特長から引き合いがあり、現在では35社以上のOEMに採用されています。搭載されているICの数は延べ3億台に達しました」と、アナログ・デバイセズの谷島潔氏は話す。

谷島氏
アナログ・デバイセズ
オートモーティブ
カスタマーソリューショングループ
キャビンエクスペリエンスグループ
シニアテクニカルリーダー
谷島 潔

そして2026年4月、オーディオ信号処理のさらなる高度化や新機能の実現に対するニーズに応えるために同社が新たにリリースしたのが「A²B 2.0」である。従来比で帯域を4倍に拡張するとともに、引き続き非シールド・ツイストペア・ケーブルを使用しながら、イーサネット・パケットのトンネリング機能を備えた点などが特長だ。

「A²B 2.0は、A²B(以下、A²B 1.0)の置き換えを意図したものではありません。より広帯域を必要とするオーディオ・アプリケーションを対象に開発したインターフェースであり、同時に用いることで真価を発揮します」と谷島氏はその位置付けについて説明する。

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従来比4倍のデータレートを実現

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